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黒雪姫~スノウ・ブラック(PSP) 7.ルヴィアン=タンドゥル&総括

f:id:narico555:20191225161136p:plaincv:津田健次郎

トレゾア国の元宰相で現在の『女王』。

謀反を起こしてトレゾア国の王族を殺し、

国を乗っ取った。

幼い頃から知っている白雪姫に異常な

執着心を持っている。

美意識が高く、恐ろしいまでのナルシスト。

 

目の前で義理とは言え家族を殺されて、

唯一生き残ったものの、城に幽閉されている事もあり、

白雪姫は、ルヴィアンを憎み、彼から国を

奪い返したい一心で城から逃げ出し、七人の

同盟者たちと出会うわけですが。

 

どのルートでも、彼を憎んでいながらも

憎みきれない気持ちが彼女にはあり.....。

初恋の人だからって事もあるんでしょうけど、

それにしてもルヴィアンは恐ろしいまでに残酷です。

なので、そんな彼を、やっぱり最終的には

愛してしまう白雪姫の心情は、なかなか難しいと言うか、

複雑でしたね。

 

初めてのルートをプレイした時、正直言って

女装姿の『女王』ルヴィアンは、気持ち悪くて

受け入れがたかった.....。

津田さんの声の出し方が、ほんと女装男性らしくて、

なんともその喋り方が気色悪くってね.....(^▽^;)

本来の男の姿の時は、カッコイイし、

声も低くて男らしい喋り方でステキなんですけど、

『女王』の方は、ちょっとね。

それでも7周目ともなれば、さすがに慣れては

きましたけどね。

 

彼はなんで女装してたんでしょ?

女装の方がおシャレし甲斐がある的な発言が

あったけど、本当にそれだけの理由?

その辺は、結局よく分からずじまい。。

 

ただ、ここでやっと、よく分からなかった

ルヴィアンの行動原理が明かされて、

ラチナムだけが悲惨な目に遭った理由も

分かったし、シナリオもよくまとまっていて

良かったかな、と思います。

 

ルヴィアンも、可愛そうな存在よね、

結局のところは。

ただ、そうは言っても、彼によって

犠牲になった人たちの事を考えると、

あまり手放しでは喜べないですけど。

 

 

******総 括******

 

白雪姫をモチーフにしたゲームって事で、

クィロゼらしいアレンジと捻りだったと

思うけど、面白いながらも物足りなさも

感じられたゲームだったと思います。

 

章の数は、全15と、数的には多い印象だけど、

各章、割と短めだった気がします。

なので、1ルートの所要時間も思った程じゃなかった。

2周目から、オープニングムービー等の

共通部分がスキップできるので、実質2章からの

スタートなんですが、少々金太郎飴的な

ストーリー運び。

 

城から逃げて、森にいる同盟者たちの

誰かの小屋で一緒に暮らし、

女王によって滅ぼされた攻略さんの国へ

一緒に行ってお手伝いをしながらの交流。

そうこうしているうちに、城から白雪姫を

連れ戻しにやってくる。

自分が戻らないと、城で働く者たちが

女王に酷い目にあわされると知り、

別れがたくなっている彼の元から城へ戻る。。。

そんな白雪姫を取り戻す為に、同盟者たちの

協力を受けて彼女を取り戻しに.....。

なんだかんだで女王を倒して..........、、、

って粗筋は、ルヴィアン以外はみんな同じなんですよね。

 

流れがほぼ一緒なので、2周目以降、大体

先が読めちゃって。。

そして描かれ方も浅いので、胸に迫ってくるものが

あまり無い感じ。

 

女王討伐も、女王を殺しちゃうルートと、

殺さないで生かすルートの2パターンなんだけど、

その違いがどこにあるのか、ちょっと疑問に思いました。

何ていうか、結局、白雪姫の気持ち次第、みたいな

印象なんですよね。

で、その気持ちが、ルートによって違うのが

理解できなかった。

各ルートによって、微妙に白雪姫の人間性とか

能力とかにブレがあるように感じられました。

 

そんな中で、シナリオとキャラの両方が良かったと

思えるのはアパラシオンの王子・デューンのルートかな。

デューンはほんと魅力的でしたね。

チャラ男なのに、イイヤツっていうか、他のルートでも

良かったと思う。

そして、彼の従者のオムニアも。

 

オムニアは、ゲームを始める前は、ちょっと地味そうで

あまり気乗りしないキャラだったのに、やってみたら

すごく良かった。

 

あと、暗殺者のファルコも良かったですね。

もっと非情でも良さそうなのに、何だかんだで

白雪姫には優しい。

 

キャスト的には、櫻井さんが大好きなんで

ファーレンに期待してたんですけど、

蓋を開けてみればデューンがイチオシになっちゃいました。

 

デューン>オムニア>ファルコ>ファーレン>ルピノ

 

って感じでしょうかね。

 

 

システム的には、特に問題もなく。

選択肢ジャンプができるのが嬉しいです。

デフォ呼びは無し。

音量は細かく調節できるので、こちらも助かりました。

エンディングは4つほど。

攻略は難しくなく。

ただ、オマケは無いです。

CGとシーン回想とBGMがあるくらいで。

シンプルだったな、と思います。

 

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