narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

幻奏喫茶アンシャンテ(N/S) 総括

f:id:narico555:20191030145716p:plain

https://www.otomate.jp/enchante/

 

祖父から受け継いだ、人外のお客が集う喫茶店、アンシャンテ。

高校卒業後、地元の会社勤めに疲れ切ったヒロイン・淡木琴音が

祖父の死をきっかけに上京して喫茶店のマスターに。。。

 

このゲームは、最初は買うかどうか迷ってました。

発売後の動向を見た感じでは、売り上げの伸び率は

イマイチだった模様.....。

自分も迷いつつも結局は、あまりの新作の少なさと、

諏訪部さんに負けて、予約したんですよね(;^_^A

 

迷った理由。

まずは、絵ですかね。この絵師さんの絵は

あまり好みじゃないんです。

癖が強すぎて..........。

とは言え、幾つかは持ってますし、面白かったですが。

 

キャラのビジュアル的にも、首なしで顔が無いとか

アラフォーのオジサマとか、既に見た目のキャラ的に

萌え度が低かった..........。

 

そして、内容がファンタジーなのかなんなのか、

イマイチはっきりしないと言うか。

首なし騎士とか魔王とか堕天使とかだから

ファンタジー系なんだろうけど、喫茶店に集って

どう展開していくのか、公式の情報だけでは

まさにファジーと言うか、よく分からず.....。

 

それぞれのキャラが色々とトラブルを

引き起こしていくんだろうなぁ.....と思うくらい。

茶店の雰囲気とか、作りとか、背景画とか

見た感じでは、ほのぼのハートフル系か?

 

何とも決めてが欠ける感じの情報ですよね。

なので、様子見になったのか、出足がイマイチ?

私も、こんなに新作が少ない状況でなければ、

買い控えていたかもしれません。

 

やってみると、面白かったですが、

ほのぼのハートフル系では無かったです。

前半は、そういう雰囲気を出してました。

あんなに見た目に特徴がある人外達が、

アンシャンテ周辺のみとは言え、

人間界に馴染んじゃってるので、

その辺の街の人たちとのやり取りとかは

クスッっとなる感じで面白かったです。

 

でも段々ときな臭くなってきて..........。

 

後半の内容的には、人を選ぶかな~。

地雷な人もいるのかも。

 

シナリオはとても良く出来ていて、

こんなに凝った内容なのに、破綻なく

スムーズに、ごくごく自然に展開してて、

ツッコミどころは、あまり無かったように思います。

 

共通が8章。

長かったです。

前半は、琴音がアンシャンテに馴染んでいく

様子と、人外達のキャラがなんとなく

分かっていく感じで、後半は、獣界、妖精界へ

行ったり、サブキャラの救済があったりで、

共通最後では、今後の大きな問題へと

発展するだろう元になる感じのトラブルに

みんなで対処して、その後に各人の個別ルートへ。

 

それぞれ、自身の存在意義を揺るがすような

大きな問題を抱えつつ、世界の危機にも直面し、

最終的に、純粋無垢な琴音によって救済される、

そんな内容でした。

そう、結局は救済ゲームなんだよねー。

19歳の女の子に、かなり長い年月を生きてきた

連中が救済されるんだよ。。(イグニスだけは25くらいらしい)

そう考えると、ちょっとね.....(-_-;)って思うんだけど、

実際にプレイしてると、あまりそういうのが

気にならないのも、このゲームの不思議さと言うか。

気にさせないくらい、引っかかる事なく、

スムーズなのよね、運びが。

そういう点で、非常によく出来てる作品だと

改めて思います。

 

ただ、このゲーム、ヒロインが毎回、大変な目に

遭うんですよね。ただ大変ってだけじゃなく、

痛い思いをさせられる。

各界最強、ラスボス系と言われてるキャラ達なんで、

彼らと関わる事で、危険な目に遭うのも必須、みたいな。

勿論、みんな全力で守ってくれるんだけど、

どうしても及びきれない面もあるわけで。

イグニスのルートは一番、エグかったです。

最初にイグニスをやったせいか、その後の

カヌス、イル、凛堂のルートは大したことないな、

なんて思えちゃいました。

そういう点で、イグニスを先にやると耐性がつくかもww

 

でも、最後のミシェルのルートは、また別。

イグニスのようなエグさは無いものの、

ここまで来ると、何て言うか、もう自分は萎えました.....。

琴音とミシェルのキャラ的には、悲惨さは

感じられないけれど、こういうのは私はイマイチ。。。

ただのハッピーエンドでない所が良いと

思う人も当然いるでしょうし、最後までやってみて、

すっごく良かった、って思う人も多いようです。

私も全体としては面白かったと思うし、

ゲームとしての完成度も高くて良作だと思います。

ご都合主義っぽく、魔法が使えるからって

力技のように無理やりハッピーエンドに

しちゃうって事が無いのは評価できる所かと。

それでも、あの最後は、私は苦手と言うか.....、ね.....。

 

攻略順は、公式のお勧め順で選びました。

イグニスorカヌス → イルor凛堂 → ミシェル

って事だったので、しょっぱなから顔無しもな、

と思ってイグニスにし、好きなものは最後の

嗜好タイプなんで、諏訪部さんの凛堂を後に。

どの順番でも、それほど大差は無いと思うけど、

矢張り公式お勧め順の方が、より良い印象です。

 

共通8章で非常に長かっただけに、

システムとして選択肢ジャンプが

無かったのは、残念です。

各章、選択肢が2つが多い為、既読スキップのみ

だと、ほんと長くて。

2周目以降、共通の既読スキップだけで

約40分ほど掛かりました。

その後の個別は、ミシェルだけ6章で、

他は4章。そこそこ長く、こちらも

各章平均2つほどの選択肢なので、読みが長い。

それでも途中でダレる事なくやれました。

 

結構、ハードな内容なのに、ドロドロした

雰囲気がなく、そこは音楽の力でしょうかね。

音楽はとても良かったと思います。

全体的に、洒落た喫茶店のBGMって感じなんですよ。

まさに、喫茶店を背景にした物語らしく

作られていて、耳に心地よかったです。

 

目ぱち口ぱくは無く、デフォ呼びはあり。

背景画も美しく、全体的な作り込みも

凝っていてステキでした。

CGは沢山あって良かったんだけど、

数に個人差があって、何故かカヌスだけ

他より10枚近く少なかったです。

考えてみれば、プレイ時間も一番短かった気も。

 

糖度は低め。

乙女ゲームらしい、萌えやキュンは少ないです。

CERO C なのは、残酷シーンと言うか、

血液飛沫とか、そっち系の描写があるからかな。

内容的にも、人道的な問題のある事件内容

だったりします。

ほんわかラブコメでは無いので、それを求めると

ビックリがっかり.....となるでしょう。

 

自分的には、ほんわかラブコメ系で、

ちょっとドタバタ?みたいなのを想像してたので、

びっくりな内容でしたが、面白くはあったので

なんとも複雑。

内容的に好みの範疇だったのは、カヌスとイル。

ただ、これはキャラの好みじゃなく、

お話の好みと言うことで。

キャラ的には、結局イチ推しキャラは

できませんでしたね.....(;'∀')

みんな、いい連中だと思います。

それぞれに好きだけど、萌え、ではなく。

みんなが協力して戦う所は、とっても面白かった。

 

それと、サブキャラたちが良い味を出してました。

異世界、それぞれみんな良かったですが、

人間界の半妖精キャラである中学生の

狩也くんは、とっても良かったかな~。

妖精界の堕天使エピロギ@興津さんも

いい味を出してましたね。

勿論、緑川さんのキャラも.....(^m^)

あと、獣界のゴマフアザラシだろ?な

コロロも可愛くって.....。あの子、欲しいですね^^

 

と言う事で、

全体的には、良く出来たゲームでした。

自分の評価は星4つってところかな。

 

ラストがな~。でも、幻奏って名前には

合ってるのかな、とも思うけれどね。。。