narico555のブログ

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片恋いコントラスト -collection of branch-(N/S) 第三巻 &総括

f:id:narico555:20190926143021j:plaincv:鳥海浩輔

楠見清孝

無気力で、仕事をサボりたがる駄目な教師。
冴子のクラスの日本史の授業を受け持つ。
すぐにでも仕事を辞めたいという理由から、

定期的にクジやその類のものを購入し、

毎回かすりもせず落ち込んでいる。
部活の顧問にならない代わりに、

庭園の手入れを任されている。

 

f:id:narico555:20190926143234j:plaincv:吉野裕行

楡居凪

冴子が二年に進級した際に、冴子のクラスにやってくる転校生。
ぶっきらぼうな現実主義者で大の女嫌いだが、

男子と話す時は少し愛想が良くなる。
冴子のとある勘違いにより、転校初日から犬猿の仲に。
いつもイヤホンをして音楽を聞いている。

 

この巻も面白かったです。

押せ押せだった前巻とは違って、

この巻が一番、自然な感じがしたかな~。

 

とは言え、凪くんは2年の学年始めに

転入してくるので、前半である最初の

1年は、楠見先生オンリーで話が

進んで行くので、正直少し退屈でした。

 

学校生活の流れは、一巻二巻を踏襲してるので、

その間に楠見先生とのエピソードが

挟まれてくるのですが。

何故か、しょっちゅう、顔を合わせる二人。

偶然が重なって、更にヒロインが

楠見先生が担当の歴史のテストで赤点を取って

補習を受ける事になり、そこからどんどん

接近してく感じ。

 

とは言え、時間を共に過ごすうちに

良い雰囲気になってく.....ってのとは

違うんですよね~。

結局、何を考えているのか分からない

楠見先生の曖昧で意味深で思わせぶりな

言動や行為に、対人関係の全てに慣れていない

ヒロインが振り回されて、好きって

錯覚しちゃったんじゃないのかな?

って思うような、前半の内容でした。

 

教師としてやる気がなく、いつもぼや~と

覇気どころか生気すらないのに、

女生徒たちに人気があって追い回されてる

不思議な先生。

友だちの眞泉さんが、『どこがいいのかわからない』

って言ってたけど、ほんと同感です。

 

そんな先生に振られて、新年度に転入してきた

凪くんですが、出会いは最悪。

その後も、嫌われてるだろ、って思うような

態度を取られていたけれど、ある事がきっかけで

親しくなるように。

良い友人に発展し、そこから自然と異性としても

好きになっていく様子は自然だったし、

見ててこちらも楽しかったです。

いかにも、青春って感じだったし。

 

なので、そのまま凪くんとのハッピーエンドが

しっくりくるし、良かったです。

 

始める前は、正直、微妙な取り合わせでした。

鳥海さんが大好きなので、声的には先生かな、

って思ってだけど、一巻をやった時に登場した

楠見先生の印象がイマイチで。

あまりに、やる気なくて気怠い雰囲気と

物言いに、あまり魅力を感じさせてくれない

キャラだな~って感じて。

でもって、対抗馬が、つっけんどんなキャラの

よっちん..........。

吉野さんは、自分的にはキャラによって

好みが分かれる声優さんなので、

あまり気持ちが乗らず.....。

 

始まってみると、凪くん、最初のうちは

(あー、平助くんだぁww)って思ったんだけど、

やっぱり当然ながら違いますね。

思いのほか、良いキャラでした。

良い意味で男子らしいと言うか。

魅力的だったと思います。

 

なので、この巻では、私は凪くんの方に

軍配でしょうか。

先生は、ずるいと思う。

2周目で、先生の内面を知っても、

それでも同情の余地があまり無いと言うか、

やっぱり、ずるいなぁ~って思った。

なので、ヒロインが最後に先生を選ぶエンドは

納得いかないですね。

 

そもそも、好きと自覚したのも、

最初から、キスとかの行為がきっかけなんで、

また同じ事で先生にシフトしてるのは

おかしいよ。

凪くんとの方が、ずっと仲良くて

分かりあえてた筈なのに、また先生に

戻るのは理解しがたかったなぁ..........。

 

 

***** 総 括 *****

 

結局のところ、面白かったな、と思います。

一巻は、ちょっとドロドロな印象だったし、

男子達に不満が強かったけど、二巻三巻は

普通に面白かったと思います。

人付き合いが苦手な、暗くて後ろ向きなヒロインが

恋する事で変わっていく、その高校生活は

いい感じでしたね。

 

ヒロインは巻によってブレがあるかなぁ。

三巻では、他の人との関わりが薄かったのも

あったせいか、あまり難点は感じられなくて

良かったけれど、二巻のヒロインはズブズブな

感じでイライラでした。

 

男子達も、二巻三巻は良かったかなと。

 

ただ、話の運びとしては、最初の男子と

恋愛して、破局して、次の男子と親しくなって、

その後にトライアングルで張り合う形になり、

最後にどちらを選ぶのか、って流れは

どれも同じで、最後に揺れて選ぶって所は

あまり好きになれませんでした。

 

既に新しい子と仲良くなってるのに、

別れた元カレと寄りを戻すってパターンは

基本的に自分は好きじゃないのもあって。

必然性が感じられる場合は別だけど、

ここでは、そうじゃないのでねぇ。

 

このゲームのコンセプトがトライアングルに

あるようなので、その為にこういう流れに

なってるんでしょうけど、こういう形なら

トライアングルじゃなくても良かったかな~、

と思わなくも無く。

 

システムとしては、特に問題なかったと思います。

目パチ口パチ、デフォ呼び。

選択肢ジャンプもあるし、音量も各人で

調整できるので助かりました。

惜しむらくは、文字かなー。

明朝体で文字の太さが細いので、

見難かったです。

 

オマケで、エンディング後のショートストーリーが

テキストタイプで各人1つずつ付いてましたが、

こちらは、自分としてはイマイチな印象。

エンディングから間もない時期で、

だからなのか面白みに欠けてるように感じられましたね。

 

トータル的には、楽しめたと思います。

 

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