narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

黄昏時~怪談ロマンス~(PSP) 1.遠野篤郎

f:id:narico555:20170521180152p:plain cv:諏訪部順一

 

『逢魔時~怪談ロマンス~』の続編です。

前回のお話の続きで、恋人同士になった後、

もしくは、その寸前後、との事となってるようですが。

 

この遠野の場合は、グッドエンド後、と

最初の選択時に主人公が説明していました。。。。

最初に、誰かを選択できるようになっているのは良いな、

と思ったものの、遠野を選択した筈なのに、

一向にその遠野が出てきません……↷

これには正直ガッカリでした。

このルート、結局のところ、はっきり言って

面白くありませんでした。退屈と言っても過言じゃない。

 

大体、前のゲームでも、喧嘩ばかりでなかなか結ばれず

フラストレーション溜まりまくりだったのに、

このゲームで、ベストエンド後じゃないって事自体が、

もはや興ざめで……。

遠野から告白されて、憎からず思いつつも受け入れられず、

な状況で終わったグッドエンドの続き。

そこから、少しずつ進展するならまだしも、

なかなか本人が出てこない上、出てきて後も、

前回同様、と言うか、更に上回る喧嘩状態。

とにかく、喧嘩してばっかり。しかも暴力的。

ベストエンドの時には、好きな女は殴れない……みたいな

遠野だったのに、ここでは、ガスガス殴ってきます。

勿論、静もやり返すわけですが、格闘家同士のカップルでも、

ここまでやるのかな。

そうだとしても、なんか自分には合いませんでした。

二人して喧嘩が強いのは良いです。強い女子、好きです。

でも、好き同士で殴り合うのは頂けない。

二人して外の敵と力を合わせて戦うのなら

大歓迎なんですけどね

トーリーも前回同様、無いに等しく、

単発エピソードがポコポコ挿入されているだけで、

え?それで終わり?その後は?と思うような

次場面への展開もあったりして、相変わらず

世界観は良いけれど、話の内容が……って状況で、

カップルとなる筈の男女が殴り合ってばっかりってのはね。

やっぱり、いただけません。

ほんと、遠野@諏訪部さんが好きなだけに、

悲し過ぎました。

 

箱書きには、前作より糖度上がってる的な事が

書かれているから、少しは期待したのに……。

あと、友達である、ろくろ首の梨畑和歌子が、

以前にも増してベタベタと迫ってくるシーンが

多くって、ウザかったです。

他のルート分岐で友情エンドとかがあるようですが、

自分としては要らないです。

女同士、本当に友人として仲良いのは好きだけど、

レズっぽいのは勘弁して欲しいです。

この、和歌子絡み、結構多く、また他のキャラの

絡みも多くって、その分、遠野がなかなか出てこず、

出てきても登場が少なめだな~と感じたし、

また内容が喧嘩ばっかりじゃ、面白く感じられないですよね~。

エンディングも結局、なんか物足りなかったし。

演者が諏訪部さんじゃなかったら、全くもって

興味持てなかったと思います。

 

前作同様、残念で悲しいルートでした(ノД`)・゜・。

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 6.真相エンド&総括

f:id:narico555:20170520112131j:plain

 

真相エンドは、密と京極の二人に用意されていました。

 

ただ、どちらのルートも其々のベストエンドと選択肢がほぼ同じ為、

最後の最後まで、既読スルー状態。

選択肢までのスキップができない為、それがちょっと苦痛でした。

クィンロゼのPSPのゲームは殆どが既読スルーは自動じゃなくて

Rボタンを押し続けとなる為、この辺ほんと面倒くさくって。

そして、肝心の真相エンドですが、密では静が過去の記憶を

取り戻して、過去の出来事が映画の如く再現されるわけですが、

思い出した後の彼女の行動は、まぁ仕方ないかなと思える内容でした。

ただ、なんとも微妙な関係ではありますね、密との間が。

彼のせいなだけに、これまでのようには愛し合えないのは当然ですが。

 

そして、京極の真相エンドは、ちょっと意外でした。

で、これってバッドエンドっぽくないかぁ?と少し涙......。

京極に真実を伝えないまま、勝手な決断とそれを実行に移すのは

賛同できませんでした。どうして彼に選択の権利を与えないんでしょうね。

愚かな行動としか思えなかったです。

 

そんな両真相エンドですが、矢張りゲームの過程としても、

改めてやらせるのではなくて、各キャラのエンドの中で

攻略制限してくれた方が良かったと思います。

ほんと、ラスト以外全く同じなんですもん。

 

お勧めプレイ順としては、まずは霊次が無難かと。

次は遠野か由良城のどちらか……。

ネタバレ的には、両者同じ感じなので、お好みでしょうか。

で、次は日比谷京極でしょうね。ラストが式部密。。。

まぁ、式部を最初にやれば、ほぼ主人公の正体は

察せてしまうので、事情をある程度分かった上で

他のキャラをやるのも悪くはないですけどね。

自分的には失敗したと思っています。

 

そして、全体としては、そこそこ面白かったですが、

飛びぬけ喜べるほどでは無かったですね(;^_^A

古いゲームでもあるから仕方ないのですが、

セリフのスキップ等の反応が遅めで、

最近の快適さに慣れてしまっている分、ちょっと

イラつきました。

良かったのは、前半の共通ルートが短くて、

2週目からは、分岐点まで一挙にスキップできる所と、

途中途中も既読の所はスルーできる所ですね。

選択肢スキップが無いのは、もう仕方ないかな。

 

トーリーは有るようで無いような内容で、

世界観と個別のキャラ萌え的だったと思います。

盛り上がりに欠ける為、好きな声優さんが

多いとかではないと、退屈に感じるかもしれません。

自分的には、好きな声優さんオンパレードだったのと、

クィンロゼのゲームは好みが多い事から

購入してしまいました。

そこそこ楽しめたので、後悔はありませんし、

続編の黄昏時~もツインパックでお安く購入したので、

この後、そちらをプレイしようと思います。

 

評価としては、★★★☆☆ 3つ、と、+αってところですね。

発売当初で評価すると、プラスアルファかな、と思います。

なんせ、5年前ですもんねぇ……。

 

 

 

 

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 5.日比谷京極

 

■日比谷京極(ひびや・きょうごく) cv:遊佐浩二

 

一学年先輩の、風紀委員長。総合成績一位で、元人間。

3年前に神隠しに遭ってから、妖に。妖力が非常に高い。

 

とても真面目でお堅くて、校内の風紀を乱す生徒を

まるで警察官のように取り締まっています。

そんな日比谷に、しょっちゅう悪戯を仕掛けては

楽しんでいる、静と密。

 

けれど、なぜか日比谷といると落ち着いて、いい気持ちに

なれる為、徐々に日比谷と共に休み時間を過ごすようになり、

日比谷は日比谷で、案外、世話焼きと言うか

面倒見が良くて、段々と親しくなって好意を抱くように……。

 

このルートは後半は式部密とお話が大分被っています。

日比谷の弟がらみの話となる為で、この辺の話に関しては

新しい内容も特になく、ストーリーよりは、日比谷と静の

二人のやり取りを楽しむ感じでしたね。

元々、起承転結的なはっきりしたストーリー展開は無く、

二人の関係が進展していく為の出来事の羅列、と言っても

良いような内容なだけに、キャラ萌えっぽい感じでした。

このルートは特に、かな。

なんせ、悪さをする静たちを、何かというと追いかけては

説教してるのが常の日比谷さんなので、結局、そんな

彼がいつのまにか静に翻弄されて、彼女の事情を

知ってからは段々と対応が甘くなり……と軟化していく

様子が面白かったです。

その変わりようを楽しむルートだったかな、と。

堅物で古風なところが、ちょっと可愛くもあり。

そして、何といっても総合一位のお方ですし、

風紀委員長でもある事から、皆からは恐れられている存在。

なだけに、頼りにもなりますし。

なんだかんだで過保護っぽいし、なかなか面白いキャラでした。

 

さて、これで一応、全員のエンドが終了。

いよいよ真相エンドへ突入です。(^^)

 

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 4.由良城閨悟

 

■由良城閨悟(ゆらじょう・けいご) cv:浪川大輔

 

主人公のクラスメイトで保健委員。山犬の妖怪。

いつも留守にしている校医の代わりに、手当てをしている。

何故か静に好意を持っている。

 

ゲームの始まりしょっぱなから、由良城は静への好意全開です。

理由は分からないけど、多分、いや絶対に静に惚れてるだろう、と

丸わかりの態度なのに、本人だけが気づかれていないと思っている。

そんな由良城を、静は冷めた目で見て、内心では突っ込んでる。

元々が犬だからなのか、とにかく懐き度が半端なく、

大好きな主人に尻尾をフリフリしているような態度なんですよね。

なんで、それほど好きなのだろう?と思うものの、

多分、まぁ過去に何か理由があったんだろうなぁ……と予想はつきます。

主人公自身にはまるで心当たりが無いのですが。

 

そんな由良城ルート。

なかなか楽しかったですね。

静の有り余る妖力が暴走して由良城を殺しそうになるのですが、

そんな時でも、「君になら殺されてもかまわない」と

抵抗すらしない由良城。いやはや。さすがにそれはないだろう、と静じゃなくても

突っ込みたくなるほどで。

そこまで想われてるのが理解できないけれど、

それほど愛する、愛せる理由が知りたくなり、

静は由良城と付き合う事に。。。

そして、恋人同士になってからが、面白かった。

犬だからか兄弟妹が5人もいる大家族で。

その家族たちとのふれあいが仄々としたホームドラマっぽくて。

それと、由良城の2人の兄たちが、これまたカッコ良くてステキでした。

由良城家での内容はホント良かったです。

それに、おとなしくてウブなのに、やる時には案外、男っぽくて

優しいのに譲らない所とか、弱そうな印象なのに、そうでもないのが

ちょっとギャップを感じて予想外に萌えキュンしちゃいました。

そして、由良城が彼女を崇拝するようになった切っ掛けは、

大体予想通りではありましたが、その時から全身全霊で

好きになっちゃってる一途さって、凄いし、ちょっと羨ましいかも(^m^)

 

最初から、いつでも彼女の前ではデレデレしてて、

浪くんの、ちょっと高くて幼めな声とかで、

この人には興味があまり湧かなかったのですが、

やってみると、ちょっとハマっちゃいますね。

しかも、山犬になった時とか、彼女を助ける時とかは

声が低くなって男っぽくて、グッ♡ときちゃいます。

それこそ、ギャップ萌え( *^^*)

 

ちょっと殺伐感のあった遠野の後だけに、ニヤニヤしながら

楽しめました♪

 

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 3.遠野篤郎

 

■遠野篤郎(とおの・あつろう) cv:諏訪部順一

 

主人公と同じ2年生でクラスメイト。

所謂、不良で番町格。喧嘩が強くて、しょっちゅう

主人公と喧嘩している。

 

このルートは、なんとも微妙でした。

映画を観に行ったら、たまたま隣の席で、

しかも感想が全く同じで、好む物も全く同じだった!!

……って事で、普段から喧嘩ばっかりしている二人でありながら、

映画に関しては、こんなに気の合う人はいないと分かって、

反目し合いながらも映画だけは一緒に観る事になった二人.....。

 

まぁ、ここまでは良いんですけどね。

で、それがきっかけで徐々に慣れ親しんで恋愛に発展...

って、ありがちな流れになるのだろうと思えますが。

実際のところ、基本的には、そういう流れだとは思うんです。

勿論、ベタな展開とはなりませんが、互いに惹かれ合っていくのは、

間違いではないんですけどね。

なんなんでしょうね。

展開が超のろい。

でもって、気持ちの発展過程が良く見えない。

どうも、遠野の方は段々と彼女を憎からず思いだしている様子が

窺えるのだけれど、ヒロインがね。

静が遠野との関係が進むのに抵抗を感じるのは、

まぁ分かるんですよ。その理由は、彼女の過去にあるわけで、

ただ本人は、その辺が分かってないので、何となく嫌な

感じがするってだけなのですが、それなら和泉ルートで

和泉に対して同じように感じても良さそうなのに、って

思いました。何だかんだで和泉とは自然に恋愛関係になったのに、

このルートでの嫌がりぶりが相当で、かな~り最後の方まで

それを引きずってて、ジレッタイこと、この上ナシ。

 

それでも、そういう抵抗があるのは、まだ理解できるけれど、

何がイライラするって、静の遠野への態度や言動でしょうか。

本人は軽口のつもりのようですが、軽口なんてもんじゃない。

もう完全なる毒舌だし、嫌みや皮肉のオンパレード。

あれだけ口が悪くて言いたい放題なのに、よく好きになるな~と、

遠野の気持ちが理解できませんでしたね。

特に告白してから、何度も何度も断られ嫌がられ

拒否られてるのに諦めない。しつっこくて、驚きです。

そんな二人の関係が最後まで続いて、最終的に受け入れるのが、

なんともね。これまた違和感っていうか、しっくり来なくて。

和泉ルートが、それなりに甘かっただけに、ちょっと残念でした。

 

諏訪部さんの遠野は、とっても良かったんです。

無頼っぽくて、漢って感じで。

好きになった女に一筋で真っすぐで情熱的で。

ストレートに想いをぶつけられ、周囲にも目を光らせて

守ってくれる、男の中の男って感じで、本当にカッコ良くて

素敵でした。そんな遠野@諏訪部さんに対する、

主人公・静の仕打ちは、見てて腹が立っちゃいました(;^_^A

 

だからこそフラストレーションが溜まりまくりだったし、

そして最終的にそれが解消しきれずに終わってしまって、

少々残念なルートだったと思います……(´;ω;`)

 

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 2.和泉零次

 

■和泉零次(いずみ・れいじ) cv:鳥海浩輔

 

一学年下の、総合成績2位の妖狐。

黙っていれば綺麗な顔をしてカッコイイけれど、

自尊心が強くて負けず嫌いで口が悪い。

人を馬鹿にするのは大好きだが、馬鹿にされるのは大嫌い。

 

彼は所謂、ツンデレタイプですね。

妖怪は年齢が曖昧とは言っても、年下キャラだからか、

声の鳥さん、ちょっと可愛らしい感じの高めの声です。

少年系、可愛らしい系の鳥さんボイスは自分的には

いつも微妙で、今回も始まった当初は微妙だな……

と思いつつ、やっているうちに面白くなってきました。

 

今回は学園ものっぽいのだけれど、普通の学園ものと違い、

妖怪だからか学園ものにありがちなイベントとかが

ありません。でもって、突出した物語といったものも無く、

日々の生活が淡々と過ぎていくって感じなので

起伏に欠けていて、だから盛り上がりもあまり

無いんですよね。だから、時々ふと退屈に感じたりしました。

それでも、非常にプライド高くて生意気で

減らず口ばかりの零次と、似たような性格の静の

二人のやり取り、結構面白かった。

そんな二人が徐々に、張り合いながらも近づいていく様も

良かったし、結ばれて以降の零次のキャラ変と言うか、

嫉妬深くて独占欲強くって、その為に周囲と起こす

トラブルも見ごたえがあって、乙女ゲームらしい糖度で

最後はニンマリしちゃいました。

 

ここ最近は、やたら長かったり、作られ過ぎ感がある

トーリーだったり重かったりで、お疲れ気味だったので、

ただ、流れを追うだけっぽい内容の物も、たまには

良いな~と…………。

と言っても、ついうっかり、またまた妖怪系がらみの

作品を選んでしまって、始めてからハッ!!としたんですよねー。

内容が単純で良かったです(;^ω^)

特にこの零次は、最初はホント憎まれ口ばっかりで

嫌なヤツだったのに、案外可愛らしくて、そこに

ギャップ萌えしてるヒロインと同じように、徐々に好感を

持つようになって、その流れが楽しかったです。

素直じゃない可愛い男の子の、不器用な愛情表現がね。

なんとも心をくすぐってくれました。♡♡♡

 

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 1.式部密

 

■式部 密(しきぶ・ひそか) cv:緑川光

 

クィンロゼの2012年に発売された乙女ゲーム

すでに倒産している会社の為、公式HPもないので

個別画像の収集が苦労なので、今回は画像ナシとします。

 

逢魔時を境に、人間が妖怪達の学校に切り替わる……。

主人公・涼江静は磯姫の血を引く妖怪の女の子で

総合成績3位と優秀ながら、悪友である式部密と組んで

悪戯ばかり仕掛けては毎日を楽しんでいる。

 

ここのところ、大好きな緑川さんが不足していて

飢餓状態だった事もあり、ついついトップに

選んでしまったのですが、なんか最初にやるキャラじゃ

なかった気がします。

なんか並んでる順番がトップに来てることもあり、

トップ推しなのかと思ってしまったのと、

本当なら好きな人は後半に持ってくる傾向にあるものの、

最近はトップも良いのかも...と思うようになり、

声聴きたい欲求が高くて、抗えなかったんですよね……(;^_^A

 

正直なところ、面白さはイマイチでした。

最初から二人で悪戯ばかりして、退屈なのが嫌いだと、

日々悪戯三昧。そんな事が、前半かなり長く続く為、

面白く感じられず。

おまけに、主人公も密も、性格が捻くれてて共感できない。

他のキャラも、妖怪だからか基本タチが悪い感じなのですが。

 

でもって、分かりやすい伏線がたくさん散りばめられています。

主人公の過去の秘密ですね。

このルート、エンディングが幾つも用意されていますが、

肝心な部分は真相エンドとして、全てのキャラのエンドを

見ないと行けないように制限が掛かっています。

それは、もう一人のキャラ、日比谷に関する真相エンドも

同じように制限が掛かってるようで。

正直な所、普通にやってて、これだけ分かりやすい内容なら、

この密ルート自体を攻略制限にして欲しかったです。

このルートを最初にやってしまって、ちょっと損した気分ですね。

いきなり謎の確信近くに行ってしまって。。。

 

そして、この式部密……。

かなり静に執着しているのが分かります。

相当、好きなんでしょうね。

だからこそ……、なのでしょうが、どうにも日ごろの

行いから受ける印象が良くなくて、あまり好感を

持てないんですよね……。

声が緑川さんでなければ、嫌いになるかも……なキャラでした。

魅力があまり感じられないんですよ、キャラ的に。

そんな中で、緑川さんの所々のセリフには、耳が癒されました。

そして、もっとステキなキャラだったら良かったのにぃ~~と

思うばかり…………。

素直に、純粋に萌えられなくて残念でした。

 

 

東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 4.バサラ&総括

f:id:narico555:20170512195015p:plain cv:石井一貴

 

天現寺橋式神。紙で出来ている為、

ぺらぺら、と他者から呼ばれる事も度々。

家事から何から、天現寺橋の一切の世話を

かいがいしくやっている。

 

このルートは、とても短かったです。

共通ルートは他の人で全部既出で選択肢も同じ為、

共通部分での目新しいことはなく、既読スルーで

ほぼ全飛ばしな感じな上、個別の部分も非常に短かった。

なので、見ごたえは正直ありませんでしたね。

Vita版移植につき、おまけで追加されたって感じで。

 

このバサラですが、天現寺橋式神って事で

もう全面的に天現寺橋を敬愛し、崇拝し、

全存在をかけて愛しちゃってます。

「センセイ、センセイー、大好きです~~」って、

じゃれついて、ベタついて、まるで可愛いペットのようだけど、

ただのペットじゃなくって、性愛的な求愛も凄くって、

式神ならぬ、色神かっ!? ってくらい、凄いんですよね。

ただ、天現寺橋の幸せこそが自身の幸せとも思っているので、

他の人のルートでは、自分以外の存在と心を通わせて

結ばれる天現寺橋を、せつないながらも応援してる姿が

かえって愛しく感じられました。

どこまでも、天現寺橋一筋って感じで、健気さが

胸に沁みる為、本人ルートで天現寺橋と結ばれるのも、

ある意味、ご褒美的かな~と……。

そして、短いながらも、バサラ自身の力を開放する事で、

本来の本当の(?)姿になったのは、ビックリでした。

ただの紙っぺらじゃ、無かったんだ~(@@)

しかも、すっごくカッコイイ♡

でもこの姿は、滅多にお目にかかれないようだし、

そこがちょっと残念かな~。

 

普段は少年の姿だけに、最初は、バサラルートには

気が乗らなかったけれど、やるほどに、なかなか

面白く、また健気な姿が愛しく思え、更に

人型じゃない紙ペラの時も、なかなか可愛いのが

バサラの魅力ですね。まぁ、自分的には蠱惑的な

少年姿のバサラより、紙っぺらのバサラの方が好きなのですが(;^ω^)

 

 

さて。これでやっと、全て終了。

毎回毎回書いていますが、本当にハードでしんどかったです。

まず、文章が長くて漢字が多い。

漢字は得意ではありますが、とにかく漢字率が高すぎる。

特殊な、普段全く使われない、明治の純文学とかで使われていた

漢字表記が多い上に、陰陽師の咒言や真言などに使われる漢字など、

読みにくいこと、この上ないです。

聊か(いささか)とか、この手の表現、もうわざわざ

漢字表記にする事はないのでは、と思いますね。

世界観を出す為の目的なのかもしれませんが、

やり過ぎに感じました。

 

それと、残酷シーンが多く、その描写もエグくて

グロくて、しつこかったです。気持ち悪くなりました。

年齢制限17歳以上....。いやぁ~、性描写だけじゃないでしょう?

この辺の表現も、もう少し抑えた方が良かったように思います。

だって、例えばブログなんかでは禁止ワード扱いになってる

言葉や表現が満載なんですよね。狂気的、猟奇的....。

それが、何度も何度も何度も、しつっこく、くどくどしく

これでもかっ、ってくらい繰り返し出してくるので、

精神的にちょっと……。

普段、ゲームが中断すると、続きを始める時は、

直前の内容をすぐには思い出せなかったりするのですが、

これでは、そんなことは全くありませんでした。

むしろ、寝床に入ってからも、思い出されるほど、

インパクトが強かったです。

それだけに、続けることに気が重くなってきてしまって。

この辺のくどい程のハードな表現の問題を除けば、

かなり面白かったです。

 

BLとしても、自分的には、「大正メビウスライン」より、

こちらの方が好きですね。

主人公の天現寺橋怜が、細くて華奢で女性っぽい

ビジュアルな割に、中身が男性らしく、また過去の

不幸な背景から、捻くれていて素直じゃない、S的な

性格なのに、優しさが見え隠れしていて、

とても、そそられました。

性描写は、本番描写こそないけれど、度重なる

キスシーンが、すっごく濃厚で、こちらも、とっても

しつこくて官能的でした。本番シーンを描かなくても、

ここまでイヤらしくなるんだな~って感心する程でした。

自分的には、これだけで十分、お腹いっぱいになりましたね。

逆に、このしつこさから考えると、本番シーンは

無くなっていて良かった気がします。PC版だったら、吐くかも(;^_^A

 

それから、おまけ、ですが、各人との後日談的な

シナリオが各2話ずつあって、これも面白かったです。

後日談と言っても、エンドから数日後くらいで。

一番甘かったのは、四谷かな~。

他のキャラ達とも、それぞれの個性に合っていて楽しかった。

 

好きなキャラとしては、四谷と上大崎、甲乙つけがたいです。

上大崎は、本当に切なくて。

上大崎の想いに凄く肩入れしちゃうと言うか、

彼の切なさがビンビン伝わってきて、その想いが

報われて欲しいって強く思わせる内容だったので、

応援したくなっちゃうんですよね。

その一方で、四谷は大人の魅力と言うか、全てを

包み受け入れてくれる、絶対的な存在って感じがして。

そして、時折見せる弱さがギャップ.....。

 

攻略人数は少ないのに、長くて重くて、とてもボリュームを

感じさせてくれるゲームだったと思います。

世界観も良かったですが、残酷シーンの表現に難アリ。

残酷なのは無理って方には、お勧めできません。

私も苦手なだけに、かなり読み飛ばしましたが、

なんせ長いので、なかなか残酷シーンが終わらない。

ウンザリしちゃったので、このあたりが自分には

マイナスポイントでした。

そういうのが大丈夫な人には、とっても面白くて

楽しめると思います。

 

f:id:narico555:20170512203821j:plain

東京陰陽師〜天現寺橋怜の場合〜 V Edition

 

 

東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 3.四谷

f:id:narico555:20170512074136p:plain cv:興津和幸

 

東京新宿界隈を統べる、妖のトップである羽織。

天現寺橋が封印した妖を預かって世話をしたりしている為、

天現寺橋とは互いに貸し借りのやり取りをしている関係。

陰陽師らしくない天現寺橋を気に入っている。

 

このルート、とても面白かったのですが、

とてもハードできつくもありました。

他の人のルートでも、割と絡んでくるのですが、

天現寺橋とは肉体関係にあります。

天現寺橋は、特定の誰かと恋愛関係になる事を

拒んでいる為、単に仕事上での借りを返す上での

ドライな関係ではあるのですが、それにしても

四谷は天現寺橋がかなりお気に入りなんですよね。

常に公平を保っているようではあっても、

憎からず思っていて。

そんな四谷だけど、他ルートのバッドの一部では

冷然と天現寺橋を殺しちゃう事もあったりして、

なかなか測りがたいキャラではありましたが、

このルートでは、共に妖関係の事件に関わるうちに

自然と、いつの間にか、互いに愛情を持つような

ストーリー運びで、それが割と自然だったのもあって、

恋愛関係においては、とても良かったです。

 

ただ、主軸となっているストーリーが、もう、ハードで。

特に、個別ルートに入ってからは、心休まる時が

殆ど無くて、次から次へと不幸が襲ってくると言うか、

好転しないまま、どんどん悪化していくような状況で、

敵もかなり強くて、かなり最後の方まで引っ張られました。

で、選択肢は常にバッドとの裏返しの連続で、

そのバッドも、簡単にやられて終わりではなく、

かなりドロドロしてるので、やってて気が滅入ってしまいました。

長いんですよ、どのバッドも。

だから、全体としては選択肢は少ない方なのですが、

話自体が長いから、バッドエンドに行くまでの過程も長く、

それが毎選択肢ごとに用意されているものだから、

かなり時間がかかって。

どのバッドもハードでエグいので、心がどんどん擦り切れてきて、

後半はもう、バッド見たくない!って強く思うほど。。。

何と言っても、天現寺橋にとんでもない災いが降りかかり、

今にも死にそうな状況がずっと続いてるんですよね。

なだけに、本当につらかったです。

そんな中での、四谷と天現寺橋の、言葉には出さないけれど

互いに相手を大切に想っている様子のやり取りが、

すっごく心に沁みてきて、胸がジーンとしました。

上大崎の時ほど涙がポロポロとはなりませんでしたが、

ジンワリと浮かんできちゃうし、胸が痛かった。

バッドでは当然死んじゃうわけですが、ハッピーエンドでは

死なない筈、なので、それを信じて、それを見る為に

かなり我慢して最後までやったって感じでした。

まぁ、最後は、クールな筈の四谷が、すっごく優しく

天現寺橋と愛を交わすようになるので、糖度が一挙に上がって、

それまで辛過ぎた分、美味しい思いをさせてくれたと思います。

 

またね、興津さんの声がね。

四谷って、天現寺橋と話す時、ささやきボイス、つぶやきボイスが

多くって、なんとも色っぽいんですよ。

さすが興津さんって感じで。

にしても、この役名「四谷」って、笑っちゃうよねぇ。。。。

まぁ、地名から取ったんでしょうけども、別の名でも

良かった気がしなくもないですね。紛らわしい……(;^_^A

 

と言うわけで、対妖戦、妖のトップと陰陽師が共に戦い、

心を通わす姿もなかなか良かったですね。どちらも魅力的だし。

上大崎や目黒のような同業者同士での協力プレイも

見ごたえはありましたが、異種同士ってのも、いいですよねー。

ここでは四谷の出生の秘密や歴史などが分かって

自分的には、好みでした。

ただ、圧倒的な強さの筈の四谷が苦戦の連続だったのは

やっぱり辛いし悲しかったですねー。

まぁ、苦戦しなきゃ話にはならないですが(;^ω^)

 

 

東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 2.目黒将人

f:id:narico555:20170509102426p:plain cv:坪井智浩

 

モグリの陰陽師。裏社会に関する仕事ばかり請け負い、

私怨で妖を全滅させようとしている。

強気な性格で目的の為には手段を選ばない。

 

妖の事情を暴いて封印することが多い天現寺橋と違い、

有無をも言わせずに消滅させる目黒とは、

最初の方では、互いに相容れず、敵対まではしなくとも

時と場合によっては、どうなるか分からない危うい関係で、

性格的にも危険な感じがして、自分的にはあまり

好きじゃありませんでしたが、この人の性格や行動には、

そうならざるを得なかった深い背景があるのは分かるので、

内容的には興味深かったし、実際にやってみると

面白かったと思います。

 

ただ、矢張り、最初の方はかなり狂暴だったりするので、

序章で目黒の個別に入る前でのバッドエンドとかでは、

ちょっと残酷で冷酷に思えて、苦手でしたね。

正直な所、上大崎もですが、バッドエンドは嫌です。

やりたくなかった……。コンプとかCGやシーンとかの

全出にこだわらなければ、やらなくて良いかな、と思うものの、

つい、ね……。それと、バッドエンドでも、見ておいた方が

より内容が分かりやすい物もあったりするんですよね。

そこら辺は、実際に見てみないと分からないのがね。。。

 

個別に入って、心理的な関係が深くなってきて

信頼感が得られると、この人、実は基本的には優しい人だと

分かります。後半になって、二人の関係が恋愛の方へと

シフトしてくると、ツンデレ天現寺橋だけに、

女王様と下僕に近いような感じになって、笑えました。

捻くれて素直じゃない天現寺橋の言動に、

「はいはい(仕方ねぇなぁ)」って感じで許して

従ったりしている姿は、前半とは全く別人のようです。www

 

そんな目黒ルート。

目黒が目的を果たす為に、協力を天現寺橋に依頼し、

共に戦う過程は面白かったし、後半は四谷がらみで

これまた大変な戦いになるのですが、この二人は

むつみ合ってるシーンより、共に戦ってるシーンの方が

面白くて見ごたえがありました。

そして、普段のやりとりのほっこりした所とかも。

上大崎の時には、すっごく胸がキューンとせつなかったけれど、

この目黒ルートは、全くキュンも萌えも感じませんでしたね。

ラブシーンも、甘い感じではないですし。

自分自身が目黒が好みじゃなかったのも原因かもしれませんが。

 

陰陽師としての戦い物語としては、とっても楽しめたと思います。