12時の鐘とシンデレラ・トリプル全巻パック 12時-1.ロイ
cv岡本信彦
童話、シンデレラをモチーフにして作られた、
コメディタッチの乙女ゲーム。
PSPで発売された、3つのゲームを1つにまとめて
移植されたVita版。お得ですよね。
製造元は、クィン・ロゼって事で。
どーせなら、八犬伝も移植してから、潰れて欲しかった(爆w
まずは、1本目の、『12時の鐘とシンデレラ』から。
攻略対象は5人ということで、まずは、王道、王子様から
やってみました。
1周目って事だけに、面白かったです。
声のノブりん、大抵、高い声が多い彼が、普通の高さの声で、
凄く新鮮でした。たまに興奮すると、ちょっと裏返って、
いつものノブりんっぽい声になりますが、主人公にとっては
身分を明かしてない謎のボンクラ貴公子キャラでして。
深層の姫君ならぬ、世間知らずのおぼっちゃまぶりが
いい味を出してました。
父と娘の二人暮らしの中へ、父の再婚により、継母と
継姉二人がやってきて、無難な生活を始めたものの、
父親が急死……。莫大な借金が残されて、家を手放して、
貧しいアパート暮らしに。
って、設定こそ、シンデレラなのですが、実際のヒロインは
可哀想な女の子じゃなく、結構、逞しいんですよね。
それと、ヒロインの名前は「シンデレラ」じゃなく、「オデット」。
そんな彼女が市場で知り合った、ロイ……。
どうやら勝手に城を抜け出して来てるようだけど、
世間知らずなだけに危なっかしくて、つい構ってしまったのを
きっかけに、親しくなってゆくのですが。。。
ロゼのゲームらしく、ヒロインは突っ込み体質で、
時に意地悪な事を言ったりもするけれど、逆境に立ちながら
へこまずに立ち向かっていくバイタリティのある女の子なのは
好きだし、面白かった。
それと、一緒に暮らす継母と継姉たちが、おとぎ話の設定とは違い、
優しい人達で。定番でない所をヒロインが内心で突っ込んだりしてる所も、
ロゼのゲームらしくって。
こういうロゼらしさが、人によっては好まなかったりするんでしょうね。
でも、着眼点と言うか、題材を面白く料理する発想力は、
凄いな~って感心してるので、続いて欲しかったですね。
それと、世界感も面白かったです。
なんか、今のハロウィンの時期にピッタリな設定だった事に、
ちょっとビックリしちゃいました。
カボチャとランタンだらけで(^_^;) たまたまですが。
さて。
王子様との物語は、設定は変わっていても、大筋はシンデレラらしく
進んで終わりました。糖度もそこそこでしたし、楽しめましたが、
王子様らしく、無難だったかなぁ~と思います。
ストーリー自体は、アレンジされてはあっても、シンデレラの話しに
則っているので、単純ですが、このルートは、二人のやり取りを
楽しむルートだと思うので、深い追求は必要ないですね。
気軽に楽しむ感じでしょうか。
そして、何より、その他の人物達が、とっても興味を覚えます。
ひと癖もふた癖もありそうで……。
その方達とのお話しに、大いに期待して、次へいってきまーす♪