ロミオ&ジュリエット(PSP) 8.ロミオ=モンタギュー &総括
cv:櫻井孝宏
ヴァンパイアの王。
このルート、すっごく熱かったです。
結ばれなかったロミオルートの後って事ではあっても、
宿敵だったキャピュレット家の娘・ジュリエットと、
共に融和政策を達成したことで、良い友人のような
親しい関係になってはいても、恋愛色は他の人たちと
同じように無い感じでスタートだったのですが、
割と早く、お互いに意識しだして……。
特に前半の、ロミオの嫉妬と思われる言動が、
まぁ、面白い事ったらなかった。
とは言っても、それによってジュリエットは
振り回されるわけなのですが、
はたから見れば、ロミオはジュリエットが好きなんでしょ、
って、よく分かる。
彼女が他の男にスキンシップを受けるの
見る度に機嫌が悪くなるのだけれど、
ジュリエットは鈍くて分からないんだよねぇ…(;^ω^)
ジュリエット自身もロミオに惹かれ始めては
いるものの、その気持ちが本当の恋なのかどうかは
自身でも分からない上、ロミオの気持ちも分からないのだから、
なかなか焦れったい展開ではありました。
それでも、ロミオが結構、行動的。
素直じゃないし、プライド高いしで、好きな気持ちを
いつまでも自覚しようとしないのかな~?と思いきや、
違っていました。
もう、熱くて萌えキュンでしたね。
ジュリエットの方に苛々しちゃいましたよ。
『俺のものになれ。必ず幸せにしてやる』って
ロミオに言われると、絶対そうなんだろうな、って
胸が熱くなりました。
でもなかなかジュリエットは受け入れないのですが。。。
最後は、ベストエンドの最後の最後、泣けました……。
人間とヴァンパイアのカップルなので、
必然的な未来ではあるのですが、せつなくて……。
ロミオが、すっごく優しくて、だからこそ一層のせつなさ。
このロミオルートでは、エスカラスのような選択の
エンドが無かったのですが、どうなんでしょう。
これで良かったのかな。
それにしても、櫻井さん、最高でした。
ロミオは20歳くらいで、まだ若いキャラなのに、
声が低くてカッコ良かった。男らしくて。
こういう、低めで男らしいキャラの櫻井さん、大好きです♡
という訳で、全ルート終了~♪
やっぱり、とっても面白かったですね。
『VS』の方はキナ臭くてハードでしたが、こちらは
FDっぽくて、楽しかったです。
章も10個で短めでスッキリな感じ。
だけど、、、初回ルートの時にも書きましたが、
恋人あるいは一歩手前の状態からスタートって、
パッケージにも書いてあるのに、全くのウソ。
誰一人として、恋人状態になっていないし、
一歩手前にも到達してない感じでした。
友好度が高いだけ。
これは、如何なものなんでしょう。
内容的に、前作をやっていないと分からない人間関係でした。
だから当然、やっている事を前提としている筈。
始まりの時点で、お互いに内心、異性として意識している、
って感じではなかった。
すぐに意識するようにはなりましたが、
攻略キャラが抱える其々の背景や苦悩を、
ここでまた踏襲する形。しかも、あっさり……。
共通ルートは物凄く短くて、殆ど最初の方で
個別ルートを選択するのに、何故、恋人状態に
してくれなかったんでしょうね。
そこがちょっと不満でした。
ただ、個別以外の他のキャラさん達が、みんな
ジュリエットに淡い恋愛感情を抱いている様子があり、
何かと言うと、ちょっかいを出して来たり、
隙あらば奪うぞ、的な面もあったりして、
そういう点では、ウハウハな美味しい雰囲気ではありました。
それと、対外政策として行う演劇の、劇中劇が面白かったです。
内容は、まさにロミオ&ジュリエットで、悲恋物語。
なので、恋愛状態でないロミオから、劇中劇内で
さんざっぱら求愛されるのが、まぁ、ステキだったこと……(〃∇〃)
妨害されたり襲われたりと、ちょっとしたハラハラした事は
ありましたが、全体的に恋愛度が高めで、
とても楽しめました。
それと、今回はデフォルト呼びになっていて、
それも良かったです。
やっぱり、名前は呼んで欲しいですね。
その他、回想シーンのその他では、各キャラのベストエンドを
終えると開放されるシーンがあって、本編中で
描き切れなかった裏話的な内容は良かったです。
そして何より面白かったのが、おまけ、の
『ロミジュリ愛の劇場』
各キャラが主役になっていて、それぞれのキャラに合った
古典劇の一部なのですが、これ、ほんと、キャラに合ってて、
感心しましたね。
その中でも、特に面白かったのがパリス。
パリスの病的な面がピッタリの話で、もう、その壊れっぷりったら( ´艸`)
やっぱパリスはこれよね~~、と、改めてパリスが
愛しく感じられました♡
最初から恋人モードじゃなかったって事には不満ではありましたが、
それぞれのキャラが十分に活躍したと言うか、
楽しませてくれたお話しだったと思います。
全部終えて、なんかちょっと感慨と言うか、
これで終わりかと寂しい気が…。
みんな、ステキ過ぎましたね~。
甲乙つけがたい魅力満載だったかと。
『VS』も含めて、良い作品だったと思います。