narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 3.遠野篤郎

 

■遠野篤郎(とおの・あつろう) cv:諏訪部順一

 

主人公と同じ2年生でクラスメイト。

所謂、不良で番町格。喧嘩が強くて、しょっちゅう

主人公と喧嘩している。

 

このルートは、なんとも微妙でした。

映画を観に行ったら、たまたま隣の席で、

しかも感想が全く同じで、好む物も全く同じだった!!

……って事で、普段から喧嘩ばっかりしている二人でありながら、

映画に関しては、こんなに気の合う人はいないと分かって、

反目し合いながらも映画だけは一緒に観る事になった二人.....。

 

まぁ、ここまでは良いんですけどね。

で、それがきっかけで徐々に慣れ親しんで恋愛に発展...

って、ありがちな流れになるのだろうと思えますが。

実際のところ、基本的には、そういう流れだとは思うんです。

勿論、ベタな展開とはなりませんが、互いに惹かれ合っていくのは、

間違いではないんですけどね。

なんなんでしょうね。

展開が超のろい。

でもって、気持ちの発展過程が良く見えない。

どうも、遠野の方は段々と彼女を憎からず思いだしている様子が

窺えるのだけれど、ヒロインがね。

静が遠野との関係が進むのに抵抗を感じるのは、

まぁ分かるんですよ。その理由は、彼女の過去にあるわけで、

ただ本人は、その辺が分かってないので、何となく嫌な

感じがするってだけなのですが、それなら和泉ルートで

和泉に対して同じように感じても良さそうなのに、って

思いました。何だかんだで和泉とは自然に恋愛関係になったのに、

このルートでの嫌がりぶりが相当で、かな~り最後の方まで

それを引きずってて、ジレッタイこと、この上ナシ。

 

それでも、そういう抵抗があるのは、まだ理解できるけれど、

何がイライラするって、静の遠野への態度や言動でしょうか。

本人は軽口のつもりのようですが、軽口なんてもんじゃない。

もう完全なる毒舌だし、嫌みや皮肉のオンパレード。

あれだけ口が悪くて言いたい放題なのに、よく好きになるな~と、

遠野の気持ちが理解できませんでしたね。

特に告白してから、何度も何度も断られ嫌がられ

拒否られてるのに諦めない。しつっこくて、驚きです。

そんな二人の関係が最後まで続いて、最終的に受け入れるのが、

なんともね。これまた違和感っていうか、しっくり来なくて。

和泉ルートが、それなりに甘かっただけに、ちょっと残念でした。

 

諏訪部さんの遠野は、とっても良かったんです。

無頼っぽくて、漢って感じで。

好きになった女に一筋で真っすぐで情熱的で。

ストレートに想いをぶつけられ、周囲にも目を光らせて

守ってくれる、男の中の男って感じで、本当にカッコ良くて

素敵でした。そんな遠野@諏訪部さんに対する、

主人公・静の仕打ちは、見てて腹が立っちゃいました(;^_^A

 

だからこそフラストレーションが溜まりまくりだったし、

そして最終的にそれが解消しきれずに終わってしまって、

少々残念なルートだったと思います……(´;ω;`)

 

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 2.和泉零次

 

■和泉零次(いずみ・れいじ) cv:鳥海浩輔

 

一学年下の、総合成績2位の妖狐。

黙っていれば綺麗な顔をしてカッコイイけれど、

自尊心が強くて負けず嫌いで口が悪い。

人を馬鹿にするのは大好きだが、馬鹿にされるのは大嫌い。

 

彼は所謂、ツンデレタイプですね。

妖怪は年齢が曖昧とは言っても、年下キャラだからか、

声の鳥さん、ちょっと可愛らしい感じの高めの声です。

少年系、可愛らしい系の鳥さんボイスは自分的には

いつも微妙で、今回も始まった当初は微妙だな……

と思いつつ、やっているうちに面白くなってきました。

 

今回は学園ものっぽいのだけれど、普通の学園ものと違い、

妖怪だからか学園ものにありがちなイベントとかが

ありません。でもって、突出した物語といったものも無く、

日々の生活が淡々と過ぎていくって感じなので

起伏に欠けていて、だから盛り上がりもあまり

無いんですよね。だから、時々ふと退屈に感じたりしました。

それでも、非常にプライド高くて生意気で

減らず口ばかりの零次と、似たような性格の静の

二人のやり取り、結構面白かった。

そんな二人が徐々に、張り合いながらも近づいていく様も

良かったし、結ばれて以降の零次のキャラ変と言うか、

嫉妬深くて独占欲強くって、その為に周囲と起こす

トラブルも見ごたえがあって、乙女ゲームらしい糖度で

最後はニンマリしちゃいました。

 

ここ最近は、やたら長かったり、作られ過ぎ感がある

トーリーだったり重かったりで、お疲れ気味だったので、

ただ、流れを追うだけっぽい内容の物も、たまには

良いな~と…………。

と言っても、ついうっかり、またまた妖怪系がらみの

作品を選んでしまって、始めてからハッ!!としたんですよねー。

内容が単純で良かったです(;^ω^)

特にこの零次は、最初はホント憎まれ口ばっかりで

嫌なヤツだったのに、案外可愛らしくて、そこに

ギャップ萌えしてるヒロインと同じように、徐々に好感を

持つようになって、その流れが楽しかったです。

素直じゃない可愛い男の子の、不器用な愛情表現がね。

なんとも心をくすぐってくれました。♡♡♡

 

 

逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 1.式部密

 

■式部 密(しきぶ・ひそか) cv:緑川光

 

クィンロゼの2012年に発売された乙女ゲーム

すでに倒産している会社の為、公式HPもないので

個別画像の収集が苦労なので、今回は画像ナシとします。

 

逢魔時を境に、人間が妖怪達の学校に切り替わる……。

主人公・涼江静は磯姫の血を引く妖怪の女の子で

総合成績3位と優秀ながら、悪友である式部密と組んで

悪戯ばかり仕掛けては毎日を楽しんでいる。

 

ここのところ、大好きな緑川さんが不足していて

飢餓状態だった事もあり、ついついトップに

選んでしまったのですが、なんか最初にやるキャラじゃ

なかった気がします。

なんか並んでる順番がトップに来てることもあり、

トップ推しなのかと思ってしまったのと、

本当なら好きな人は後半に持ってくる傾向にあるものの、

最近はトップも良いのかも...と思うようになり、

声聴きたい欲求が高くて、抗えなかったんですよね……(;^_^A

 

正直なところ、面白さはイマイチでした。

最初から二人で悪戯ばかりして、退屈なのが嫌いだと、

日々悪戯三昧。そんな事が、前半かなり長く続く為、

面白く感じられず。

おまけに、主人公も密も、性格が捻くれてて共感できない。

他のキャラも、妖怪だからか基本タチが悪い感じなのですが。

 

でもって、分かりやすい伏線がたくさん散りばめられています。

主人公の過去の秘密ですね。

このルート、エンディングが幾つも用意されていますが、

肝心な部分は真相エンドとして、全てのキャラのエンドを

見ないと行けないように制限が掛かっています。

それは、もう一人のキャラ、日比谷に関する真相エンドも

同じように制限が掛かってるようで。

正直な所、普通にやってて、これだけ分かりやすい内容なら、

この密ルート自体を攻略制限にして欲しかったです。

このルートを最初にやってしまって、ちょっと損した気分ですね。

いきなり謎の確信近くに行ってしまって。。。

 

そして、この式部密……。

かなり静に執着しているのが分かります。

相当、好きなんでしょうね。

だからこそ……、なのでしょうが、どうにも日ごろの

行いから受ける印象が良くなくて、あまり好感を

持てないんですよね……。

声が緑川さんでなければ、嫌いになるかも……なキャラでした。

魅力があまり感じられないんですよ、キャラ的に。

そんな中で、緑川さんの所々のセリフには、耳が癒されました。

そして、もっとステキなキャラだったら良かったのにぃ~~と

思うばかり…………。

素直に、純粋に萌えられなくて残念でした。

 

 

東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 4.バサラ&総括

f:id:narico555:20170512195015p:plain cv:石井一貴

 

天現寺橋式神。紙で出来ている為、

ぺらぺら、と他者から呼ばれる事も度々。

家事から何から、天現寺橋の一切の世話を

かいがいしくやっている。

 

このルートは、とても短かったです。

共通ルートは他の人で全部既出で選択肢も同じ為、

共通部分での目新しいことはなく、既読スルーで

ほぼ全飛ばしな感じな上、個別の部分も非常に短かった。

なので、見ごたえは正直ありませんでしたね。

Vita版移植につき、おまけで追加されたって感じで。

 

このバサラですが、天現寺橋式神って事で

もう全面的に天現寺橋を敬愛し、崇拝し、

全存在をかけて愛しちゃってます。

「センセイ、センセイー、大好きです~~」って、

じゃれついて、ベタついて、まるで可愛いペットのようだけど、

ただのペットじゃなくって、性愛的な求愛も凄くって、

式神ならぬ、色神かっ!? ってくらい、凄いんですよね。

ただ、天現寺橋の幸せこそが自身の幸せとも思っているので、

他の人のルートでは、自分以外の存在と心を通わせて

結ばれる天現寺橋を、せつないながらも応援してる姿が

かえって愛しく感じられました。

どこまでも、天現寺橋一筋って感じで、健気さが

胸に沁みる為、本人ルートで天現寺橋と結ばれるのも、

ある意味、ご褒美的かな~と……。

そして、短いながらも、バサラ自身の力を開放する事で、

本来の本当の(?)姿になったのは、ビックリでした。

ただの紙っぺらじゃ、無かったんだ~(@@)

しかも、すっごくカッコイイ♡

でもこの姿は、滅多にお目にかかれないようだし、

そこがちょっと残念かな~。

 

普段は少年の姿だけに、最初は、バサラルートには

気が乗らなかったけれど、やるほどに、なかなか

面白く、また健気な姿が愛しく思え、更に

人型じゃない紙ペラの時も、なかなか可愛いのが

バサラの魅力ですね。まぁ、自分的には蠱惑的な

少年姿のバサラより、紙っぺらのバサラの方が好きなのですが(;^ω^)

 

 

さて。これでやっと、全て終了。

毎回毎回書いていますが、本当にハードでしんどかったです。

まず、文章が長くて漢字が多い。

漢字は得意ではありますが、とにかく漢字率が高すぎる。

特殊な、普段全く使われない、明治の純文学とかで使われていた

漢字表記が多い上に、陰陽師の咒言や真言などに使われる漢字など、

読みにくいこと、この上ないです。

聊か(いささか)とか、この手の表現、もうわざわざ

漢字表記にする事はないのでは、と思いますね。

世界観を出す為の目的なのかもしれませんが、

やり過ぎに感じました。

 

それと、残酷シーンが多く、その描写もエグくて

グロくて、しつこかったです。気持ち悪くなりました。

年齢制限17歳以上....。いやぁ~、性描写だけじゃないでしょう?

この辺の表現も、もう少し抑えた方が良かったように思います。

だって、例えばブログなんかでは禁止ワード扱いになってる

言葉や表現が満載なんですよね。狂気的、猟奇的....。

それが、何度も何度も何度も、しつっこく、くどくどしく

これでもかっ、ってくらい繰り返し出してくるので、

精神的にちょっと……。

普段、ゲームが中断すると、続きを始める時は、

直前の内容をすぐには思い出せなかったりするのですが、

これでは、そんなことは全くありませんでした。

むしろ、寝床に入ってからも、思い出されるほど、

インパクトが強かったです。

それだけに、続けることに気が重くなってきてしまって。

この辺のくどい程のハードな表現の問題を除けば、

かなり面白かったです。

 

BLとしても、自分的には、「大正メビウスライン」より、

こちらの方が好きですね。

主人公の天現寺橋怜が、細くて華奢で女性っぽい

ビジュアルな割に、中身が男性らしく、また過去の

不幸な背景から、捻くれていて素直じゃない、S的な

性格なのに、優しさが見え隠れしていて、

とても、そそられました。

性描写は、本番描写こそないけれど、度重なる

キスシーンが、すっごく濃厚で、こちらも、とっても

しつこくて官能的でした。本番シーンを描かなくても、

ここまでイヤらしくなるんだな~って感心する程でした。

自分的には、これだけで十分、お腹いっぱいになりましたね。

逆に、このしつこさから考えると、本番シーンは

無くなっていて良かった気がします。PC版だったら、吐くかも(;^_^A

 

それから、おまけ、ですが、各人との後日談的な

シナリオが各2話ずつあって、これも面白かったです。

後日談と言っても、エンドから数日後くらいで。

一番甘かったのは、四谷かな~。

他のキャラ達とも、それぞれの個性に合っていて楽しかった。

 

好きなキャラとしては、四谷と上大崎、甲乙つけがたいです。

上大崎は、本当に切なくて。

上大崎の想いに凄く肩入れしちゃうと言うか、

彼の切なさがビンビン伝わってきて、その想いが

報われて欲しいって強く思わせる内容だったので、

応援したくなっちゃうんですよね。

その一方で、四谷は大人の魅力と言うか、全てを

包み受け入れてくれる、絶対的な存在って感じがして。

そして、時折見せる弱さがギャップ.....。

 

攻略人数は少ないのに、長くて重くて、とてもボリュームを

感じさせてくれるゲームだったと思います。

世界観も良かったですが、残酷シーンの表現に難アリ。

残酷なのは無理って方には、お勧めできません。

私も苦手なだけに、かなり読み飛ばしましたが、

なんせ長いので、なかなか残酷シーンが終わらない。

ウンザリしちゃったので、このあたりが自分には

マイナスポイントでした。

そういうのが大丈夫な人には、とっても面白くて

楽しめると思います。

 

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東京陰陽師〜天現寺橋怜の場合〜 V Edition

 

 

東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 3.四谷

f:id:narico555:20170512074136p:plain cv:興津和幸

 

東京新宿界隈を統べる、妖のトップである羽織。

天現寺橋が封印した妖を預かって世話をしたりしている為、

天現寺橋とは互いに貸し借りのやり取りをしている関係。

陰陽師らしくない天現寺橋を気に入っている。

 

このルート、とても面白かったのですが、

とてもハードできつくもありました。

他の人のルートでも、割と絡んでくるのですが、

天現寺橋とは肉体関係にあります。

天現寺橋は、特定の誰かと恋愛関係になる事を

拒んでいる為、単に仕事上での借りを返す上での

ドライな関係ではあるのですが、それにしても

四谷は天現寺橋がかなりお気に入りなんですよね。

常に公平を保っているようではあっても、

憎からず思っていて。

そんな四谷だけど、他ルートのバッドの一部では

冷然と天現寺橋を殺しちゃう事もあったりして、

なかなか測りがたいキャラではありましたが、

このルートでは、共に妖関係の事件に関わるうちに

自然と、いつの間にか、互いに愛情を持つような

ストーリー運びで、それが割と自然だったのもあって、

恋愛関係においては、とても良かったです。

 

ただ、主軸となっているストーリーが、もう、ハードで。

特に、個別ルートに入ってからは、心休まる時が

殆ど無くて、次から次へと不幸が襲ってくると言うか、

好転しないまま、どんどん悪化していくような状況で、

敵もかなり強くて、かなり最後の方まで引っ張られました。

で、選択肢は常にバッドとの裏返しの連続で、

そのバッドも、簡単にやられて終わりではなく、

かなりドロドロしてるので、やってて気が滅入ってしまいました。

長いんですよ、どのバッドも。

だから、全体としては選択肢は少ない方なのですが、

話自体が長いから、バッドエンドに行くまでの過程も長く、

それが毎選択肢ごとに用意されているものだから、

かなり時間がかかって。

どのバッドもハードでエグいので、心がどんどん擦り切れてきて、

後半はもう、バッド見たくない!って強く思うほど。。。

何と言っても、天現寺橋にとんでもない災いが降りかかり、

今にも死にそうな状況がずっと続いてるんですよね。

なだけに、本当につらかったです。

そんな中での、四谷と天現寺橋の、言葉には出さないけれど

互いに相手を大切に想っている様子のやり取りが、

すっごく心に沁みてきて、胸がジーンとしました。

上大崎の時ほど涙がポロポロとはなりませんでしたが、

ジンワリと浮かんできちゃうし、胸が痛かった。

バッドでは当然死んじゃうわけですが、ハッピーエンドでは

死なない筈、なので、それを信じて、それを見る為に

かなり我慢して最後までやったって感じでした。

まぁ、最後は、クールな筈の四谷が、すっごく優しく

天現寺橋と愛を交わすようになるので、糖度が一挙に上がって、

それまで辛過ぎた分、美味しい思いをさせてくれたと思います。

 

またね、興津さんの声がね。

四谷って、天現寺橋と話す時、ささやきボイス、つぶやきボイスが

多くって、なんとも色っぽいんですよ。

さすが興津さんって感じで。

にしても、この役名「四谷」って、笑っちゃうよねぇ。。。。

まぁ、地名から取ったんでしょうけども、別の名でも

良かった気がしなくもないですね。紛らわしい……(;^_^A

 

と言うわけで、対妖戦、妖のトップと陰陽師が共に戦い、

心を通わす姿もなかなか良かったですね。どちらも魅力的だし。

上大崎や目黒のような同業者同士での協力プレイも

見ごたえはありましたが、異種同士ってのも、いいですよねー。

ここでは四谷の出生の秘密や歴史などが分かって

自分的には、好みでした。

ただ、圧倒的な強さの筈の四谷が苦戦の連続だったのは

やっぱり辛いし悲しかったですねー。

まぁ、苦戦しなきゃ話にはならないですが(;^ω^)

 

 

東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 2.目黒将人

f:id:narico555:20170509102426p:plain cv:坪井智浩

 

モグリの陰陽師。裏社会に関する仕事ばかり請け負い、

私怨で妖を全滅させようとしている。

強気な性格で目的の為には手段を選ばない。

 

妖の事情を暴いて封印することが多い天現寺橋と違い、

有無をも言わせずに消滅させる目黒とは、

最初の方では、互いに相容れず、敵対まではしなくとも

時と場合によっては、どうなるか分からない危うい関係で、

性格的にも危険な感じがして、自分的にはあまり

好きじゃありませんでしたが、この人の性格や行動には、

そうならざるを得なかった深い背景があるのは分かるので、

内容的には興味深かったし、実際にやってみると

面白かったと思います。

 

ただ、矢張り、最初の方はかなり狂暴だったりするので、

序章で目黒の個別に入る前でのバッドエンドとかでは、

ちょっと残酷で冷酷に思えて、苦手でしたね。

正直な所、上大崎もですが、バッドエンドは嫌です。

やりたくなかった……。コンプとかCGやシーンとかの

全出にこだわらなければ、やらなくて良いかな、と思うものの、

つい、ね……。それと、バッドエンドでも、見ておいた方が

より内容が分かりやすい物もあったりするんですよね。

そこら辺は、実際に見てみないと分からないのがね。。。

 

個別に入って、心理的な関係が深くなってきて

信頼感が得られると、この人、実は基本的には優しい人だと

分かります。後半になって、二人の関係が恋愛の方へと

シフトしてくると、ツンデレ天現寺橋だけに、

女王様と下僕に近いような感じになって、笑えました。

捻くれて素直じゃない天現寺橋の言動に、

「はいはい(仕方ねぇなぁ)」って感じで許して

従ったりしている姿は、前半とは全く別人のようです。www

 

そんな目黒ルート。

目黒が目的を果たす為に、協力を天現寺橋に依頼し、

共に戦う過程は面白かったし、後半は四谷がらみで

これまた大変な戦いになるのですが、この二人は

むつみ合ってるシーンより、共に戦ってるシーンの方が

面白くて見ごたえがありました。

そして、普段のやりとりのほっこりした所とかも。

上大崎の時には、すっごく胸がキューンとせつなかったけれど、

この目黒ルートは、全くキュンも萌えも感じませんでしたね。

ラブシーンも、甘い感じではないですし。

自分自身が目黒が好みじゃなかったのも原因かもしれませんが。

 

陰陽師としての戦い物語としては、とっても楽しめたと思います。

 

 

 

東京陰陽師~天現寺橋怜の場合~VEdition 1.上大崎優

f:id:narico555:20170506193702p:plain cv:岸尾だいすけ

 

PC版からの移植と言うことで、元はR18のBLですね。。。

BLと言っても、主人公の天現寺橋怜も、この上大崎も年齢は29歳。

少年ではなく、立派な大人の男なんですけどね...(^_^;)

ビジュアル的には、もう少し若く見えますが。

 

まずは、全体的な感想をざっくりと述べますと、

なかなか面白かったです。

まだ一人目ではありますが、ズッシリとしていて、

とても長く、また重く、ハードでエグかったですね。

CERO D なのですが、他のD判定ゲームと比較すると、

ギリギリ際どい印象を受けます。

性描写も、絵的には問題ないと思うけど、

文章の表現的には、割と過激でした。

でも、何よりも過激と思ったのは、性描写よりも、

妖や怨霊との戦いにおける被害時の描写.....。

かなり、残酷でエグくって、かなり読み飛ばすシーンが

多かったです。自分的に、残酷描写は苦手なので。

 

前半の序章は、多分共通ルートなんだと思いますが、

陰陽師の事務所を開いている主人公・天現寺橋怜の元に

入ってくる依頼(事件)を受けて解決する形で

話が進んでいきます。

4週間あって、毎週、決められた件数を処理するのだけれど、

複数あるうちの、選ぶ内容によって後半の個別ルートが

変わってくるようになってるようです。

この事件解決は、1話完結の短編連作、のような感じで、

割と面白かったです。

長くはないから、事件そのものも、大して複雑でもなく、

深刻そうでいて、案外スンナリ解決しちゃったりするので、

最初のうちは少々物足りない感もあったのですが、

数的には少なくないから、このくらいで丁度良いのかな、と。

 

後半の個別ルートは、もう、とっても重くて長かったです。

今回、初回に選んだ上大崎優は、天現寺橋の中高時代の友人で、

流派が違う、同業者。

大企業の次男でもあり、自身も経営に携わっている

お金持ちのボンボンで、明るくて世話焼き。

この彼とは、中高時代に色々とあったようで、その二人の

過去からの出来事や因縁や、互いに望まないのに

陰陽師になった理由や互いの想いなどが、個別ルートで

徐々に明かされてゆき、とても興味深かったし、

また、天現寺橋の実家での事件に絡んでの

二人の関係の変化が、すっごく重くって、

面白かったんだけど、とっても疲れました。

なんと言っても、天現寺橋陰陽師にならなければならなかった

過去のいきさつからすっかり捻くれてしまっているし、

上大崎は優しくて一途で純真だからこそ、溜まったものが

悪いモノに憑かれて利用されて、とんでもない行動を

させられてしまうしで、そんな二人が内に抱える気持ちの

すれ違いが凄くせつなくて、途中何度も泣けちゃいました(:_;)

まさか、こんなオドロオドロしい内容のゲームで

ウルウル涙しちゃうとは思いませんでした。

 

最終的には、10年越しの想いが叶って、本当に良かったです。

幸せになって欲しいと切に思えるカップルでした。

まぁ、初恋同士の相手って感じでしたね。

 

で、重くて切なかったけれど、この二人のやりとり、

案外とっても面白くて、思わずプッ!って吹き出すシーンも

割と多かったんですよね。

天現寺橋は、捻くれてるせいかツンデレタイプで、

上大崎はボケな感じなんで、良い取り合わせでした。

 

ただ、、、惜しむらくは絵かなぁ....

絵がどうにも、イマイチで。

スチルはまだ良いのだけど、立ち絵がね。

顔に何か薄いオレンジ色のスジが...。

どうやら、髪の毛の影みたいなんだけど、すっごく変。

正面顔の鼻の描写もイマイチだし。

表情によっては、酷いと思えるものも....。

好みにもよるとは思いますが、自分的には、この立ち絵は

苦手だったので、あまり見ないようにしてました。。

基本的には、カッコイイと思える顔立ちなんだろうとは

思うのにねぇ。残念に感じました。

天現寺橋怜の声の高梨謙吾さんは、すごく良かったと思います。

低めでハスキーっぽさがあって。

他のゲームやアニメでの印象とちょっと違って

私は好みでした。この声で、他のゲームで攻略キャラに

なって欲しいなぁ~と、切に希望します。

そして、上大崎の岸尾さんも良かったです。

ちょっと3枚目っぽい役柄ではありますが、そんな彼の

悩める部分や病的な部分、真面目な部分、色々な表情の

演技がグッと来ました。

ここ最近、ゲームやアニメで岸尾さん、遭遇率が高いです。

そんなに好みな方ではないのですが、個別ルートに入ってから、

大分、魅入らせてくれたように思います。

 

次は、目黒@坪井智弘、いきます^^v

 

 

 

下野紘バースデーライヴイベント2017~Running High~

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初参加でした。

 

すっごく、勇気が要りました。

とても若い人が多いだろうと思うから、こんなオバチャン、

参加するのも恥ずかしくて.....。

 

しもんぬ、大好きですが、好きな声優さんの上位ではあっても

首位グループの次グループなポジションだし、矢張り

年齢的に臆する部分があったので、最初は全然、行く気が無かったのですが、

どういうわけか、ついウッカリと言うか、魔が差したと言うか、

2次先行の時に、フッ....とエントリーしてしまい....

絶対はずれると思ってたら、当たってしまい、激しく動揺......

行きたいけど、行っていいの???みたいな、妙な躊躇い。

 

結果的には、行って良かったです。

まぁ、当然ですよね。内容に関しては全く文句はありません。

昨年のリジェフェスやアニメジャパンではお会いできなかったので、

今回、初めてお目にかかれて、本当に嬉しかったです。

お客さんは、矢張り十代の方が圧倒的な感じでしたね。

そんな中で、中高年と見受けられる方々もチラホラ。

内心、ホッとしてました(;^_^A

少ないけど、男子もいらしてましたね。少年や大人な方など....。

 

自分の座席は、2階席の後方右寄りでしたが、真ん中めで

とても見やすかったです。

5時半ほぼピッタリに開演。

新曲の『Running High』で始まった後、トークとなり、

バースデークイズとバツゲームやプレゼントなど。

最初のバツゲームが、新しく歌のお兄さんになって、

子供たちへの挨拶とお母さん達への色っぽく誘うような挨拶……

って言われて、パニくる姿が面白わ、可愛いわで。

やるまでに、かなり時間がかかったのだけれど、最終的な

セリフの内容に、持ってかれましたねぇ~~。

実際、自分はお母さんだけにね。グッときました。

そして、とっても恥ずかしかった( ^/////^)

みんなにも、大ウケ~。ほんと最高でしたね。

 

クイズコーナー終了後、本人の支度の間にリハ時の映像が流れ、

その後、朗読劇。。。一人芝居のような感じで、演劇を目指す

一人の青年の夢物語のような内容で、そこから新曲へ入り、

ライヴモードに突入。とても自然な感じの構成で良かったです。

ライヴでは、持ち歌全部で、アコースティックヴァージョンもあり、

ご本人も楽しく歌ってるのが伝わってくる、しもんぬらしい

元気で明るいライヴだったと思います。

アンコールも2回になり、そのアンコールではゲストとして

浅沼晋太郎クンが出てきて、場内大喝采。

サプライズで唐揚げがタワー状態に積まれた上に、37の数字の

ロウソクに火が点いてて、笑えましたね。

運ぶ途中で崩れやしないかと、見ててヒヤヒヤしちゃいました。

それをアーンして食べさせてもらったり……。

場内のみんなで、ハーッピーバースデーの歌を大合唱したり、

お祝いの場に参加させてもらえた事が、嬉しいイベントでした。

 

終わったのは、ちょうど8時ころ。2時間半も一緒に居れて

ハッピーでした。若いお嬢さん達の熱い想いが会場いっぱいに

充満してて、ちょっと若返らせてもらったような気分でもありました。

凄く好きって気持ちが伝わってきて、楽しくなりました。

 

 

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なんか、手ぶれしちゃって……(;^_^

一部しか撮れませんでしたが、実際には、

この4,5倍ありました。

ルナシーの真矢さんからのお花もありました~。

上はカブキブとうたプリ☆って事で、つい撮ったのですが。

 

また、来年、参加できるかな。更に年齢を重ねて

更に臆しそうではありますが。。

何はともあれ、下野さん、ありがとうございました。

更に充実した1年であるよう、祈っております。応援しています。

 

 

遙かなる時空の中で6 八葉爛漫3(DVD)

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この手の物、初めて買いました~~(;^_^A

ゲーム購買に比重を置いている為、それ以外の物販は

極力買わないようにしているのですが、

なんか、すご~~~く気になってしまって……。

 

とても面白かったです。

ただ、惜しむらくは、鈴さんだけが、声のみのご出演だった事。

残念でした。ダリウス様、お逢いしたかった~~~( ;∀;)

 

内容は、八葉座談会トークと、ゲームの実況トーク

料理トークに、帝都のゲーム内の場所を巡る旅に、

お悩み解決コーナー、そしてミュージックビデオと

盛りだくさんの146分間。

 

八葉座談会トークは2つに分かれてて、前半は

寺島さん、安元さん、竹本さん、阿部さんの4人でした。

有馬さん達の住む下宿を模した部屋で、ちゃぶ台を

囲んでの4人のトーク。。。

キャラとご本人達が被ったトークは、非常に面白かったですね。

その中で、遥か7への意気込みみたいな話になって、

寺島さんの中では、既に内容が出来上がっているって事で、

その内容がなかなかウケてました。

7でなくても良いから、いつかこの内容でって。

原案:寺島拓篤 って、めちゃ笑ったwww

 

2つ目のトークは、立花さん、岡本さん、四反田さんの3人。

この3人で、帝都すごろく……。

これもまた面白いと言うか、すっごく盛り上がってました。

なかなかゴールさせてくれない内容になってるんですよね。

でもって、立花さんが妙にテンションが高くって。

可愛いサングラスをずっと掛けてて、最後まで外してくれなかったのが

残念でしたが、それがあるからなのか、ノリが凄かった。

特に、神子に掛ける言葉って所で、のぶりんが最初に言った

セリフが、もう定番になっちゃって、凄かった。笑える笑える、

爆笑の連続で。立花さん、投げキッスしまくるしねwww

 

あと面白かったのが、のぶりんとマイケルの二人で作る

シベリア料理……。

いやぁ~、毎日料理しているって言うマイケルの包丁さばきが

まぁ、ほんとうにお上手で。

出来上がった物も、綺麗でしたね。野菜とかも上手に切れてるし。

ただ、モノはシベリアなので、最後に食べた時のダメだった感が

とても、可笑しかったです。

それに反して、全然料理ができないのぶりん。

包丁で切るのも下手でマイケルに教わってたけど、

それでも下手でした。

だけど、その分思考が単純だったのか、見た目は

酷かったけど、結構、味は良かったみたいで。

ただね。

オーソドックスなシベリアで、カステラでヨウカンを

サンドするのは良いのだけど、サンドされるヨウカンが

めちゃ分厚い。カステラの厚さと変わらない……。

これには笑った。味的には、美味しいって。

まぁそうでしょうよね。

 

お悩み解決は、萬の下野さん。

これも、なんていうか、真面目なのかそうでないのか……。

質問者がね。イニシャルながら、八葉のキャラ達なんで、

質問の内容も、そのキャラとしての悩みって感じだったので。

M.Hさんから「肩こりの解消法を教えて欲しい」って質問に、

「逆に知りたいです」と返す、萬@下野紘……。

M.Hさんって、ムラサメ里谷っすよね。

そんな調子の内容で、爆笑と言うより、クククと思わず

笑みが零れるって感じでした。

あえて欲を言えば、萬キャラで答えて欲しかったかな~。

完全に下野紘として答えていたと思います。

 

その後、コハクと虎の帝都巡りって事で、

出世階段のある、あの神社等、ゲームで出てくる場所を

巡り、最後は上野公園で二人でスワンボートに乗ったりして、

こちらも楽しかったですね。

 

あ、そうそう。

最初の座談会で、八葉の中で誰が一番好きかって話になり、

男が男なんて……って竹本さんが言う中で、寺島さんと

安元さんが「ゲームをしてみて、ダリウスが一番

懐が深いしカッコ良いし、やっぱりダリウス推し」って

おっしゃって、その後、屋敷はあるし、お金持ちだし、

紳士的だし……とか美点が数多く挙げられて、

皆さん、ダリウスがイチ推しって所に落ち着きました。

やっぱね~。私もダリウスがイチ推しなんで、

然もありなん、って頷いてました~~~(n*´ω`*n)

 

ミュージックビデオは、立花さんで。

やっと、サングラス外してくれた~~♡

最近、めっきり、この方にラブなので、ドキドキしながら

観てました~、聴いてました~。良かったです~( *^^*)

 

充実した内容だったと思います♪

 

 

OZMAFIA!! vivace  

f:id:narico555:20170426211856p:plain

http://www.dramaticcreate.com/ozmafia/

 

オズの魔法使い」をベースに、グリムやアンデルセンなどの

童話世界をモチーフにして描かれた、マフィアが支配する

ファンタジックな世界でのお話……。

 

童話系は基本、気持ち的にそそられないのですが、

周囲の評判の良さや、イベントの盛り上がりや新情報など、

そして、大好きな興津さんが出ていると言う事もあり、

興味はあったので、やってみました~。

今月、新作があまり無いのもありますしね……(;^ω^)

 

でもって、今回の感想ですが、R18以外は個別ルートごとに

感想を挙げていましたが、このゲームは例外としました。

と言うのも、個別ルートが終わっても、なんとも感想を

挙げにくい内容だったんですよね。

 

「親指姫……」の時も挙げにくかったですが、今回も、攻略対象や

攻略ルートが普通の乙女ゲームとは様相が異なっていた印象。

童話をモチーフにしてるのって、ルートが男子だけじゃないケース、

多いですよね。

今回も、メインのオズファミリーの3人以外で、長靴のパシェとか、

女性なのに個別ルートになってるし、オスカーワイルドなんか、

個別とも言い難い。

おまけに、オズの3人は個別の中に、他の2人との乗り換えルートまで

入っていて、一体誰のルートなのか?って思うほど……。

謎解きがある為、攻略制限もかかってるし……で。。。

 

色々と入り組んでいる事もあって、感想は全てを終えてから、

と言う事に決めて、一気にやりました。

 

まずは大まかな全体の感想ですが。

 

攻略制限があって、まずはオズファミリー3人のうちの

誰か1人をやらないと他のキャラが開かないし、

全体の感じを掴みたいのもあり、オズファミリーのボスである、

ライオンのカラミアから始めました。

正直なところ、面白みがよく分かりませんでした。

システムとして、ストーリーの分岐やエンディングの数等、

やりながら確認できるのが便利で良かったのですが、

それで確認しても、オズの3人、それぞれに6つくらいの

エンディングがあるのですが、そのうちの4つは、他の二人への

乗り換えエンド。。。

なので、本人ルートで本人エンドは2つしかありません。

でもって、仲間二人のルートで別にまたエンドが用意されている……。

これ、自分的には疑問でしたね。

カラミアを終えた時点で、本人ルートの本人エンド、2種類とも

なんとなーく味気ない印象でした。

これ、この後、他の2人、キリエとアクセルをやってみても、

似たように感じました。

結果的にエンドの種類は多いと言えるけど、

なんなんでしょう。本人ルートのエンドより、乗り換えた方の

エンドの方が結果的には良い感じ?

ただ、あくまでも乗り換えてるので、すんなり素直には

受け入れがたかったりします。その過程が、あまりに簡単だから。。。

 

そして、どのルートでも言えるのですが、場面場面が

切り売りみたいな、ブツ切りのような、そういう進行が

少々フラストレーションでした。

え?そこで終わり?それで終わり?その後どうなったの?

って思わせられることが多々。。。。

ただ、共通ルートがかなり長くて、選んだ人によって

その共通ルートの合間合間にちょこちょことシーンが

挟まれてるので、何度も繰り返しているうちに

慣れてきて、どーでも良くなってきます。そういうもんだと……。

まぁ、そういう感じだから、退屈……と思うルートや

シーンもありました。

評判が高いし、「面白い」って人が多いのもあったけど、

「どこが面白いのか分からない」「萌えどころが分からない」等の

意見もチラホラあったりして、自分も後者の意見に近い感想を

抱きながらプレイしてました。

 

面白いことは面白い。

まず、オズの3人が魅力的なキャラ。

そして、世界観もなかなか良い。

他のキャラ達だって、個性的で良い感じ。

主人公のフーカは、多くの人が共感できないって感じのようでしたが、

自分的には、確かに共感はできないけど、元々記憶が無くて

頭からっぽなんだから、まぁ、当然の反応でしょうね、と

許容範囲ではありました。オスカー・ワイルドのルートは無理でしたが。

でも、個々は良いのに、全体としては掴みどころが無いって

感じだったのは、矢張りシナリオなんでしょうか……。

 

そう思いながらやっていたのですが、結局のところ、

最後の最後までやって、フルコンプして、初めて、

「良かった。面白かった」という感想へ落ちましたね。

このゲーム、本当に最後までやらないとダメですね。

中途半端じゃ魅力半減だと思います。

大まかな真相は、大体予想通りではありましたが、

細かい所まで分かって、やっと感動した感じ。

でもって、これ、乙女ゲームとは手放しでは言い難い。

乙女ゲームって括りで言えば、萌えが少なくて、

それを求めている人には、かなり物足りないと思います。

文字的には、エロっぽいシーンも幾つかあるし、

個別で恋愛モードにもなるけれど、やっぱり乙女ゲームっぽくないですね。

でも、物語としては、内容的に個性的な世界観があって、

回を追うごとに、沁み込んできて、最後はどっぷり取り込まれてる。

そんな感じのゲームだったと思います。

 

オズファミリー

f:id:narico555:20170426215643p:plain

カラミア(ライオン)、キリエ(かかし)、アクセル(ブリキ)

 

この3人は、とても魅力的でした。

カラミアはファミリーのボスとして、とても頼になる、

いい人でしたね。みんなのお父さん的な存在な上に

カッコ良かったです。ほんと優しくて。

キリエが頭が凄く良い分、とても意地悪で皮肉屋なので、

バランスとれてたと思いますが、このキリエは、

何とも評価しにくいキャラです。

あまりに意地悪過ぎて、辛い部分も多かったけれど、

でも、結局のところ一番可哀そうと言うか、せつなかった。

興津さんの声だからかな~。冷たい声、優しい声、どちらも

胸キュンでした。ちょっとした表情にも魅力が…。

アクセルはムッツリすけべと言うか、他人とのコミュが

苦手なせいで無口で朴訥としてるのだけれど、

私、最初はアクセルが一番、好きでした。ツボでしたね。

で、この3人の掛け合いと言うか、やり取りが

何より面白かったし、魅力でした。

 

f:id:narico555:20170426220503p:plain ロビン・フッド先生

シャーウッド診療所にいる、街でただ一人のお医者様。。。

すっごく、好みでした。

声の藤波聡さん、ちょっと感じがノジケンさんに似てて好きです。

優し気でありながら、冷気を感じさせる声音と口調。

過去の悲しい事件を背負っているからこそなのですが、

そういう感情的な背景がよく声に出ていて、

この人の事を知りたい衝動に駆り立ててくれました。

そして、素顔にいたっては、最高ですね。トドメ刺されました。

そして、あまりに可哀想で哀れで……。悲し過ぎました。。。。

 

f:id:narico555:20170426221052p:plain パシェ

長靴ファミリーのボス。女性です。

この方、個別攻略に入ってるのが不思議でした。

いりますか???

アクセルとの件に関しては、面白かったですし、

フーカとの女の友情も良かったけれど、別に個別で立てずとも

アクセルルートに入れてくれて良かったかと思いました。

 

f:id:narico555:20170426221314p:plain オスカー・ワイルド

マンボイ、ドリアン・グレイ、アルファーニ

高級サロン「オスカー・ワイルド」の従業員とオーナーですが。

言ってみれば、風俗店です。とても退廃的でダークな場所。

オスカー・ワイルドルートは個別ではなく、この館に

取り込まれていく話として進むのですが、このルートは

正直とても不快でしたね。明るく楽しいエンドにはならないし。

堕落ルートと名付けても良いでしょう。異質でした。

できれば、マンボイに焦点を当てて個別が欲しかったかな。

 

f:id:narico555:20170426221839p:plain グリムファミリー

スカーレット、ハーメルン、ヘンゼル&グレーテル

 

個別があるのは、スカーレットとハーメルンですが。

二人とも、可哀想でした。

ハーメルンは制限がかかってるので最後の方でしか

できない為、先にスカーレットをやりましたが、

スカーレット君の苦労には、本当に同情深かったです。

乙女ルートとしては、かなり弱いです。

ファミリーのボスであるハーメルンが大罪を犯して

追放されている為、一人でファミリーを背負ってて。

ヘングレは頻繁に問題ばっかり起こしてるし、

本当に同情ルートでした。

そしてハーメルンですが。

個別ルート的には、とっても短くて、いまいち

よく分かりませんでした。

他のルートで後半出てきては、悪役ぶりを披露してた為、

本人ルートでのフーカとの内容は、正直別人のようでした。

そして、それが彼の本当の姿なのでしょうけど、

個別ルートなのに短すぎ。結局、彼の真実は、個別では

よく分からず、本当に全てが分かるのは、

エピローグとグランドフィナーレ……。

最後までやって、やっと、彼が一番の被害者なんだと

分かるのですが、分かったところで救われるわけでもなく。。

可哀そうすぎますね。そして、先生だって、報われないです。

どーにかして欲しいと思うばかりでした。

 

f:id:narico555:20170426222647p:plain ウォールフガング

シーザー、ソウ

 

シーザーは、しょっぱなから主人公フーカの命を狙う、

謎の人物でした。彼女の事を「獲物」と呼び、

殺そうとするのだけれど、何故なのかサッパリ分からない。

その癖、妙に律儀だったり、可愛いところがあったりと、

それこそ掴み所の無い人物でしたが、根は悪くなさそうで……。

この人、個別ルートでも結局、何故命を狙っていたのか

最後まで分からなかったし、なんとなく中途半端感があって、

カッコイイ人なのに、いまひとつ入り込めなくて残念に

思ってたんですよね。でも、最後の最後、個別じゃなくて

エピローグでやっとすべてが分かり、納得でした。

そして、ソウは、もう、イヤな人でした。

自分的には、最初から好きじゃなかったです。

女の子みたいなビジュアルだし、声も女性っぽくて……。

ごめんなさい、井口さん。。。苦手なタイプのお声でした<(_ _)>

キャラも、どーもね。なんか、お母さんみたい~~~って思った(;^_^A

世話焼きおせっかいな感じぃ~?

個別ルートで、なんか一層、謎が深まったのでは?って

内容で終わり、エピでやっと真相が分かり、益々嫌いに……。

 

結局、思うに、救われないなぁ~~、せつないなぁ~~と

思う終わり方だったように感じたのでした。

フーカが元に戻ってきたのは良いけれど、根本的な

解決がされた訳ではないですよね。

また夢の世界が継続されることになっただけ、なのでは……と。

そんな中で、忘れる事のできないキリエが、哀れだったし、

多分、正気に戻ったと思われるハーメルンが、

今後もずっと牢の中で過ごすのかと思うとね……。

 

そんな、ちょっぴりせつない思いを残しつつ、

どっぷりとオズマフィアの世界に入り込んでしまって、

深い余韻に包まれている状況です。

評価としては、3.5……かなぁ。

最初の頃は3か2.8とか思っていたのですが。

やっているうちに引き込まれていきました。

そういう魅力のある作品だと思います。

ただ若干、人を選ぶかな、とも思います。

萌えどころは微妙です。自分の好みやツボなキャラがいれば、

それなりに萌えられるでしょう。

ストーリーは世界観に惹かれればイケると思いますが、

この辺は好みの影響が強いですね。

 

意見としては、オズ3人の乗り換えルートは不要かな。

あまりに簡単に乗り換え過ぎて共感できない。

3角関係とは、またちょっと違うし。

乗り換えるにしても、こんなに数いらないでしょう。

そこらへんをもう少しスッキリまとめて、

パシェも個別を失くし、その分をマンボイ個別と

ハーメルンの見直しでお願いしたいですね。その方が

充実感ある気が。。。もっとワクワクできたでしょうね。

今後の展開に、期待したいところです。

 

因みにキャラ順位

 1.キリエ

 2.アクセル

 3.ロビン・フッド

 4.カラミア