オランピアソワレ（N/S) ６．朱砂 ＆総括
ｃｖ：松岡禎丞
中立組織「コトワリ」の若き所長。
オランピアの保護条例を出し、彼女の夫捜しを促す。
冷静沈着で一切私情を挟まないところから
「鉄仮面」と呼ばれているが、面倒見が良く
陰になり日向になり主人公を手助けする。
表情が薄く、話す時も抑揚があまり無くて
最初はとても不愛想な印象でしたが、
それだけに、ちょっとした表情や声音の変化に
ドキッっとさせられますし、笑顔なんか
見たら胸キュンもの。
ヒロインも同じようで、夫が見つからなかったら
責任取って自分が.....って言われた事から
絶対に朱砂だけは選ばない！！って言ってたのに
どんどん惹かれていくんですよね。
この朱砂、、、自分は最初からいいな、って
思っていたので、攻略制限で最後になってたのが
もどかしくありましたが、結局は、制限なくても
きっと最後まで取って置くんだから、残念に
思うこともないんですけどね.....(;^_^
ツグツグにしては、今回はちょっと珍しいキャラでした。
ショタ系、病み系とクセが強いキャラの
微妙な演じ分けや、胸が痛くなるような
悲痛な心情吐露がすっごく秀逸で、そういう彼が
好きなので、最初はちょっとビックリ。
何て言うか、少々物足りない感？
声も低くて淡々としてるし。
だけど、やっぱり、微妙な演じ分け、上手いですね。
要所要所でグッときました。
この人、共通からしても、他のルートにしても、
絶対、最初からヒロインが好きだよね。
他の男に目がいってる時でさえ、
とても良くしてくれるし、全力で守ろうとしてくれてる。
グッと来たのは、他のルートで彼女が貶められた時、
「彼女の事を侮辱するなっ！！」と激しく怒った所。。。
こういう事、他の幾つかのルートでもあったし、
そんな彼を見て、あ～、選ばれなくて可哀そう.....って
気持ちが湧いてきて、早く朱砂ルート、やりたくなりました。
どのルートでも、本命は朱砂でしょ？朱砂を選ぶのが
一番。とってもお似合い。彼はこの島で一番信頼できる。
等々と言われてきて、実際に朱砂のルートになると、
やっぱり、他ルートと同じように障害が。
「赤」についての呪われた過去について
ヒムカのルートで少し出てくるので、ここに至っては
そこが大問題になるんだろうな、と予測はつきます。
それが理由で月読に大反対されるんだけど、
それが最大のテーマとなってるからか、
他のルートとは違って、朱砂自身は積極的に
アプローチしてくるんで、思っていたよりも
糖度高めの内容だったと思います。
最初から好ましく思っていたし、他のルートを経て
一層好きになっていたので、この辺はとてもキュンでした。
けれど、それに対するヒロインがねぇ。
あまりにも意地っ張り過ぎでした～。
自分の中の相手に対する好意を認めたくなくて、
反対の事ばっかり口にする。
最初のうちはともかく、いつまでもそれなんで
後半はちょっとウンザリしましたね。
こんな子だったっけ？って思うほどだったんで。
でもまぁ、朱砂は強くてめげないので
頼もしくて良かったです。他の邪魔が入っても
ひるんだり迷ったりする事が全くない。
どこまでも運命に抗い、幸福を追求する姿は
とってもステキでした。
最高の男性だったと思います。
出来過ぎのきらいも感じられますが。
***** 総 括 *****
日本神話をモチーフに、独自の世界観が設定され、
いつの時代でもある階級社会や差別などの
理不尽さの中で、現状を変えようとする
若者たちとヒロインのお話で、面白かったです。
システム的には、選択肢ジャンプが無かったのが
少々辛かったです。
ハッピーエンドとバッドエンド２つ。
分岐点がキャラによって大分差があり、
後半に分岐点があるキャラは、既読スルーが
少なくて気にならなかったけれど、後半の３人は
早い分岐点だったのもあり、既読スルーが
とっても長くて疲れました。
あと口パクあるんですけど、殆どの口の動きが
小さい為、口パクなんだって最初は気づかなかった。
ちょっと強い感情の時に口が大きく開くんだけど、
そういう事は少ないので分かりにくいです。
名前はデフォ呼びあり。
音声も各個調整できて良かったです。
おまけとして、キャラ攻略後に短編集で
後日談や自己紹介、手記などが追加され、
本編の内容がより分かるようになってました。
サブキャラもあるので、それぞれの事情や
心情への理解が深まる感じで良かったかと。
凝った世界観だけに、語句も変わったものが多く、
それに対応した辞書機能が付いているので
親切だったと思います。
世界の成り立ち等、後半制限がかかった
キャラのルートで分かるようになってました。
大体予想通りで、殆どの伏線は回収されたけど、
大渦の存在に関しては、謎なままな気が。
あの世界を作った人物でさえ、分かってない感じで。
それでも、最後、色々な事が分かって、
結構面白かったです。
オランピアが身を寄せている「黄」の長の
道摩は、その態度の悪さから悪人的に
思われていたけど、彼の言っている事は
正論が多く、言い方が良くないだけなんで
きっと良い人なんじゃないかな～って
思ってましたが、その真実は、やっぱりステキでしたね。
あと月読.....。
大好きな興津さんが担当でしたが、
すっごく合ってましたね。こういう役、多いいし、
ほんとピッタリでステキでした。
結局、彼には色々ありましたが、この人こそ
攻略したいよな～～って、しょっぱなから
思ってました。
それにしても、オランピアの婿さがし。
みんなちょっとせっかち過ぎませんかねぇ？
朱砂がせっつくのは、彼のルートで理解できたけど、
誰もかれもが、１週間かそこらで、誰か候補が
できたか？的な問いかけしてくるのよね。
ずっと道摩屋敷にこもってた、何も知らない
女の子に、それはおかしくないですかぁ？
結局、その後のお話も、１か月かそこらの出来事。
いやぁ～、スピード婚だよね。
魂の半身とか、そんな短期間で分かって
決めちゃうんだ～、、、、と
オバサンだけにツッコんじゃったｗｗｗ
まぁ、攻略キャラさん達は、みんなそれぞれ
個性豊かでステキな面々でしたけど。
今回、作家さんのお勧め攻略順ってのを
知らなかったのもあり、自分の感覚で
順番を決めました。
作家さんのお勧め順は
璃空→時貞→縁→玄葉→ヒムカ→朱砂
だったようですが、
自分の順番は
玄葉→時貞→璃空→縁→ヒムカ→朱砂
でした。
最後二人は崩しがたい順番なので、
前４人は自由な訳ですが。
やってみれば、別にお勧め順でなくても
問題は無かったな、と思います。
自分的には、完全に好みで選んだのですが、
それぞれの背景や葛藤があり、
ネタバレ的にも、大したことはないし、
それぞれ、やっているうちに世界観が
深まる感じでした。
どのキャラの抱える問題も、島の問題と
直結してるので、好みの順番でいいと思いますね。
で、イチ推しキャラは、矢張り朱砂かな～。
好き度が最も高いです。
朱砂＞璃空＞縁＞玄葉＞ヒムカ＝時貞
ですね。璃空は、もう、面白すぎる(≧∇≦)
生真面目で純粋過ぎて、そこが良かった。
凛々しくて綺麗だし。
あと、朱砂のコトワリの制服姿が好きなんだけど、
私服姿もステキで萌えました。
洋装と和装。どちらも似合ってるし、
雰囲気が違うのも魅力的でした。
メガネは、無くてもいいかなぁ。
メガネフェチな私だけど、最近、ゲームでは
メガネが無い方が好きだなと思う事が多いです。
と言う事で、評価としては4くらい、かな。
良く出来た内容だったと思います。
ただ、矢張り好みはあるかと。
自分的には、バッドエンドがちょい地雷気味。
柑南のやり方は、ほんと虫唾が走ります。
あそこまでデタラメをばら撒いて罰せられないのが
分からない。橙の長と言っても原色じゃないし
若いし、あそこまで幅利かせられるのが
理解できませんでした。
掴んでいる情報も詳細過ぎて、その入手経路が
怪しいわけで、追及する手立ては十分ある筈なのに
それが出来ないのが不思議でしたね。
ところどころで、強引な展開や結論付けが
感じられる部分があったので。
あとは選択肢ジャンプが無い点。
選択肢が各章、１～３程度なので、既読スルーが
長いんですよ。
ボリューム的には、まぁまぁだったと思いますが。
久しぶりの乙女ゲーム新作.....。
それなりに楽しめましたが、CERO Dの割には
物足りなさも感じられました。
エロいシーンではなく、全体的にね。
根が深い、深刻な問題の割に、どこか
薄っぺらさが感じられたと言うか。
まぁ、重たくなくて良かったんですが.....(;^_^A
