narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

戦場の円舞曲 1.ラスティン

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とある小国の王子。

何事にも囚われない自由奔放な性格で、
寮を抜け出しては夜な夜な遊びに興じている。
ニルヴァーナには、武力の増強を目標に掲げる
自国の意向によって送り込まれた。
戦闘を嫌い、華やかで楽しいことを好むが、
その実力はニルヴァーナでもトップクラス。

 

2014.11.20に発売された CERO Cの乙女ゲーム

 

ある日突然、隣村から平和だった自分の村が襲われた

ヒロイン・ラン。

母と親戚の妹のようなニィナを救いたい強い気持ちに

反応した魔剣の力によって助かったものの、

その魔剣に憑りつかれ、やむを得ず、軍事学ニルヴァーナ

所属する事に.....。

そこは、戦うことに長けた少年少女が集められ、

その技能を競う特異な学校。

魔剣の乙女として注目を浴びながら、戸惑いつつも

強くなろうとするラン..........。

 

ちょっと前のゲームですが、なかなか面白かったです。

他のレビューにもあった通り、とても長かったですね。

全部で10章で、前半の5章が共通で、6章から個別。

章の数としては、ちょうど半々な印象ですが、

実際のプレイ時間としては、前半の5章の方が

長くて、個別の方は時間的には短めだったと感じました。

 

魔剣に憑りつかれながら、目覚めたばかりの魔剣・ヴィルヘルムは、

その後も寝てばっかりで出てこないのもあってか、

魔剣の力を全然活かせないランは、弱すぎる..........(;^_^A

父親は村の自警団の長で、かなり強かったようで、

そんな父親に剣の手ほどきを受けていたにも関わらず、

あんまり弱いんで、ちょっとビックリでした。

ゲーム内でも、周囲から失望されてる..........。

まぁ、ニルヴァーナに通っている子たちは

みんな腕自慢ばかりだから強いのも当然だし、

小さな村で、ちょっと剣を習っていた程度じゃ

実力に差があり過ぎても仕方ないんでしょうけども。

 

前半は、そんな彼女の、学校での奮戦記が中心に

攻略キャラ達や、サブキャラ達と関わりながら

お話が進んで行き、なかなか面白い内容でした。

伝説の魔剣が目覚めた事で、小競り合いはありながらも

概ね平和だった大陸に不穏の風が吹き始めて、

戦争が起こりそうな不安を醸し出しながらも、

このルートでは、ラスティンの国のお家事情で

後半は進んでいき、その中で想いが育む感じで

良かったですね。

 

ラスティンはモテ気質の遊び人って感じなんですが、

それは見た目の印象で、実際には、とてもステキな人でした。

王子だけに、自国での王位継承権問題が絡んできて、

魔剣の持ち主であるランも巻き込まれる後半は、

一気にドキハラの連続。そしてちょっぴり切なくて。。。

 

なんかラスティン、思っていた以上に良かったです。

軽そうに見せながら、結構、気遣ってくれるし、

強くて男らしさもあるし、楽しいし。

チャーミングだったと思います。

ただ..........。

惜しむらくは、声の加藤さん。。。

この方、声優さんとしてはキャリアが少ないですよね。

現在は『イケメン戦国』で伊達政宗役で、これは

ステキでしたし、良かったかなと思ったのですが、

この作品のラスティは、4年前だからなんでしょうね。

演技がちょっと拙い感じで、そこが凄く気になりました。

ちょっと武骨で抑揚が薄いのが、イイ味をだしていると

感じさせる面もありましたけど、滑舌のイマイチさもあったり、

セリフの言い回しで違和感の方が強かったです。

そこがちょっと残念ではありました。

 

糖度は低めですね。

長い長い共通では、恋愛どころではなく。

個別に入ってからも、意識はしても、やっぱり

恋愛色はあまりなく、魔剣の事やお国の事情、

キナ臭い隣国との関係や、危うさを孕んだ現状など、

恋愛は付録的と言うか、ちょっとスパイス的に

ロマンス色が添えられてるような、そんな印象でした。

でも、どのキャラクターも魅力的だったし、

お話も面白かったので、あまり気になりませんでした。

 

ラブストーリーを求めている人には

物足りない内容かな、とは思います。