narico555のブログ

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ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚 7.クロユリ &総括

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http://www.otomate.jp/nil-admirari/kuroyuri/

 

6人全員攻略後に開く、隠しルート。

最初は「???」表記となっていて、全員終了後に

名前が表記されて選択できるようになりますが、

人の名前ではなく、事件の名前、みたいな感じですね。

なので、隠しキャラを攻略といった内容ではなく、

簡単に言ってしまえば、大団円的な内容だったと思います。

 

選択後、すぐに、声だけで姿を現さない某人物ですが、

声で誰なのかは、すぐに分かります。

何となく、うさんくさい印象ではあったので、

あ~、やっぱりこの人、ただ人じゃなかったのね~と……。

そうして、これまで出てきた人物たちも巻き込んでの、

クロユリ事件が進んでいくのですが、結構、ハードだったと言うか、

辛い事件だったと思います。

前回の事件が原因とも言える犯人の背景は、

誰もがなりうる事情でもあっただけに、余計につらいんですよね。

 

でも、そんな大変な事件の進行とは別に、

みんなツグミラブって感じで、それぞれが想いを

言葉や態度で匂わせてくるのが、逆ハーレム状態のようで

気持ち良かったです。告白まではいかないので、

鈍いツグミには通じないんですが、男同士では牽制し合ったりして、

見てて凄く面白かったですね。

そして、各キャラの個性が其々にステキで、

みんな、一年前と比べて随分と仲良くなった感じで、

このメンツとのアパート暮らし、すっごく楽しそうでした。

みんなで協力しあって事件に立ち向かって行く様が良かったです。

 

ただ……ね…。

ツグミがどんどん聖女化していく様がね。

持ち上げすぎでしょ、と。

あまりに出来過ぎなのは、自分的には好きじゃないです。

 

今回、それぞれのルートで色々な事件があって、

それぞれに痛い思いをし、人もたくさん死んで、

酷い犯人に翻弄されまくりでした。

どの犯人たちも、酷い人たちだと思います。

ただ、それぞれに重い背景があり、善と悪の境界は曖昧だし、

一歩間違えば誰でもそうなりうる可能性もあるわけで、

きっぱりと片付けられない問題だって事は十分分かるけれど、

犯した罪を考えると、それ相応の制裁がなされるべきだと思うし、

精神の救済は良しとして、別の場所で新しい人生とかって、

これじゃ、被害者たちは報われないのに、って思ったんですよね。

ツグミに救済させ過ぎじゃないのかな。

隠さんの時と同じような事を、ここでも繰り返させる事に

あまり意味は感じられませんでした。

なんか、全てにおいて丸く収め過ぎな印象で。

 

と言う事で、事件の結末、決着の付け方には

少々納得のいかない面がありましたが、

各攻略さん達との恋愛は、とても楽しかったです。

どの人も、それぞれのキャラらしさの中で

糖度が高く、その点においては満足させて貰えました。

そして、そんな中でも、ダークホースとも言えたのは、

矢張り、鵜飼昌吾クンですねー♪

全員やってみて、やっぱり昌吾が一番、成長したし、

大人だったなーと思います。

前作では、正直、最低な好感度だっただけに、

一層、素晴らしく感じてしまいました。

意外だったのは、鷺澤累……。

子供っぽくなった気が…。でも、そこらへんが妙に

可愛らしくて愛しく思えたりして。

可哀想な人だったから余計?

こんな風に甘えてくれるようになったのが嬉しいですよね。

隼人は安定の一途さ、分かりやすさで王道でした。

滉も、予想通りの不愛想ぶり。そして時々見せる

表情やセリフが胸キュンで。

紫鶴さんは、ヒタキに牽制するシーンが楽しかったです。

「そうだ!そうだ!もっと言えー!」って思いましたよ。

ヒタキは正直、異常だと思います。姉への気持ちが。

それが紫鶴さんには分かったんでしょうね。さすがです。

翡翠は恋愛面では少々ふるいませんでしたが、

色々悩んで背伸びする姿は、矢張り可愛かったです。

 

そして、重要な脇キャラの方々……。

杙梛さんや猿子さん、相変わらず魅力的。

猿子さんの素顔、見たかったな~。

杙梛さんは、本人ルートは無いものの、

どのルートでも妖しい魅力満載で、付録の手記で、

彼の気持ちが垣間見れて、エロさに痺れましたね。

 

この付録は、なかなか充実していたと思います。

攻略するごとに開いていくのですが、

メインキャラだけでなく、サブキャラ達が総出演。

それぞれの内面がよく分かり、物語に深みを与えていたかと。

 

ボリューム的にも十分でした。

内容としては、短い序章の後に、各キャラのルートを

選択して進んでいくので、共通が殆どなく、

なので割と長めでしたし、とても楽しめましたね。

自分的には、前作よりも面白かったかな~と思います。

多分、みんなが成長した分、全体としてのまとまり感があり、

どのルートでも各キャラがよく立ってる感じで

協力し合う様が心地良かったように思います。

 

好きなキャラは、今回、甲乙つけがたかったです。

前作では、自分は隼人が一番だったのですが、

今回は、みんな其々に良くって……。

まっすぐ過ぎるキャラって面白みを感じない筈なのに、

隼人、やっぱり大好きなんですよね~。

なんでだろ。

ショタキャラじゃない梶くんに、とっても魅力を感じるのも

あるかと思うのですが、、、。

他のキャラ達は、前作はどこか躊躇ってしまう部分が

自分的にはあったのですが、今作では、それらが払拭されて、

それぞれに株が上がった感……。

だから甲乙つけがたくなってしまいました。

 

あと、今回、予約特典のCDが、男子たちのパジャマパーティで、

これが、すっごい面白くって、思わず何度も笑っちゃいましたし、

それ以外でもニヤニヤしながら聴いてました。

彼女との願望とか想いとか、それぞれのキャラの個性がさく裂で、

可笑しくって可笑しくって……(≧∇≦)

そして、甘くって……。サイコーでした♡♡♡

 

と言う事で、今回の評価は★★★★☆4つって事で。

やりごたえのある内容でした~(^^)v