narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

Princess Britania~ミューズの宝剣~

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http://www.g-dynamics.jp/pb/

 

 7つの国から成っていたブリテン島

 各国が尊重しながら共存していたが、そのうちの1つの国

 ブリタニアが突出した力を持ち独立。

 他の6つの国と対立するようになり、残された6つの国は

 ヒルベニア共和国となり、やがてブリタニアとの戦争へと突入する。

 だが長きに渡った戦争も、ブリタニアの女王の働きかけにより

 停戦協定を結ぶことに。

 そして、国家の象徴である宝剣『ブレタワルダ』の担い手として、

 女公爵であるクロエ・シェフィールドは、女王陛下の命に従い

 調印式に出席し、議場の治安に携わる..........。

 

 

18禁、女性向けアドベンチャー恋愛ゲーム。

中世のイギリスっぽい国が舞台で、ヒロインは女騎士。

宝剣『ブレタワルダ』を担う家の嫡子として、女ながら

子供の頃から剣の研鑽をひたすら積んできた、

女王陛下に仕え、その御心のままに忠誠を誓う、

公爵令嬢とは思えない女性.....。

とにかく、女王陛下の御心に沿うことばかりで、

女王陛下の為なら命も惜しくないと豪語し、その通りに

無茶をするお方です。

なので、隣国のヒルベニアとの問題でも無茶ばかり.....。

まぁ、ちょっと問題アリなヒロインではありましたが、

全体としては楽しめたかな、と思います。

攻略対象は4人。。。今時少なめですね(;^ω^)

 

では、攻略した順に個別感想を。

 

f:id:narico555:20180129183356p:plain  cv:深川緑

オーランド・ブラックプールド公爵

主人公のクロエより6つ上の幼馴染で、大貴族ながら

海運業を営んでいる経済貴族。。。

なかなかステキな人でしたね。

金髪碧眼、背は高いし、優しいし、何をやらせても

そつなくこなすし、対人関係においても交渉術に長けていて、

クロエはそんな彼に劣等感を抱きがち.....。

女ながら、剣聖と呼ばれる騎士であり、女王陛下こそが

彼女の全てで、そこに自身の意思が介在しないほど.....。

そんな二人が、隣国との停戦協定を脅かす事件に遭遇。。。

何でも一人で解決しようとするクロエに、オーランドは

協力を申し出るのですが、彼女はなかなか協力を

仰ごうとはしません。


全体としては、この事件の解明を中心に話が進み、

乙女ゲーム色は少々薄い感じですね。

元々幼馴染で、たがいに兄妹的な存在として相手を

位置づけていたせいか、微妙な距離感だし、

接近していく速度も、ゆっくりと言うか、どこか曖昧な感じ。

好意は勿論あるけれど、その気持ちが何なのか

はっきりと認められないまま一挙に急展開な感じでした。

いきないかい!って内心ツッコミww

でもって、その後の展開も、えええっ?でしたw

そこまでしといて、なんで、そう思うの?誓ったじゃん、互いに、

って思い、更に勝手な勘違いで、その後の人生を決めるような

重大事に簡単に頷くクロエには、ちょっと呆れ.....。


まぁ、オーランドがね。優しいのは良いのだけれど、

優しすぎて、ちょっと優柔不断と言うか、きっぱりした所が

少々欠けてる感があるんですよね。

でも、いざって時には、しっかり決めてくれてカッコイイんですが、

もう少し、恋愛面では押しが強かったら良かったのになぁ~、と。

優しい男が感じさせる物足りなさが少々あったかと。。。

とは言え、ラストは良かったと思います。

そこまでしちゃうんだ!って、これまたビックリ!

良い意味で(^m^)

 

f:id:narico555:20180129184003p:plain cv:四ツ谷サイダー

ターリック・アル・ジャッバール

隣国ヒルバニアの王子。

ちょっと中近東っぽい風俗が不思議感を醸し出してますね。

6つの国からなる共和国と言うことで、多民族国家であり、

なかなか一枚岩にはなれないものの、多民族国家らしい柔軟さがあり、

そこがヒルバニアの強さともなっているわけですが、

そんな国家をひとつにまとめている現国王は病気で臥せっており、

しかもその事は秘密にされていて、なかなか危うい状況にあるヒルバニア。

そんな国を支えているターリック王子は、なかなか可愛いツンデレさんでした。

女王一筋で自分の考えを持たないクロエに苛立ち、

クロエはクロエで、自分に批判的なターリックに反発を覚え、

何かというと口論になる二人。。。

面白かったです♪

こういう、互いに負けず嫌いで遣り合う男女って、面白い。

嫌味の応酬には笑えるしww

そして、素直になれなくて不器用な所も二人ともで、

まさに似た者同士って事で。

そんな二人が、事件を追う事で徐々に距離が近くなっていくのも

面白かったし、ヒルバニア国側から事件を追う内容も面白かったです。

恋愛的には、寄ったと思うと離れたりと、一進一退な感じで

なかなか進みませんが、絆が徐々に強くなっていくので、

後半急速にくっつく辺りは、もう堰が溢れるがごとくって感じで

不自然さは無く.....。意外と照れ屋のターリック王子でしたが、

頑張って行動してくれましたねぇ。

濡れ場は少なくて短かったですが、まぁ、この二人だから、ね。

内容的にはオーランドと大差なく。オーランドを雑にした感じ?ww

そんなベッドシーンよりも、朝チュンシーンの方が微笑ましくて

良かったなぁ~。アハハ(;^ω^)

 

f:id:narico555:20180129184254p:plaincv:大鳥遊二

イズラエル・ダイゾン

ブリタニアでは珍しい、黒髪の執事。

自身に忠誠を誓い、傅いてくれる美しく若い執事との

ロマンスって、すてきですよねー。

彼がただの執事ではないのだろうとは、初回プレイから

何となく漂ってくるので、本人ルートでいよいよ

彼の背景が分かるんだろうな、と楽しみでした。

オーランドとはブリアニアサイドから、ターリックとは

ヒルベニアサイドから、イズラエルとはどういう角度から

事件に臨むのかな~?と思っていたら、いやはや全くの

予想外の展開に驚き!

そもそも、前二人はヒロインより身分が上の相手。

執事であるイズラエルは、貴族の子弟とは言え、使用人。

それだけに、もともと無謀なクロエでしたが、一層の

無茶苦茶さが凄かったww

女王に命を捧げる彼女の、大貴族の当主としての在り方に

問題がある事を、オーランドやターリックからは指摘されて

自身を振り返って反省したりしていた前ルートとは違い、

イズラエルから色々と窘められても、自身の信念を

絶対に曲げようとはせず、逆に理不尽な命令を与えたりして、

このルートの前半での彼女は、ちょっと欠点が鼻につく程でした。

でも後半は、サスペンスらしいハラハラさと、

イズラエルとの微妙な距離感でのロマンティックな展開で、

とても楽しめました。

それと、なんて言っても、イズラエルがステキでした。

彼の想いがせつなくて.....。よかったです。

 

f:id:narico555:20180129184608p:plaincv:秋山樹

セオドア・バトゥル

ヒルベニアのターリック王子の側近で戦術指南役でもある傭兵。

気さくでとても砕けていて、面白いキャラクターながら、

なかなか掴みどころのない人物でした。

正直な所、この人には全く萌えれませんでしたね。

役回り的に仕方ないとは思いつつ、そもそも見た目、声、キャラ、

全てにおいて好みじゃなくって.....(;^ω^)

それを履返すほどの内容でもなかったなって思うし。

ヒロイン・クロエも、案外簡単に彼になびいちゃって呆れ。

まぁ、居場所の無い孤独な生い立ちと立場で、結局のところ

世間知らずのお嬢ちゃんだから簡単にコロっとなるんでしょうけど、

プレイヤー的には、彼の言動を素直に受け止められない、

これまでの展開と言うか経過だったから、いくら優しくされても

甘い言葉を言われても、冷めた目で見ている感じなんですよね。

結局、最後の最後まで、彼の内面の真実はよく分からないまま

だったように思います。

ベストエンドなんか、ええ?それでいいの?簡単すぎない?

って思ったし、この後、どうするのよ?って思うばかりでした。

 

◆トゥルーエンド◆

 

セオドア攻略後に解放されるルート.....。

最終的なベストエンドでは、誰とも結ばれず、

国家としてのハッピーエンド的な内容ですね。


このトゥルーエンド、なんとも微妙な印象です。

ここまでで、ほぼ事件の全貌は分かってしまってるので、

トゥルーって、なんだろ?って感じで。

彼女の立場や背景が明らかにされるわけですが、

明かされてみれば、なるほどな、とは思いつつ、

怪しいとは感じていたので、凄く驚くとか意外とか、

そういう感想は湧きませんでした。

むしろ、だから何?って感じでした。

実際問題、それじゃぁ、駆け落ちした母親の存在って?

身分の低い元愛人と再婚してる父親の立場って?

公爵家の立ち位置そのものが、これじゃあ全然理解できない。

クロエの成長物語だったんでしょうが、どうにもスッキリこない、

ちょっとご都合主義っぽさが感じられる内容だったと思います。

なので、面白さイマイチ..........。

せっかく公的に正体を現したジブリール@皇帝さんなのに、

せっかくの美味しいキャラを生かし切れていなかったのでは?

そんな風に感じたトゥルーエンドでした。

丸く収まり、めでたしめでたし.....、って、

なんだか簡単過ぎる..........。

 

 

―総 括ー

 

と言うことで、これで全て終了しました。

まず、全体として言えることは、ちょっと浅かったですね。

ブリテン島の国家間の事件と問題の比重が大きく、

内容は事件を解明することが中心となっていて、恋愛的には

糖度は低かったと思います。

18禁でありながら、エッチシーンは後半、殆ど最後の方で、

内容も短くてあっさりしてるし、回数も少ない。

また攻略対象によって数に差があり、ここを期待されると

非常に物足りないかと思います。

一本気なヒロインについては、好みが分かれるかもしれません。

ただ、女王命でお堅いけれど、色々知る事で変わっていくので、

頑固一辺倒で手に負えない、ってタイプではないため、

自分は特に気になりませんでした。

確かに無謀だけれど、彼女を正しく導く、『師』的な人間が

身近にいなかったのを思うと仕方ないのかな~とも思うし。

 

あと気になったのが、絵。

立ち絵はいいなって思うけど、CGはイマイチに思いました。

このCGはダメダメは、ほんとイヤだわ~。見る度にテンション下がる。。

なんか、古臭い海外アニメの絵を見てる感じがしました。

表情がさ、美しくないんだよね。絵全体も、崩れてる感じが。。。

悪くないものもありましたが、全体としてはシーン的にも

残念なものが少なくなかったと思います。

 

それから、何より、誤字脱字が多すぎ。

まず気になるのが助詞の間違い。「てにをは」や

「の」「が」「へ」などの間違い、

セリフとテキストの不一致、バッチ修正しても、まだ

多すぎてちょっと驚きでした。

それ以外では、システム的には良かったです。

目ぱち口ぱちは無いけれどデフォ呼びだし、

フォントや文字色も自由に変えられるし、サウンドや

声も個別に調整できて、そういう点は有難かったです。

 

お勧め攻略順は、上記のプレイ順ですね。

イイ感じで真相が明かされていく感じでした。

自分的には、贔屓のサイダーさんを最後に

持っていきたい所でしたが、イズラエルとセオドアは

前半に持ってくると、良くないと思います。

推しキャラは、ターリック王子と言いたい所だけど、

イズラエルに一番萌えました♡

傅かれるって、やっぱウットリ(//▽//)

勿論、ターリックも捨てがたい魅力だったし、

オーランドも結局ステキだったな~って思います。

 

なので、それなりに面白くはありました。

恋愛よりサスペンス色の方が強かったですが、

事件を解明していく過程は面白かったです。

ただ、描き方が浅いというか、もっと掘り下げてくれたら

凄く面白かっただろうに、とも思うのです。

各人のバックボーンの描きが浅くて、それぞれの

心模様も浅かったし、家族の問題ももっと深く

抉り出して欲しかったです。

 

攻略人数が少ないのに、所要時間も短めだったし、

付録的にも、これと言ったサービスも無く、ありきたり感。

なので、評価としては、3.5 くらいでしょうか。

面白くはあったんだけど、18禁とは思えない内容でしたしね。