narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

AMNESIA(PSP) 4.トーマ

f:id:narico555:20170704171612p:plain cv:日野聡

 

目を覚ましたら見覚えのない道路で倒れていた主人公。

そこに居合わせたトーマに病院へ連れていかれ、

検査入院することに…。

 

このルート、予想外にハードでした。。。

シンと共に幼馴染で、年下の癖に俺様で厳しいシンとは

対照的な、お兄さん的立場で過保護で優しい人だけに、

本人ルートでは、どれだけ甘やかしてくれるのかなぁ~、、

なんて思っていたのが、別の意味で甘かった……(-_-;)

シンのルートで、この人の危うさは分かっていましたけどね。。。

 

正直な所、どうしてそんな事になっちゃったのかは、

原因も背景も、殆ど予想できて、その通りだったので、

ただただ、こういう役回りにさせられてしまった

トーマが可哀想で……。

好き過ぎて、守る事にばかり気が行って、極端な行動に

走るような病んでる要素は、矢張り長い間、ずっと

兄的立場を守り過ぎた結果なんでしょうね。

怖い気持ちは分かるものの、嫌われても良いからと、

ああいう行動に出るのなら、気持ちを伝えるべきだったし、

主人公にしても同じ。

でも何より、オリオンと衝突しちゃったのが

一番悪かったんだよねぇ…(;^_^A

あれで記憶を失う事が無ければ、8月1日に

晴れて両想いになれたんだろうと思とね。。。。

 

それにしても、重苦しいルートでした。

終わる日にちも、24日で、他の人たちより1週間早いし、

最初は最初で入院して3日も浪費してるし、

殆ど二人だけで選択肢も少なくて、リカじゃないけど、

ちょっと不平等な印象でした~~。

トーマ、本当に優しくて好きなんですよ~。

気配りも良くて。ただ、まぁ、この人が普通に甘い展開だったら、

いい人過ぎて平凡で面白みに欠けるだろうから、

病的な部分はギャップ萌えでアリ、、と言うか

必須要素なのかもしれませんねwww

 

AMNESIA(PSP) 3.ケント

f:id:narico555:20170702215823p:plain cv:石田彰

 

記憶を失った主人公が、手掛かりを得るべく携帯のメールを

チェックすると、「おはよう」と「おやすみ」のメールのみ。

そして、自分自身からは返信した履歴が無い……。

どうやら、彼氏っぽいけれど……。

 

最初の始まりは、イッキとほぼ一緒でしたね。

ただ、付き合っている相手らしいのに、なぜか口調は喧嘩腰。

いちいち理屈っぽくて、甘い言葉も甘い雰囲気も感じられず。

どうやら、付き合始めてまだ3日らしいけれど、

とても好き合って付き合ってるって感じがせず、戸惑うばかり。

そんな彼との、手探りな感じの交際は、結構、面白かったです。

記憶を失う前とは、態度が大分違う主人公の様子に

ケントは戸惑いながらも、嬉しそうな様子を見せてて

その辺は可愛かったけれど、一体、記憶を失う前は、どれだけ喧嘩してたのか?

主人公の過去の気持ちや、ケントとの経緯が分からない分、

少しずつ明らかになっていくのが良かったですね。

それに、最初は固くてつっけんどん気味なケントの口調や

声音が、段々と柔らかく優しくなっていくのが胸キュンでした。

数学の院生なので、本当に合理主義者で、割り切れない事が

苦手で、なんでも突き詰めて考えるような人だけに、

女性相手の恋愛事には疎くて不器用。

それでも、彼女の望むことをしようと頑張ってるのだけど、

口調が素直じゃないのもあり、ちょっと空回り気味。

でも真面目で真剣なのは伝わってくるので、記憶を無くした主人公の

素直な態度で変化していく様子はどこか切なさも感じられたりして、

胸に沁みてきました。

後半は特に、好きでしたね。

理数系で人の心が理解できない朴念仁みたいな人だけに、

本気で好きになった時には一途……って感じで。

そして、大好きな彰クンだっただけに、一層、萌えさせて貰えたと思います♡

トーリー的には少々地味な印象ではありますが、

じわりじわりと迫ってくるような熱いものが感じられたかと。

ステキなルートでした♡♡♡

 

 

AMNESIA(PSP) 2.イッキ

f:id:narico555:20170701203855p:plain cv:谷山紀章

 

目が合っただけで、イッキを恋してしまうという、

特異体質を持っているせいで、常に女性に囲まれて

チヤホヤされている……。

あ~、そういえば、そんなあり得ない体質の

持ち主だったなぁ~って、始まって暫くしてから

気づきました。お初の人には、理解するまで

少々時間が掛かる設定かと思います。

なんせ、主人公は記憶を失っている状態で、

携帯電話に唯一登録されている相手が、このイッキ。

会話から、どうやら恋人らしいと分かったものの、

大勢の女子たちに囲まれて、彼女たちの前では

主人公に冷たい上に、まるで彼女らと公然と

遊んでいるような言動に、何このひと!?と

思うのも必然でしょう。

そして、そんな男と、どうして主人公は付き合っているのか?

イッキが好きなのか、それとも大して好きじゃないのか、

彼との距離感も分からないし、自分自身の気持ちも

分からない状況なだけに、イッキの言動、行動に、

なんか振り回されっぱなしな感じがしたルートでした。

 

8月1日から31日までのお話し。

シンの時には長いと感じなかったけれど、このイッキは、

なんだかとても長く感じたし、正直、疲れました。。。

毎日毎日、イッキの行動が理解できず、自身の気持ちも分からず、

大勢の女の子たちの前では冷たいのに、二人きりになると

優しいし愛の言葉も囁くしで。

特異体質のせいで、本人が望まないのに女の子が寄ってくるのは

仕方のない事だとは思っても、だからと言って、彼女に対する

態度って無いよな、もっとキッパリした態度を取るべきでは?

と思うばかり。。。それなりの事情があるのだろうと

察せられても、こちらには分からないんですよ。

本当なら、彼女も了承しているようなので、彼も分かってるでしょ?

って感じで敢えて言わない。記憶喪失なんて知らないからね。

彼女も言わないし。だから、知らない状況で、長い時間待たされたり、

他の女子をチヤホヤしてれば、良い気持ちもしないもので、

そういう状況が、毎日繰り返されていくので、

途中でウンザリしてきちゃいました。

中盤辺りから、一体いつまでこんなことを繰り返してるの?

って強く思って。

後半で合宿に行って、ちょっと危険な目に遭いそうになったり

したものの、全体的には、起伏に欠けたストーリーだったと思います。

それだけに、ちょっと退屈でもありました。。。

 

紀章さんの声は、良かったんですけどね。

この声での甘いセリフは、キュンキュンどころか

ギュンギュンでした(n*´ω`*n)

だけど、イッキ自身はステキだけれども、記憶が無い分、

彼の真意が分からないので、幾ら気持ちを伝えられても、

本当なのか疑う気持ちが捨てられなくて、

素直に楽しめなかったのが、ちょっと残念でした…。

 

 

AMNESIA(PSP) 1.シン

f:id:narico555:20170630121211p:plain cv:柿原徹也

 

とある架空の世界の物語。

8月1日の朝に目覚めた主人公は、それ以前の記憶を

全て失ってしまっていた……。

それは、精霊となのる少年、『オリオン』が原因。

記憶を取り戻す為、共に奮闘する事に。

 

……と言う事で、このゲーム、PSvita版の方で

やっているのですが、内容が違うようだと知り、

やりたいと思っていたんです。

基本的な世界観とか設定は同じですが、物語は

全然違ってましたね。

初回、シンで始めましたが、サスペンスな内容に

ちょっとビックリしました。

それと、シンがかなり強引と言うか。

既に恋人同士なんですね。

AMNESIA World』の方では、恋人以前の

幼馴染状態からだったのもあり、逆に新鮮でした。

と言っても、記憶を無くしている為、主人公にとっては

訳が分からないのですが。

そんな彼女に対するシンの態度は、これまでと変わらず、

厳しい態度だけに、誤解を与えやすくて可哀想でしたが、

不愛想で厳しいけれど、本当は優しいんだって所、

良かったですね。

口ではキツイ事を言っているけれど、

何だかんだと思いやる所が、いいなぁ~って思うものの、

真っすぐ過ぎて損してるかな、とも。。。

 

犯人に関しては、自分の予想とは違ってました~。

割とみんな、妙に怪しい部分があったりしたので

誰なのか、なかなか分からなくって。

最後の方で、言われてみれば成程と思ったけれど、

まさかのまさか、、ではありました。

キャラ的にね。ちょっと驚き(;^_^A

 

全体としては、面白かったです。

長さ的には、少し物足りない感あり。

あと、目ぱち口ぱち、なのは良いのですが、

口がセリフと合ってなくて、口が動き始めて

1,2秒後にセリフが出てくるのが、

すっごく違和感ありました。間が長すぎで。

僅かの遅れはアリとしても、これはちょっと長すぎでしょう。

デフォ呼びじゃないのも、物足りなかったかと。

そもそも記憶が無くて自分の名前も覚えてないから、

って設定だから、あらかじめ決まった名前に

していないのかもしれませんけれど。。。

 

さて。お次ですが。

他のキャラでは、またどういう展開になるのか、

興味津々です。

次は、イッキでいこうかな~、と……(^^)

 

白と黒のアリス 総括

www.otomate.jp

 

全て終わり、付録も終わり、フルコンプしました~♪

攻略的には楽な方でしたね。難しさ、はありませんでした。

デフォ呼びなのも良かったです。

ただ、セリフによっては、物凄く小さい時があり、

つぶやきボイスな訳ですが、BGMが邪魔で聞き取りにくい場面が

幾つかあったのが残念でした。

最近のゲームでは、ボイスシーン時にBGMが小さくなるよう

設定できるものが増えてきてるので、このゲームでも

そういう配慮、して欲しかったです。

BGMの音量を一番小さくしても、邪魔で。

せめて、音のバランスをもう少し工夫して欲しかったですね。

 

CGは各人、13枚程度。

エンド4種類での13枚って、意外と少なく感じました。

内容的にも、自分には少し物足りない印象でした。

 

肝心のお話しの方ですが。

世界観等は良かったし、背景とかは凄く綺麗で良かったし、

黒と白の世界って設定も、なかなか着眼点は面白いと

思いましたが、ヒロイン二人なのは、なんとも言えません。

自分的には、黒のルナのルートの方が、内容的に面白く楽しめました。

攻略キャラ、スノウ、カノン、ジャックの3人が良かったです。

白の愛日梨のルートは、矢張り内容的にジメジメしてて

血なまぐさくて暴力的なシーンが多く、お人形のような

愛日梨には、とっても酷な内容だったし、それぞれの攻略キャラも

ダーク過ぎるのと、話の展開に無理を感じたりして

ちょっと楽しめなかったです。こちらでは、チェシャ猫の

ミネットが一番良かったくらいで。

トータルで見れば、どうしてもルナルートの3人に

軍配をあげてしまいますね……。

 

あと、血の問題で、根本的な解決を見れたのは、

うさぎ二人のルートだけな感じでしたね。

他の人のルートでも、それぞれの解決法がありましたが、

将来的な事を考えると、レインとスノウのルートが

ベストなんだろうと思います。

全員やってみての攻略順ですが、好きにやっても

特に問題は無いと思います。

自分的には、今回、白、黒、白、黒、、、と

交互にやって良かったと思ってますが、うさぎ二人は

最初じゃなく最後が良かったかも……と思っています。

ミネット(白)→カノン(黒)→ネロ(白)→ジャック(黒)

→レイン(白)→スノウ(黒)

がオススメかな~。。。

 

ヒロインは、矢張りルナの方が共感できて好きですが、

女王として育ってきたからと言って、いつまでも

女王に戻る事に固執し過ぎな部分は、共感できない部分でした。

それでも、何もしなければ変わらないと、行動的なのは悪くなかった。

愛日梨の方は、何も知らない不思議な世界で、知ってる人間も

誰もいず、軟禁のような状態で出歩くこともできないような

状況だけに、暗くなるのも仕方ないと思える反面、

何かとウジウジし過ぎていて、肝心な所で行動しちゃってると言うか、

すべき所を大いに間違えている思考と行動にイライラ

させられることが多いキャラでした。

本当に可愛らしくて、男の保護欲をそそるタイプなんでしょうけど、

こういうタイプって、女性には好かれないタイプですよねぇ…。

いつも困ったような表情が多いのも、ちょっとでした。

だからこそ、笑った顔が凄く可愛くて男子の胸がキュン……

のようでしたが。。。。

彼らが「可愛い」を連発する度に、可愛く無い自分は、

(ああ、そうかい(-_-;))って突っ込んでましたねぇ…ww

 

オマケとしては、各人8つのサブストーリーと、

攻略キャラからのお手紙、全員全エンド終了して解放される、

お茶会ストーリーがありました。

サブストーリーは短いながら、描かれきれなかった

補足的ものですが、それぞれ面白かったと思います。

手紙は、出会いからの気持ちが綴られていて、

終了後に観ると全部を振り返れるし、攻略キャラの内面も

分かりやすくなって良かったと思うものの、

文字がとても見にくかったです。せめてボイス付きだったらな、

と思いました。

 

金太郎アメのようではなく、共通は短くて各人のルートが

独立して進んでるのはとても良かったですが、思いのほか

少々短めだったかな~と思います。

6人いましたが、なんか、割とさっさと終わってしまった感。

どこがどうとは言えないけれど、なんとなく物足りない感じがします。

そんな訳で、星評価としては、★★★☆☆ 3つ……かなぁ。。

可もなく不可もなく、普通って事で。

半分のキャラは良かったけれど、残りは今一つだったし、

楽しめた方も、すっごく良かった~とまではいかなかったので。。。。

 

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1位 スノウ 2位 ジャック 3位 カノン 

4位 ミネット 5位 レイン 6位 ネロ

 

やってるうちに、レインへの気持ちがどんどん下がっていってしまいました~(;^_^A

 

白と黒のアリス 6.ジャック

f:id:narico555:20170627210255j:plain cv:興津和幸

 

ハートの騎士。女王親衛隊の隊長。

真面目で優しく剣も強いが、ルナの前では

まともに話せず、挙動不審になってしまう。

 

女王様至上主義で、女王様がすべて。

まるでストーカーのように、ルナの後を付いて回り、

離れた場所からジッと見ているのだけれど、

話しかけられたりしたら、その狼狽えようったら

半端ない。時には気絶したりもして。

喋る言葉もどもったりと、たどたどしく、

付いたあだ名が「口下手守護霊くん」。。

って訳で、このルート、めちゃくちゃ笑えました。

何はさておいても、女王様中心。

でも、彼にとっての女王様は、黒の世界から追われて

既に女王とは言えない立場になったルナだけ。

ルナへの忠誠心ったら、凄いんだけど、

これだけ忠誠を誓われて、大事に守られるのも

いいものでした。

ただ、畏れ多いって事で、離れた場所から見られ続けてるのは

ちょっと……ですけどねぇ(;^_^A

でも、ジャックの気持ちや態度も分かる気はします。

自分も、憧れが強くて遠い存在だと思っていた好き過ぎる相手には、

近寄るのって、畏れ多くて死にそうになります。

自分のようなものが…って思うから、恥ずかしいんですよね。

それだけに、ジャックの大げさすぎるとも思える反応も、

なんかとても可愛らしくて微笑ましくて。。。

そんな微笑ましさも後半は一転。

結構、ハードになりましたが、どこまでもルナに変わらぬ忠誠を

捧げるジャック。そして、異性としての想いも深くなり、

普段、オドオドしくて頼りなげな様子なのに、

いざという時になると途端に厳しい表情になり、

喋りも行動も豹変するギャップには萌えました♡

トーリーの内容は、まぁまぁだったかな。

キャラの面白さで楽しかったし、ちょっぴり切なくもあったし、

本人の過去からの背景も成程……でしたが、他キャラと

比較すると、深刻さは低かった気がします。

それとエンドも、少々物足りない感じでした。

でも、誰よりルナの幸せを願っている人なんだな~って。

その想いの強さは胸に沁みました。

 

それと、矢張り大好きな興津さんだったからか、

自分的には良かったです~~。

こういう役もいいですね~。

何より、肝心な時にはカッコ良いのがツボでした♡

 

白と黒のアリス 5.ネロ

f:id:narico555:20170625203716j:plain cv:下野紘

 

城に出入りしている商人で三月うさぎ

明るくて楽しい。。。

 

このルート、声は大好きな人だったのに

予想外に楽しめませんでした。

明るくて楽しくて、ウジウジしたヒロインを

明るく励ますシーンが、他の人のルートでも見られるものの、

立ち位置が微妙な印象ではありました。

どこか、うさん臭い……。

そして、カノンのルートで、人の好さそうな顔のまま、

怪しい行動に出てきて、未遂に終わったものの、

やっぱりなんかオカシイぞ……って思わせてくれてた通り、

このルートでは最初から、不穏さが漂ってましたが、

どこまでも能天気と言うか、単純でよく考えない愛日梨は、

簡単過ぎて。。。こんなに騙されやすい人って

そうそういないんじゃないの?って思うほどでした。

それに、ネロのキャラも萌えどころが無かったと言うか、

なんとも複雑でしたね。

背景的に同情できるけど、予想通り過ぎる内容で、

ネロ自身は、ちょっとヘタレな印象。

弱すぎるし、彼女に対する気持ちも、好きなのに

守りたい気持ちが弱すぎ。

言ってる事と実際にやってる事が乖離し過ぎ。

あの、甘ったれた日々は、せめてもの償いなのか、

慰めなのか?彼の自己満足でしかないように思えて。

結局、終始、誰にも共感できなかったんですよね。

だから、楽しめなかったように思います。

白の世界に戻ってからの日々も、愛日梨は萌えキュンしてたけど、

ゲームをプレイしてる側からすると、明らかにオカシイ世界なので、

素直に甘いシチュエーションや言葉にキュン萌えできませんでした。

それに、ルナちゃん達はどこ行っちゃったの?って感じで。

 

あとこのルートは、愛日梨が美化され過ぎてて

何をされても、受け入れ受け止める、まるで

女神のような自己犠牲の権化のような、

そんなヒロインなのが共感できず。

そして、そんな彼女が好きなのに、彼女を選ばずに

アサギの言う通りにしようとしてるネロには、

本当にガッカリでした。

ミネットも似たような状況だったけど、彼は彼なりに

葛藤してて、その内容がジーンときましたが、

このネロは葛藤感が薄かった。自己防衛が強すぎな感じで。

だから、キュンや萌えを感じることができなかった気がします。

 

 

白と黒のアリス 4.カノン

f:id:narico555:20170625093709j:plain cv:花江夏樹

 

街の帽子屋。自身でデザインも制作もしている。

白の世界で、女王ルナの世話役に任じられる。

毒舌でルナに対する態度は悪い。

 

ボーイッシュな女の子みたいな顔してるし、

一見ショタっぽいけど、意外とそうでもなく、

かなり意地悪な性格だな~っていうのが第一印象。

白うさぎのスノウが、見た目年齢が一番ルナに近いから、、、

とか、選んだ理由を言ってましたが、それだけの理由で

選んだのだとしたら、彼の事情を知ってるので、

うさぎ達は意地悪だな~と思ってしまいます。

ジャックの場合は、ルナを慕って自ら志願したのに、

嫌がっているカノンを選抜するのって、ちょっと意味が分かりません。

もう少し、納得できる理由が欲しかったなって思うけれど、

このルート自体の内容は、とっても面白かったです。

 

カノンのキャラ、予想外に良かったです。

お話しも。

ルナとしょっちゅう口喧嘩ばっかりしてて、

それだけだったら、そういうのは好きになれないのに、

なんかこの二人のやり取りは微笑ましくて

意地の張り合い加減も微妙に良い感じでした。

行き過ぎない、適度な所で緩む匙加減が上手かったように思います。

そして、後半の深刻さ……。

互いの気持ちが通じ合ったと思えた頃に、

思いも寄らない事実を告げられた後の、エンドへと向かう

一連の流れは、とても切なくて、泣けてしまいました。

そして、カノンが本当にステキでした。

あんなに毒舌で、すぐにムキになる反面、なんだかんだと

優しくて……。彼が背負ってきた長い孤独も哀れで、

だからこそ、あえて孤独であることを選び貫いてきたからこその想い。

すごく切なかったですね。

まさか、カノンに胸キュンして感動させられるとは

全くもって予想してなかった……。

このルート、大好きになってしまいました。。。。

エンドとしては、白のグッドエンドが一番好きです。

ここまでやった3人は、矢張り黒グッドエンドがベストだろう、

と思えましたが、このカノンでは、黒のグッドエンドも

なんだか切ないし、ちょっと物足りなかったです。

後日談が欲しいくらい。

いずれにしても、カノンの愛の強さ深さに

やられてしまったルートだったと思います。

 

ふるえ、ゆらゆらと 上弦の章

f:id:narico555:20170624160702j:plain 

http://asring.1000.tv/huruyura/

 

平安時代のお話。

人に触れると肌に痛みを感じる少女・かぐやが

ある晩、平安時代にタイムスリップ。

安倍晴明の屋敷で世話になる事に。

けれども、なぜか突然攫われて……。

 

公式サイトでの内容や、出演声優さんなどで

購入を決めたのですが、自分が思っていたのとは

大分違いました。

人に直接触れられると肌に痛みを感じる。

そのせいで、誰ともスキンシップが取れない上、

みなしごだったようで養子にしてくれた義両親からも

その体質を理解されずに憎まれ続けてきた為、

かなり卑屈になってしまっている主人公。。。

そういう背景があるから仕方ないのかもしれないけれど、

ヒロインはとにかく陰鬱です。

そんなヒロイン中心に回っていくから、話の内容も陰鬱。

生きる屍と晴明に言われ、幸せに生きる為に変わるよう

言われるものの、どうすれば良いのかはサッパリです。

そう言われたのもあるせいか、彼女は感情のまま行動するけれど、

それはそれは、もう呆れるような内容で。

そして、晴明は彼女を「愚かな娘」「莫迦な娘」と

その行動を非難するし、彼女の言動を「許さない」と

言いながら、「それを選択するなら勝手にするがよい」と

あっさりしてたりして、話の展開の仕方が分かりにくかったです。

晴明とのやり取りなんて、まるで禅問答か?と思うほど、

分かりにくかった。

あちこちに色々と伏線を張ってるんだろうと分かるけど、

あまり効果的だったようには思えません。

 

次の満月の晩に帰すとの事でしたが、その満月の晩が来ても

結局は帰れる状況に無くて、また次の満月まで引き延ばし。

その間に、男は呪いで狂っていくのですが、原因も過程も

みんな同じなせいか、3人しかいないのに、攻略相手が

進む度に、またかよ、コレ……って食傷気味に。

だって、これがエグイんですよ。

平安時代の朝廷は、確かにドロドロとした場所でしたが、

それにしても凄かった。

特にBadエンドは醜悪に感じました。

エンディングは、頼光と保昌が4つで空也が何故か3つ。

で、Goodと思われるのは1つのみで、他はBad。。。

Badは自分的には本当に嫌でしたね。どれも。ゲンナリでした。

Goodは、その酷いBadと釣り合い取れる程の良いエンドなのか?

……ちょっと微妙。。。重たいBadが3つもあって、

中途半端なGoodが1つって、なんだかなぁ~って感じです。

しかも終わり方がね。終わった後、エンドロールにならない。

BadもGoodも同じなので、感動ってものが全然湧いてこず。

なんか、あっけないような終わり方でした。

見せ方に工夫が足りない気がしました。

話の流れも、妙に凝った言葉を使う割には、

誤字脱字がチラホラ……で、文章表現も文法的に変な箇所や

言い回しがよく分からない所などあって、雑な印象。

あらすじ的には良いと思うものの、全体としてのシナリオは

冗長的な部分が散見し、要らないのでは?と思うシーンもあり、

その反面で説明不足や強引な展開など、独善的でわかりにくいと

感じました。

システム面では、個々の設定ができるのは良かったものの、

各キャラのセリフの文字色が違う設定になっていて、

個別のカラーに合った色に設定されていて、それはそれで

面白いな、とは思ったのですが、文字に色が付いていると

既読と思ってしまうのがね……。これはもう、普段からの

習慣みたいなものですし、この色に関しては設定で変えられるので

問題無いと言えばそうなんですけどね。

で、ヒロインだけ白なんですよねぇ…。攻略キャラ以外は

全部白なので、却って紛らわしい感じがしましたね。。。

あと、声が、攻略キャラと次回攻略キャラとサブの1人だけで

他は声が無い……。モブは一切声がない。

結構な出番のある、他のキャラ達が文字だけなのは、

イマイチでしたね。緊張感に欠けた気が。

怖い人たちいっぱいいるのに、文字だけ。

あった方が良かったと思います。

 

以下、プレイ順に個別感想を。

 

f:id:narico555:20170624163804j:plain 源頼光 cv:土門熱

源とあるように、武門の棟梁ですね。

歴史的には酒呑童子を退治した事で有名な人ですが。

今回も、その辺の歴史的な背景を踏まえた上での

お話づくりになっているようで、かなり創作されてますが、

貴族でありながら上級貴族には逆らえないって所を

強調された内容でした。

キャラとしては、人間味に溢れて、優しく男らしく

いい人でした。それに情熱的。

なので、前半はとても良かったと思います。

けれど後半がね……。

とは言え、前半の良い人ぶりが後半の狂気へ落ちる姿を

一層悲劇的に感じさせたのかも……と思わなくもないです。

ただ、悲しかった。この人が狂気に堕ちていく様が。

それでも、他の二人と比べれば、この人が一番マシだった気も。

 

f:id:narico555:20170624164605j:plain 藤原保昌 cv:谷根千

宮中の最高権力者である左大臣におもねっている中級貴族。

いつも微笑んでいるが、作られたような微笑。

この人はもう、人でなしと呼んで良いでしょう。

ほんとに悪い人でした。どうしようもないです。

最初にやった頼光の時から、この人、絶対に裏がある、

絶対に何か企んでる良くない人だって思ってました。

この時代の野心を持った典型的な貴族って感じです。

ツンデレなんて生易しいものじゃなく、どこまで言っても

酷くって、Goodエンドですら、ハッピー感が乏しかった。

SMの世界か?って思うほどでしたよ。

こういうの、好きな人は好きなのかもしれませんが、

私には受け入れがたかったです。

綺麗だし、物腰も柔らかいけれど、優しい言葉や態度には

絶対に裏がありそうなのに、莫迦なヒロインは簡単に

好きになっちゃって、だまされたと気づいても、

結局、好き……。理解しがたかったです。

意地悪されても、虐められても、好きであることを

やめられないって姿は、もう理解不能と言うか

全く共感できず。正直、凄く不快で、進めるのが苦痛でした。

 

f:id:narico555:20170624165455j:plain 空也 cv:まつたけ弥太郎

人里離れた場所に住む、かぐやの兄と名乗る不思議な少年

……まずは名前に???? なんで、このような名前にしたのでしょう。

だって、有名な僧侶なのに、いいの?って思っちゃう。

宗教家に対して冒涜的なキャラと内容に思えるし。

頼光も保昌も実在の人物だし、このシナリオの内容からすると、

実在の空也は全く関係ないと思われ……。

他に該当する人物、何人か思い当たるだけに、不思議でした。

着衣は一応、僧侶っぽいようですが、出家しているわけでもなし。

まぁ、それは置いておくとして。

可哀想な人でした。本当に哀れでしたね。

頼光と保昌は、このお話の主軸と言うか謎みたいな事件に

直接は関係していない、いわば周辺人物的な存在でしたが、

空也は当事者とも言える立場の人物だったせいか、

物語の核心部分が大分明かされたような内容で、

そのあたりは興味深かったのですが、あまりに哀れで。

それに、性の部分が、どうも……。悪趣味な気がしましたね。

そこは保昌の時も思いましたけど。

空也自身は見た目も綺麗だし、心もピュア。

それだけに、汚されていく様が可哀想で。

登場人物たちの中で一番、同情しました。

逆にヒロインは、自業自得としか思えない行動ばかりで

どのルートでも全く共感できず。。。

 

という訳で。

何とも言えないゲームでした。

ドロドロ好きには、たまらないかもしれません。

背景などは、シンプルながら当時の趣は現れていて

悪くは無かったですが、ストーリーの運びは

分かりにくかったり強引だったりで、

置いてけぼり感がありました。

性描写は、もうドロドロ……。Badが多くて、長くって、

悪趣味な内容だったから段々と嫌な気持ちになってしまいましたね。

それを払拭させてくれるようなGoodエンドだったら

後味感は良かっただろうと思うのに、なんか

めでたしめでたし、良かったね~\(^o^)/って感じに

全然させてくれなかったのが、なんとも不満でしょうか。

正直な所、下弦の章は予約はしてあるけど、取り消そうかなと

半ば思うほどの、内容だったと思います。

全く面白くない、と言うわけでもないのですが、

純粋に楽しめたとも言えなくて。

興味を持って話を進めることはできたけれど、

後半になるほど、止めたくなる気持ちも生じてきて。

ただ、発表の段階から、下弦の章の晴明と早浪に

興味があったし、上弦をやって、やっぱり下弦の二人の

内容が余計に気になるので、予約は取り消さずに

やってみようと思います。。。

結局、期待外れになりそうな予感が無いとも言えない

微妙な心持ではありますが……(-_-;)

 

それにしても。

ヒロインのかぐやは、極度に内向的な性格は別として、

物を知らな過ぎですね。

平安時代の事、詳しく無くても、学校で『源氏物語』や

枕草子』、ちょっとはやってるでしょうに。

しっかり勉強してなくても、ある程度は知ってる筈なのに

知らな過ぎかと。

平安時代が好きな人とか、古典文学好きな人だったら、

このお話の裏、説明なくても分かると思います。

左大臣中宮や帝が、どの人なのか。

頼光や保昌、保輔兄弟の事なども。。。

年齢設定的には、相関関係的に史実と合ってないですけど。

ここ最近、読んだ本がこの時代の小説で数本集中してたのもあり、

そのギャップと言う点では、面白かったかな、なんて……(;^_^A

 

攻略順は、頼光→保昌→空也がオススメです。

これが一番、分かりやすくシックリくるかと。

 

現時点での評価は、2.8/5   くらいで。

3を付けたい所ではありますが、雑さが目立ったので。

下弦をやってみて、どう変わるのか、上がる事を期待してます。

 

 

 

白と黒のアリス 3.ミネット

f:id:narico555:20170621101537j:plain cv:木村良平

 

魔法が得意なチェシャ猫。

侯爵夫人に飼われていて気ままで掴み所がない。

いつもフワフワしていて、遊び好き。。。

 

他の人のルートでも、いつも引っ掻き回していく

トラブルメーカーのような感じで、にもかかわらず、

案外、役に立ってたりして不思議な存在でしたが、

とにかく軟派と言うか博愛主義?

最初っから愛の言葉オンパレードで、

いかにも安っぽいって事もあり、正直前半は

食傷気味と言うか、ちょっとウンザリでした。

 

毎日のように遊びに来ては、可愛いだの

大好きだの……。外へ連れ出して遊びまわった挙句に、

勝手に一人で帰って愛日梨は置いてきぼり。

しかも反省している様子が見られず。。

そんな軽くて気ままで訳が分からない彼に

惹かれていく愛日梨が理解できませんでした。

 

なので、前半は気持ちが乗らず、途中で放棄したくなる程、

ウンザリ感が強くって……。

それでも何とか我慢して頑張ってみて、まぁ、良かったです。

後半はとても面白かったので。

 

やっと出てきた侯爵夫人……。

飼われているとは聞いていても、一体、どんな関係なのか?

どういった人物なのか、やっとここで御登場って事で。

いやぁ~、とんでもない人でしたねぇ……(;'∀')怖いこと、怖い事……。

愛日梨が来なければ、この人との関係にずっと不満を

持つ事もなく続けていただろうミネットが

本気で彼女を好きになった事で変わっていったのが

良かったです。

前半では、気持ち悪いほど軽い愛の言葉も、

後半では気持ちのこもった、真実味のある言葉に変わり、

胸に響いてきましたね。

 

とは言え、それでもこの人、やっぱり言葉が多すぎ!

甘ったるくて、自分としては少々苦手ではありました。

でも、表情とかも大人っぽくなってイイ男になったな、と

思わせてくれてステキなお話になったと感じました。

前半は本当にきつかったけれど、だからこそ後半が

活きたのかもしれませんね。