東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 4.バサラ&総括
cv:石井一貴
ぺらぺら、と他者から呼ばれる事も度々。
家事から何から、天現寺橋の一切の世話を
かいがいしくやっている。
このルートは、とても短かったです。
共通ルートは他の人で全部既出で選択肢も同じ為、
共通部分での目新しいことはなく、既読スルーで
ほぼ全飛ばしな感じな上、個別の部分も非常に短かった。
なので、見ごたえは正直ありませんでしたね。
Vita版移植につき、おまけで追加されたって感じで。
もう全面的に天現寺橋を敬愛し、崇拝し、
全存在をかけて愛しちゃってます。
「センセイ、センセイー、大好きです~~」って、
じゃれついて、ベタついて、まるで可愛いペットのようだけど、
ただのペットじゃなくって、性愛的な求愛も凄くって、
式神ならぬ、色神かっ!? ってくらい、凄いんですよね。
ただ、天現寺橋の幸せこそが自身の幸せとも思っているので、
他の人のルートでは、自分以外の存在と心を通わせて
結ばれる天現寺橋を、せつないながらも応援してる姿が
かえって愛しく感じられました。
どこまでも、天現寺橋一筋って感じで、健気さが
胸に沁みる為、本人ルートで天現寺橋と結ばれるのも、
ある意味、ご褒美的かな~と……。
そして、短いながらも、バサラ自身の力を開放する事で、
本来の本当の(?)姿になったのは、ビックリでした。
ただの紙っぺらじゃ、無かったんだ~(@@)
しかも、すっごくカッコイイ♡
でもこの姿は、滅多にお目にかかれないようだし、
そこがちょっと残念かな~。
普段は少年の姿だけに、最初は、バサラルートには
気が乗らなかったけれど、やるほどに、なかなか
面白く、また健気な姿が愛しく思え、更に
人型じゃない紙ペラの時も、なかなか可愛いのが
バサラの魅力ですね。まぁ、自分的には蠱惑的な
少年姿のバサラより、紙っぺらのバサラの方が好きなのですが(;^ω^)
さて。これでやっと、全て終了。
毎回毎回書いていますが、本当にハードでしんどかったです。
まず、文章が長くて漢字が多い。
漢字は得意ではありますが、とにかく漢字率が高すぎる。
特殊な、普段全く使われない、明治の純文学とかで使われていた
漢字表記が多い上に、陰陽師の咒言や真言などに使われる漢字など、
読みにくいこと、この上ないです。
聊か(いささか)とか、この手の表現、もうわざわざ
漢字表記にする事はないのでは、と思いますね。
世界観を出す為の目的なのかもしれませんが、
やり過ぎに感じました。
それと、残酷シーンが多く、その描写もエグくて
グロくて、しつこかったです。気持ち悪くなりました。
年齢制限17歳以上....。いやぁ~、性描写だけじゃないでしょう?
この辺の表現も、もう少し抑えた方が良かったように思います。
だって、例えばブログなんかでは禁止ワード扱いになってる
言葉や表現が満載なんですよね。狂気的、猟奇的....。
それが、何度も何度も何度も、しつっこく、くどくどしく
これでもかっ、ってくらい繰り返し出してくるので、
精神的にちょっと……。
普段、ゲームが中断すると、続きを始める時は、
直前の内容をすぐには思い出せなかったりするのですが、
これでは、そんなことは全くありませんでした。
むしろ、寝床に入ってからも、思い出されるほど、
インパクトが強かったです。
それだけに、続けることに気が重くなってきてしまって。
この辺のくどい程のハードな表現の問題を除けば、
かなり面白かったです。
BLとしても、自分的には、「大正メビウスライン」より、
こちらの方が好きですね。
主人公の天現寺橋怜が、細くて華奢で女性っぽい
ビジュアルな割に、中身が男性らしく、また過去の
不幸な背景から、捻くれていて素直じゃない、S的な
性格なのに、優しさが見え隠れしていて、
とても、そそられました。
性描写は、本番描写こそないけれど、度重なる
キスシーンが、すっごく濃厚で、こちらも、とっても
しつこくて官能的でした。本番シーンを描かなくても、
ここまでイヤらしくなるんだな~って感心する程でした。
自分的には、これだけで十分、お腹いっぱいになりましたね。
逆に、このしつこさから考えると、本番シーンは
無くなっていて良かった気がします。PC版だったら、吐くかも(;^_^A
それから、おまけ、ですが、各人との後日談的な
シナリオが各2話ずつあって、これも面白かったです。
後日談と言っても、エンドから数日後くらいで。
一番甘かったのは、四谷かな~。
他のキャラ達とも、それぞれの個性に合っていて楽しかった。
好きなキャラとしては、四谷と上大崎、甲乙つけがたいです。
上大崎は、本当に切なくて。
上大崎の想いに凄く肩入れしちゃうと言うか、
彼の切なさがビンビン伝わってきて、その想いが
報われて欲しいって強く思わせる内容だったので、
応援したくなっちゃうんですよね。
その一方で、四谷は大人の魅力と言うか、全てを
包み受け入れてくれる、絶対的な存在って感じがして。
そして、時折見せる弱さがギャップ.....。
攻略人数は少ないのに、長くて重くて、とてもボリュームを
感じさせてくれるゲームだったと思います。
世界観も良かったですが、残酷シーンの表現に難アリ。
残酷なのは無理って方には、お勧めできません。
私も苦手なだけに、かなり読み飛ばしましたが、
なんせ長いので、なかなか残酷シーンが終わらない。
ウンザリしちゃったので、このあたりが自分には
マイナスポイントでした。
そういうのが大丈夫な人には、とっても面白くて
楽しめると思います。