narico555のブログ

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空蝉の廻 5.柊知影 &総括

f:id:narico555:20170917151906p:plain cv:立花慎之介

 

鬼の長・魁の従者で、兄的存在。

物腰が柔らかく、優し気な反面、

飄々としていて何を考えているのか分からない面も。

 

いや~、予想以上に重たかったです。

4人終えてやっとできる、制限かかっていた人だし、

誰をやっても、必ず分かる問題の人で、

その意図、真相だけが分からず、毎回毎回

謎のままで終わっていただけに、早く真相が知りたかったのですが。

 

この前にやった泰臣のルートで、ちょっとだけ

色々と予想ができて、少しだけ予想通りではあったものの、

初代から続く鬼と人の争いや妖魔の問題の真実の内容には、

全くの予想外で、驚いたし、その分、凄く見ごたえがありました。

 

ただ、目的を果たす為に行った彼の行為には矢張り賛同できなかった。

ここまで罪を負えば、まぁ当然の結果と言えるけれど、

それでも幸福エンドは矢張り意外でしたねぇ~。

ってか、まぁやっぱり必然なのかなぁぁ?

知影、哀れ過ぎだったし、切なかったです。

彼のお陰で、本当の意味で全てが良く収まったとは思うけれど、

乙女ゲーム的には、なんだかなぁ……な結果だったかな。

内容的には、どちらかと言うと大団円っぽい感じでしたね。

 

そもそも、一体、いつの間に、恋愛的な気持ちになったのか、

よく分かりませんでした。

元々、優しい人だと思ってはいても、それ以上の

想いは無かったように思うし、知影にしても、

天音のお人よしさに驚きを重ねつつも、異性として

惹かれてるようには感じられなかったのですが……。

私が鈍いだけかな。

なんとな~く、段々と自然に感情が昂って……なのかなぁ??

なんかよく分からないまま、良い雰囲気になって結ばれちゃった……、

みたいな……。

 

基本的には、優しい人だと思います。

初回から、この人だけが常識的と言うか、

思いやりと気配りがあり、頼りがいのある、鬼らしくない人だなぁ~

ってのが第一印象で。

それをバッサリと裏切ってくれちゃったわけですが、

最後の本人ルートまできて、色々分かると、

やっぱり本当に優しい人だったんだ、と思うので、

惹かれるのも当然かもしれません。ステキな人だし。

それでも、『どんな理由があっても絶対に許せない』って

強く思っていたのに、事情を知ったら簡単に気持ちが翻るのが

ちょっと理解できなかったです。天音ちゃん……。

 

このルート、他と違って、エンドは幸福と悲恋の2つのみでした。

その分、どちらも長かったな、と思いますが、

悲恋エンドの方は、天音に全く共感できず、イライラでした。

どこまでも自分の気持ち優先な印象だし、勝手な思い込みで

勝手な行動をして、最後の最後まで、ツッコミどころ満載だったかと。

本人の意思を尊重してやれよ!と思ったら、幸福エンドでは

そういう方向でしたが、最後はやっぱり悲しくて……。

 

こうして全部終わってみて思うのは、これって結局のところ、

本当の主人公は知影じゃないの?って思いますね。

ロミジュリみたいに、禁じられた家同士の悲恋物語かと

最初は思ったものの、魁と結ばれたところで、

根本的な問題は解決せずに続くのだから、意味無いですよね。。。

大本命は知影で、だから攻略制限が掛かってたって事で。

全てをひっくり返されたような気分です。

こんな結末が待っていようとは。

 

と言う事で、最後までやって良かったです。

正直、最初の魁は肩透かしだったし、個々の物語は

悪くはないものの、シナリオの描写がところどころ変に

思える所があったり、天音の丁寧過ぎる言葉使いや、

謙虚すぎて鼻につく程の遜りぶりとか、『聡明』とか

言われて、どこが?って思うほど向こう見ずな行動ぶりとか、

イラつく面も多く、ストーリーも中途半端感が拭えず、

中断したくなる事も多々だったのですが、

最後まできて、やっと、得るものがあったように思います。

 

ただ、これを隠す為だったんでしょうけど、

他の人のルートの内容の中途半端感は勿体なかったかと。

素材的には悪く無かったしね。

どうせなら、最後の最後まで、知影と分からないように

覆面してるとか、隠しておいた方が良かった気が。

順番関係なく、誰をやっても後半は殆ど同じ展開だけに、

その分、面白みに欠けてたと思います。

 

それとシステム面。

目パチ、口パク、デフォ呼びは良かったですけど、

例のトラブルには本当に閉口です。

解決した後も、基本的に切り替わりの箇所がすっきりしてなくて

処理面に少々問題を抱えてるように思えます。

次の選択肢へジャンプできたりするのは

長い共通ルートを飛ばすのに役立って良かったですが、

全体的に長くはない話で、共通部分は長く思えたし、

個別のルートへ進むための選択肢を選択しても、

内容に変化があまり見られず、攻略相手との距離が

縮まっていく感じが無く、だからこそ個別へ入ってからの

二人の過程が唐突に思えたのかなぁ~と。

 

評価としては微妙ですね。。。

バグの問題は本当にビックリでしたが、パッチが出て

修正されているので、今後は問題は無いと思いますので、

ゲームの内容だけで評価してみますと、3....くらいでしょうか。

色々とツッコミどころ満載です。

大体、天音がいないと困るのに、何故、殺されそうになる?

主人公を危険な目に遭わせたいのは分かるけど、

この人が死んだら困る理屈は子供でも分かるかと。

なんか色々と、はぁ???と思う部分が多かったんですよね。

色んな部分に目をつぶれば、それなりに面白くはありました。

結果的には良かったかな、とは思うので、プラマイゼロな意味で、

普通の3ってところで。。。

 

それにしても、鬼の角の数が非常に気になります。

一本と二本、、、なんで?って最初から思っていたのですが、

その理由は全く触れられませんでしたね。

まぁその他、こまごまとした部分で、分からない所が多々。。

ストーリーの展開上不必要と言われれば、そうかもしれませんが。

 

なんにせよ、始められたら、途中でダレても

諦めずに我慢して最後までやって下さい。

最後までやれば、評価上がると思います(;^ω^)

攻略順は誰からやっても問題ありませんが、泰臣は4番目が

お勧めですね。最後の知影との関連性が若干あるので。