narico555のブログ

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ロミオvsジュリエット(PSP) 5.ロミオ=モンタギュー

f:id:narico555:20170727225133p:plaincv:櫻井孝宏

 

ヴァンパイアの筆頭貴族であるモンタギュー家の当主で、

実質、ヴァンパイアの王と言える存在。

父親をキャピュレットに殺された過去から、

キャピュレットの娘であるジュリエットを敵視している。

人間を軽蔑しており、融和政策にも反対の立場を取っている。

 

とても面白いルートでした。

ヴァンンパイアって事で、初回にやったマキューシオと

大筋では一緒な展開でしたが、ジュリエットとは

過去の経緯がある為、見どころもありましたね。

 

最初の方は、敵視しているのもあって、

戦ってばかりの二人でした。

ただ、ロミオは尋常でない程の強い力の持ち主なので、

ただでさえヴァンパイアの方が運動能力が人間より

勝っているのに、さらに凄いロミオだけに、

戦うと言っても、ロミオに遊ばれてるような感じでしたね。

なので、そんなロミオの真意って、いったいどこにあるんだろう?

と思うばかりではありました。

結果的に、その辺の行動の理由とかって、特に明かされる事もなく、

段々と親しくなっていって、恋愛へ……と発展しちゃったのが

少々、置いてけぼり感……。

 

毎日のように戦って負けては血を吸われ……って状況の前半、

正直やってて、楽しさがあまり感じられませんでした。

ロミオが理解しがたかったのもあったし。

敵視している割に、優しかったり。でも戦ってる時は、暴力的で。

蹴ったり投げたりして、ジュリエットは痛い目にあってケガしてるし。。。

この辺は、マキューシオとは違った所ですね。

こんな目に合わされ続けて、なんで好きになるんだろう?

って思ったりしました。が、その後、親しくなるにつれて

糖度が上がってきて、じわじわと近しくなっていく様は、

しっとり感もあったりして、良かったです。

 

ただ、なんと言っても、一応、敵筆頭同士、ですから、

堂々と仲良くなるわけにもいかず、、、でも、口には出せずとも

互いの行動が気持ちを現しちゃってて、その辺がキュンでした。

また、櫻井さんのロミオが良くって……。

最初の頃の、如何にも敵視してるって感じの声音や調子が、

徐々に変化していくのが胸に響いてきました。

後半はもう、大切に想われてる、愛されてるってのが

セリフの調子から伝わってくるので、悲恋系だけに

せつなくて胸が痛くて……、そしてジーンと熱くって。

ヴァンパイアの王としての責務を果たそうとしている

彼の孤独や悲哀が、その声の調子から胸に突き刺さってきて。

 

シェークスピアの悲劇のロミジュリですからね。

5つあるエンディングのうち3つは悲劇的なエンドでした。

悲しかったです。せつなかったです。

 

ただ…………。

主役の二人のルートなのに、この人が最後じゃないんですね。

ここまでのキャラが終わった後、制限解除されるのが

ロミオの従兄のベンヴォーリオ。。。

何故なんでしょう?

ここまでで来て、まだ曖昧、あやふやな点が残っているので、

ベンヴォーリオで全て明かされるのかな?と思いますが。

題名としても、ここは矢張り、ロミオで締めさせて欲しかったです。

だからなのか、、、主役キャラでありながら、インパクトが

薄めだった気がします。描き方がちょっと浅い印象だったかと。。。。

もう少し、深さがあったらな、と。

ベストエンドはステキでした。