narico555のブログ

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戦場の円舞曲 6.ヴィルヘルム &総括

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5人の攻略キャラのハッピーエンド終了後に、

Ancient Memories の鍵の全てが解錠され、

魔剣の過去の記憶が読み物として開放。

全てを読み終えると、魔剣・ヴィルヘルムのルートを

始める事ができるようになっていました。

 

ヴィルヘルムが、どうして魔剣に囚われるようになったのか?

人間として生きていた時の記憶が明かされて、

ランはその内容を夢に見て、目覚めたらベッドに

成人したヴィルヘルムが寝ていて.....って所から

始まるのですが、ずっと子供姿で、しかも幻のような

実体のない姿だったのが、実体を持っている事もあり、

まぁ、ビックリ仰天!

 

そうして、ニルヴァーナでのヴィルヘルムの生活が

始まるのですが、殺戮マシーンみたいな人間なので、

平和を望んでいるミルヴェリアの現状は

ヴィルヘルムには緩すぎてなかなか馴染めず、

周囲との軋轢やトラブルが生じて、ランはハラハラ.....。

そして、そんな中、長い時間の中で思い出せずにいる

ヴィルヘルムの過去の真実や、ランが頻繁に夢に見る、

自身の前世での、ヴィルヘルムとの関わり等、

徐々に色々なことが分かってくるのですが、

なかなか興味深い内容だったと思います。

 

ヴィルヘルムは最初のうちはかなり突っ張っていて

他人を全く信じようとはしないのですが、

ニルヴァーナの皆、特にアサカの気遣いでお茶会を

開いて親睦を図ってくれたり、一緒に問題に

立ち向かったりして、少しずつ心を開いて

後半は男らしくなって良かったですね。

天邪鬼のへそ曲がりっぽいキャラでしたが、

素直になれば、男らしさが増してステキでした。

 

ただ、恋愛過程に関しては、いまいちピンと来ず。

過去の記憶や因縁がらみの方が強いのと、

元々同化していたのもあって、それなりに

絆があるんだろうって感じだし、ランは誰にでも

優しくてお節介なタイプなので、ヴィルヘルムを

放っておけないのも当然な流れだと思うので、

最後にヴィルヘルムから告白されても、

あんまりピンと来なかったんですよね。。。

勿論、中の人は悠一さんですから、ウットリなんですけどね。

 

あと、何百年も前に死んで、魂だけが魔剣に

囚われていたヴィルヘルムが、実体を持って

剣から出てきたカラクリと言うか、理由が、結局、

はっきりとは分からずじまい。

何があってもおかしく無い、不思議現象の1つ、

みたいな形で通しちゃってるのが、ちょっと強引?

でも、ニルヴァーナの皆のお蔭で、ヴィルヘルムも

やっとまともな?青年らしくなり、これから人生を

新しくやり直せるようになって良かったです。

 

 

~総括~

 

思っていた以上に面白かったです。

自身の村が襲われて、それにより魔剣が自身の中に

取り込まれて人生が大きく変わったヒロイン・ラン。

ニルヴァーナやミルヴェリアの城下の人たちとの

物語は多彩で、各キャラも魅力的だったし、

シナリオも退屈する事なく楽しめました。

魔剣をめぐっての争いや国際情勢、

各キャラの背景などが面白く、恋愛色は後半、

かなりエンドに近くなってからではありましたが、

徐々に絆を深めていく過程が良かったと思います。

 

そして、何よりサブキャラ達が秀逸でした。

特に一番、活躍して魅力的だったのが日本人のアサカ。

f:id:narico555:20180707103428j:plain cv:緒方恵美

とても気配りに長けていて、常に温厚沈着で

優しくて、魅力的な人でした。

良く出来た人物でしたね。常識人と言うか。

おまけの隠しキャラで欲しかったです。

 

そして、なかなか渋くて味のあるレオニダス教官。

f:id:narico555:20180707103655j:plain cv:一ノ渡宏昭

厳しくて怖い教官ですが、生徒を大事に思うこその

厳しい指導。その気持ちが伝わってくるので、

怖いながらも決して嫌えない、むしろ魅力的で

痺れさせてくれました。そして、あるルートでは

とっても悲しくて..........(:_;) 

ヴィルヘルムのルートでも、立派な指導者らしく

いい味を出してました。地味に響いてくる人で。

 

アスールの王、シェラザール。

f:id:narico555:20180707104126j:plain cv:間島淳司

常に冷静沈着で、感情に流されない人なので、

時に厳しく冷たいと感じられる言動があるものの、

決して心根が冷たいわけではなく、王として

国家を第一に考えているが故なので、

やっぱり憎めない人。

時々、からかうような意味深な言動が

あったりして、その辺がツボでした。

間島ボイスだけに、この人も地味に攻めてくる感じで(;^ω^)

 

オネエ言葉だけど、オネエではなさそうなシャオレイ。

f:id:narico555:20180707104445j:plain cv:立花慎之介

この人もステキでしたね。

ティファレトの店の2軒隣で武器屋を

営んでいるのですが、情報屋でもあり.....。

優しいけれど、ちょっと何を考えているのか

分からない面もあり、謎めいていました。

 

そして、一番謎めいていたのが、メフィスト

f:id:narico555:20180707104840j:plain cv:興津和幸

ニルヴァーナで魔法を使った医療に

携わっていて、また相談役としての

役目も負っているのですが、よく分からない

不思議な人物で。

この人の正体は某ルートで明らかになり、

ちょっと驚きですが、上品な物腰と

柔らかな喋り方で、一見優しそうですが、

なかなか怖い.....。

できれば関わりたくない人でありながら、

その深淵を覗いてみたい気持ちにも

させられる...............。

 

その他、酒場の親子や教官や他国の王たち等、

どのキャラも個性的で魅力的で、物語を

味わい深くさせてくれていたと思います。

 

ただ、面白かったけれど、ちょっと壮大さには

欠けてはいました。

PVなどが収録されているのですが、観てみると

とても壮大な物語って印象を受けました。

確かに大陸の大昔から連なる物語なので

壮大そうに感じられるのですが、実際の描き方では

それほどでも無かったかな、と。

それと、タイトルの内容と物語の内容が

微妙にリンクしきれてない感じ?

ワルツ.....。はぁ?って感じで、最後のヴィルヘルムの

ルートで、ちょこっとそれらしいシーンがあった程度。

 

この物語の主題、本当の主人公はヴィルヘルムじゃないのか?

だとしたら、ヴィルヘルムのルートは少々短かったし、

過去の彼の物語の描写が短いのと、サファイアとの

関係の描きも浅くって、物足りない感がありましたね。

その辺をもう少し深く描いてくれたら、もっと感動できたと

思いました。

 

まぁ、全体としては久しぶりに面白い!って

手放しで言えるゲームに遭遇できたな、と思います。

音楽がステキでした。この音楽だけでも壮大な感じ♪

目パチ口パチ、デフォ呼びで、絵も綺麗でした。

CGも良かったと思うし、オマケも良かったです。

物語の設定も絵も好みだったし、評価としては

★★★★☆ かな。

2014年11月発売のゲームですが、古さは

全く感じられず。

続編、希望します♡

 

www.otomate.jp