narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

古書店街の橋姫 々

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http://dramaticcreate.com/hashihime/index.html

 

PCの同人ゲーム(18禁)からの移植。

まさか、このゲームが製品版になるとは

思ってませんでした。

密かな人気があって、興味があったので、

DLしようかずっと悩んでたので、製品版になり

喜び勇んで予約購入したのですが...............。

 

どうも、自分はダメでした..........(;´д`)トホホ

雰囲気は好きなので、始まった最初のうちは

面白そうだな、って思ったのですが、

どうにもクドクドしくって.....。

展開がとても遅くって、ダラダラ感が強く、

始まって暫くしたら退屈極まりなくなりました。

 

また、文字が非常に小さくて読みにくい。

今更ですが、パッチ修正で文字の大きさが

調整されたみたいですね。知らなかったから、

終わるまで、その小文字状態で苦痛でした..........。

 

そして、とにかく長いっ!!

特に1周目。

この作品、ゲームじゃないっすね。

完全にノベルです。

1周目は、全く選択肢が無く、長い共通と、

長い1人目の水上のお話。

 

1周目が終わって、2周目から、共通終了後に

選択肢登場。この選択によって、2人目の

川瀬に行けるか行けないかが決まり、

川瀬ルートに入れば、そのまま終わるまで読みです。

そうやって、3人目、4人目、5人目と、

ほぼ強制的に話に入るので、キャラ順は

最初から決まっています。

 

物語は、大正11年の東京神保町を舞台にし、

会津から上京してきた主人公の玉森が、

帝大の浪人生として、古書店で文士のような

生活を送る中、友人の死亡事件をきっかけに

奇怪な体験を繰り返していくって内容です。

 

何度も何度も同じ3日を繰り返す中で、

少しずつ色々なことが分かっていくのですが、

繰り返し過ぎだと思います。いい加減、後半は

ウンザリしました。

 

とりあえず、攻略順で個別に簡単な感想を。

 

f:id:narico555:20181023134934p:plainミナカミcv:神崎智也

玉森の幼馴染で、一緒に会津から上京してきた

酒造家の長男。穏やかな性格で、記憶力が

天才的な、読書家。玉森が書く小説をいつも

喜んで読み、褒めちぎっている。。。。

1周目の人物ですが、いい加減にしてくれっ!

ってほど、何度も、この人を救う為に

玉森は時間跳躍を繰り返し、その度に失敗し、

その度に絶望し、その度に色んな事が少しずつ

分かってゆくのですが。

何度も挫折しそうになりました。

いつまで続くの、この現象..........orz って感じで(-_-;)

それに何より、主人公・玉森が馬鹿過ぎる。

やってる事が本当に馬鹿過ぎる。

失敗から学ぶことが少なすぎ。

でもって、共感できる所が全然なかった。。。

なんとか最後まで終えて、正直、このゲーム、

投げ出したくなりました。

この1周目で、なんか大体分かってしまった感。

なので、もうやらなくても良いかな、って。

ただ、2周目からは短くなるらしいっていうのと、

川瀬に非常に興味があったので、次をやってみました.....。

 

f:id:narico555:20181023135822p:plain川瀬cv:マルクス

帝大医学部の学生で、玉森と水上と共に

会津から上京してきた幼馴染。

帝大総理の池田氏の養子になり、

豪邸に住んでいる。

常に口が悪く、玉森を馬鹿にするのが日課

異常なほどの潔癖症

この人、すっごい毒舌な超ツンデレさん。

だけど、とても心惹かれるキャラでした。

声と口調が最高だったと思います。

個別に入ったら、時間跳躍を繰り返すのは

同じだけれど、水上とは全然違った内容で、

当然ながら、川瀬の真実が明かされていきます。

そして、なかなか怪奇的、猟奇的な内容でも

あり、少々驚きました。

キャラとしては最高でした。大好きだし、

ハマった感.....。イチ推しキャラっていうか、

この人しかいないでしょう。。( ̄▽ ̄)

 

 

f:id:narico555:20181023140639p:plain花澤cv:岡田悠

玉森たちの年上の幼馴染で、一足早く

上京し、陸軍士官学校へ。現在は陸軍少尉。

久しぶりに再会した、玉森の憧れだった彼は、

大分人が変わってしまっていて、すっかり

国への忠義を最重要視する、ちょっと

怖い人でした。

このルートは、2周目の川瀬よりも更に

短く、なんか呆気なくてよく分からない

終わり方でした。それに、ここまでで

この人のキャラが好きになれなかったのもあり、

あっけない終焉はむしろ良かった感。

早く終わって助かった.....。。。みたいな。

 

f:id:narico555:20181023141219p:plain氷川cv:近野誠一郎

通称博士。陸軍の研究所で不思議な研究を

している人物で、玉森が店番をしている

古書店の常連客でもあり、玉森を崇拝している。

この人は、のっけから、玉森を異性として

好いているだろうって事がバレバレなキャラで、

何かと玉森とお近づきになりたくて、

あれこれと働きかけてくる、ちょっとうざい

感じのキャラでしたが、一途で健気でもあり、

回が進むごとに憎めない感が増し、最後は

なんか可愛いく思うキャラになったな~って。

なかなか切なかったです。

 

f:id:narico555:20181023141638p:plain能面の男cv:美藤秀吉

古書店梅鉢堂の地下に住む、謎の大男。

玉森以外にはいつも暴力的。

この男の謎のある程度は、1周目で分かります。

名前まで分かっちゃうけど、2周目以降も

同じような役回りでずっと続き、4周目が終わって

最後の5周目が、真相ルートな感じの内容でした。

真相は、大体、最初に感じた通りだったと思います。

ただ、登場人物たちの件に関しては、ちょっと

予想外ではありましたが..........。

 

と言う事で。

f:id:narico555:20181023142202p:plain玉森cv:坂巻亮侑

主人公。ケチで卑屈な文弱。

この人、どうしようもないグゥタラな御仁。

いつまでも子供っぽく、空想が過ぎて

野放図で、冷めてるかと思えばお人よしで、

愚鈍で単純でせこくって..........。

好きになる要素がまるで無かったです。

顔は綺麗なんですけど、声と口調が、

もう全く、私は苦手でした。

そして極めつけはニャハハ笑い..........(-_-;)

幼馴染4人組。其々が抱える背景によって

屈折してる中で、玉森だけが、いつまでも

子供のようにオバカなので、唯一変わらない彼に

みんな惹かれたのか?と思わなくもないけれど。

にしても、本当にニブチン過ぎて、どうにもダメ。

 

元は18禁なので、エッチの部分はバッサリと

カットされてるのですが、行為後の玉森の

態度が、行為前と殆ど変化が見えない為、

尚更伝わってくるものが無かったっと言うか、

玉森の能天気さが逆によく伝わったと言うか。

体を受け入れておきながら、何時まで経っても

友人だの親友だの言ってるのが理解できなかった。。。

 

結局のところ、玉森の狭い世界の中で、

玉森だけがひたすらにワチャワチャしてる

怪奇冒険ハチャメチャミステリファンタジー、、、

みたいな内容だったかと。

 

付録で後日談のSSがありまして。

玉森サイドとキャラサイドとで、これはなかなか

面白かったです。長さもちょうど良かった。

 

何度も止めたい衝動に駆られましたが、結果的には

最後までやって良かったと思います。

ただ、良かったと思うのは、始めてしまったから、。。。

最後までやって、1つの世界が完了するので、

始めてしまった人は、挫折せずに頑張ってみて下さい、

って感じです。

 

人を非常に選ぶ内容です。

文章の表現がまどろっこしくて、冗長気味なので、

なかなか先に進みません。

大正、昭和初期の怪奇系ミステリー作家的な

内容と文章表現ですが、その癖、本格的かと言うと、

そこは同人らしい感じなんですよね。

雰囲気や大筋な設定等は面白いと思うのですが、

趣味に走り過ぎてる感が強いです。

もう少し整理してスッキリさせて欲しかったです。

まぁ、異色な作品ですね。