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東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 4.バサラ&総括

f:id:narico555:20170512195015p:plain cv:石井一貴

 

天現寺橋式神。紙で出来ている為、

ぺらぺら、と他者から呼ばれる事も度々。

家事から何から、天現寺橋の一切の世話を

かいがいしくやっている。

 

このルートは、とても短かったです。

共通ルートは他の人で全部既出で選択肢も同じ為、

共通部分での目新しいことはなく、既読スルーで

ほぼ全飛ばしな感じな上、個別の部分も非常に短かった。

なので、見ごたえは正直ありませんでしたね。

Vita版移植につき、おまけで追加されたって感じで。

 

このバサラですが、天現寺橋式神って事で

もう全面的に天現寺橋を敬愛し、崇拝し、

全存在をかけて愛しちゃってます。

「センセイ、センセイー、大好きです~~」って、

じゃれついて、ベタついて、まるで可愛いペットのようだけど、

ただのペットじゃなくって、性愛的な求愛も凄くって、

式神ならぬ、色神かっ!? ってくらい、凄いんですよね。

ただ、天現寺橋の幸せこそが自身の幸せとも思っているので、

他の人のルートでは、自分以外の存在と心を通わせて

結ばれる天現寺橋を、せつないながらも応援してる姿が

かえって愛しく感じられました。

どこまでも、天現寺橋一筋って感じで、健気さが

胸に沁みる為、本人ルートで天現寺橋と結ばれるのも、

ある意味、ご褒美的かな~と……。

そして、短いながらも、バサラ自身の力を開放する事で、

本来の本当の(?)姿になったのは、ビックリでした。

ただの紙っぺらじゃ、無かったんだ~(@@)

しかも、すっごくカッコイイ♡

でもこの姿は、滅多にお目にかかれないようだし、

そこがちょっと残念かな~。

 

普段は少年の姿だけに、最初は、バサラルートには

気が乗らなかったけれど、やるほどに、なかなか

面白く、また健気な姿が愛しく思え、更に

人型じゃない紙ペラの時も、なかなか可愛いのが

バサラの魅力ですね。まぁ、自分的には蠱惑的な

少年姿のバサラより、紙っぺらのバサラの方が好きなのですが(;^ω^)

 

 

さて。これでやっと、全て終了。

毎回毎回書いていますが、本当にハードでしんどかったです。

まず、文章が長くて漢字が多い。

漢字は得意ではありますが、とにかく漢字率が高すぎる。

特殊な、普段全く使われない、明治の純文学とかで使われていた

漢字表記が多い上に、陰陽師の咒言や真言などに使われる漢字など、

読みにくいこと、この上ないです。

聊か(いささか)とか、この手の表現、もうわざわざ

漢字表記にする事はないのでは、と思いますね。

世界観を出す為の目的なのかもしれませんが、

やり過ぎに感じました。

 

それと、残酷シーンが多く、その描写もエグくて

グロくて、しつこかったです。気持ち悪くなりました。

年齢制限17歳以上....。いやぁ~、性描写だけじゃないでしょう?

この辺の表現も、もう少し抑えた方が良かったように思います。

だって、例えばブログなんかでは禁止ワード扱いになってる

言葉や表現が満載なんですよね。狂気的、猟奇的....。

それが、何度も何度も何度も、しつっこく、くどくどしく

これでもかっ、ってくらい繰り返し出してくるので、

精神的にちょっと……。

普段、ゲームが中断すると、続きを始める時は、

直前の内容をすぐには思い出せなかったりするのですが、

これでは、そんなことは全くありませんでした。

むしろ、寝床に入ってからも、思い出されるほど、

インパクトが強かったです。

それだけに、続けることに気が重くなってきてしまって。

この辺のくどい程のハードな表現の問題を除けば、

かなり面白かったです。

 

BLとしても、自分的には、「大正メビウスライン」より、

こちらの方が好きですね。

主人公の天現寺橋怜が、細くて華奢で女性っぽい

ビジュアルな割に、中身が男性らしく、また過去の

不幸な背景から、捻くれていて素直じゃない、S的な

性格なのに、優しさが見え隠れしていて、

とても、そそられました。

性描写は、本番描写こそないけれど、度重なる

キスシーンが、すっごく濃厚で、こちらも、とっても

しつこくて官能的でした。本番シーンを描かなくても、

ここまでイヤらしくなるんだな~って感心する程でした。

自分的には、これだけで十分、お腹いっぱいになりましたね。

逆に、このしつこさから考えると、本番シーンは

無くなっていて良かった気がします。PC版だったら、吐くかも(;^_^A

 

それから、おまけ、ですが、各人との後日談的な

シナリオが各2話ずつあって、これも面白かったです。

後日談と言っても、エンドから数日後くらいで。

一番甘かったのは、四谷かな~。

他のキャラ達とも、それぞれの個性に合っていて楽しかった。

 

好きなキャラとしては、四谷と上大崎、甲乙つけがたいです。

上大崎は、本当に切なくて。

上大崎の想いに凄く肩入れしちゃうと言うか、

彼の切なさがビンビン伝わってきて、その想いが

報われて欲しいって強く思わせる内容だったので、

応援したくなっちゃうんですよね。

その一方で、四谷は大人の魅力と言うか、全てを

包み受け入れてくれる、絶対的な存在って感じがして。

そして、時折見せる弱さがギャップ.....。

 

攻略人数は少ないのに、長くて重くて、とてもボリュームを

感じさせてくれるゲームだったと思います。

世界観も良かったですが、残酷シーンの表現に難アリ。

残酷なのは無理って方には、お勧めできません。

私も苦手なだけに、かなり読み飛ばしましたが、

なんせ長いので、なかなか残酷シーンが終わらない。

ウンザリしちゃったので、このあたりが自分には

マイナスポイントでした。

そういうのが大丈夫な人には、とっても面白くて

楽しめると思います。

 

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東京陰陽師〜天現寺橋怜の場合〜 V Edition