narico555のブログ

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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~ 総括

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https://www.otomate.jp/hamehura-kaizoku/

 

頭をぶつけて前世の記憶を取り戻したら、乙女ゲームの悪役令嬢に生まれ変わっていたカタリナ・クラエス
破滅エンドを回避し幸せな未来を掴み取るため奮闘する、恋愛フラグ立てまくりの破滅回避ラブコメディ。

 

ラノベからアニメになったお話の、スピンオフ的な内容が

乙女ゲームになった、と言っていいのでしょうか。

 

一応、カタリナを囲む男女が、なぜカタリナを

こうも慕うのか、その原因となった幼少期の

エピソードを挟んでいるので、基本情報を知らない人にも

分かりやすいように作られていると思います。

 

ただ矢張り、原作を全く知らない人には

この作品の面白さが分からないかな、とも思いますね。

私自身、半分足を突っ込んだ程度でも

カタリナ自身にそれほど魅力を感じないのもあって、

色々とツッコミどころ満載と言うか、乙女ゲームとしての

恋愛ゲームは大したことなかったなと言うのが

正直なところ。

 

ブコメとしての内容は面白いです。

乙女ゲームを主題にしながら、カタリナはあくまでも

ゲームの中では主役ではなくて悪役令嬢。

破滅を回避する為に行動して来ていたのもあり、

また、元の世界であっても恋愛に疎かったのもあり、

恋愛に関しては全くの子供。

思春期の時期なのに、異性を異性として意識しない。

そういう人が、ゲームの終盤になって、いきなり相手を

意識しだすのが、なんとも奇妙に感じたんですよね。

 

今回のお話は、豪華客船が海賊に襲われて、

他国のトラブルに巻き込まれてしまうっていうのが

メインストーリー。

ドタバタ劇の中に、陰謀が展開されていくのですが、

6人もの攻略ルートがありながら、結局、悪人たちの

最終的な処遇や事件のちゃんとした結末が

描かれていない事に、少々肩透かしな感じです。

あの人たちは、その後、どうなったのでしょうか?

 

6人のルートの他に、ノーマル?もしくは友情?エンドが

1つあって、最後にやったんだけど、大団円的な内容なのかと

思いきや、全然違ってて、こちらも少々ガッカリ。

内容が悪いとかっていうのではなく、あくまでも

しっかりした着地点が見たかったって事で。

 

Chapter7まであって、3までが共通。

でも個別に入っても重複してる内容が多く、

本当に対象との関係が深まって来るのは、6くらい。

それだけに、回が進むほどに飽きてきちゃいました。

特に最後のシルヴァなんて、ロジーの回で描かれた事の

追加みたいな感じだったので、5くらいまでは退屈だった。

 

本編では、永遠に誰とも結ばれないだろうと

思っていたカタリナが、各人と結ばれる..........、

そこに興味が湧いてのプレイだったのもあり、

4人が終わった時点で、もうお腹いっぱいって感じで、

ジーとシルヴァは、やる前から気持ちが乗らなくて。

今回の事件の真相をしっかり知りたい気持ちで

始めた二人だったからこそ、事件の末路をしっかり

描いて欲しかったと思うんですよね。

 

 

システム面では、まぁ、普通でしょうか。

ボイスの音量を個人設定できないのが少々不満。

声の小さいキャラが数名。聞き取りにくかった。

大きくすると、カタリナの声がデカくなって煩いし。

あと、既読スルーしかないのも不満。

選択肢ジャンプができないので、周回での

共通は苦痛でした。

個別に入っても既読スルーができるシーンが

多かったので、実際の内容は少なくて薄かったと思います。

 

絵は綺麗だったと思います。

プレイ後のオマケも、補足のようなSSが、メインキャラ

だけでなく、サブキャラもあるので分かり易かったです。

スチルは数にバラつきがあって、その差が大きいのに

ちょっとビックリ。

メインと思われるジオルド王子が30枚越えなのに、

他は20枚前後だったりして、ちょっと差があり過ぎ感。

 

糖度は最後の方にちょこっとある程度で、

殆ど無いに等しく、コメディとしての面白さに

優れていると思います。

なので、糖度を求めるとガッカリですね。

 

原作ファンにはお勧めだけど、知らない人には

好みが分かれるかな~ってゲームでした。

 

原作ファンなら、星5つ、ついちゃうかもですが、

そうでない方だと、星3つくらいでしょうか。