天涯ニ舞ウ、粋ナ花 １．弥島幸介

　ｃｖ：平川大輔

矢島家の長男で主人公の許婚者。３０歳。

割烹料理屋『矢島』の店主で、店を潰して

ホテルにしようと計画している。

野心家で計算高いが卑劣なことは嫌う。

病気で療養中の『矢島』の元店主・幸太と

丁稚時代から友人の父親の元に、主人公・りつへ

縁談話が。

この縁談をきっかけに、りつの人生が大きく変わりだす..........。

男兄弟５人に女姉妹２人、女将に元店主と

９人家族の元で、昼間は矢島家の女中として、

夜は割烹『矢島』の店主として働く事になり、

期間は１年間、、、その間に色々とあるわけなのですが。

まず、とても長くって、正直なところ疲れました..........。

４月から翌年の３月まで。

前半の半年が共通で、１１月から個別に入るのですが、

共通終えるくらいには、もう疲れちゃって.....。

前半の共通部分はとても面白かったです。

矢島家の人たちは其々に強烈なほど個性的な方々ばかりで、

彼ら、彼女らとのやり取りやイベントはとても

面白かったです。

初回は、本道とも言えそうな、許嫁の幸介からやろうと思い、

幸介の好感度を上げる事に専念しましたが、

お話が長いせいか、なかなか近しい関係にはなっていかず。

もう、前半は、色恋といういうよりも、『矢島』の店主に

なった事から生じる様々なトラブル中心。

そもそも、１７歳の素人の女の子に店主を任せる事が

変な話な訳ですが、そういう子に店を任せれば

どういう結果になるかは火を見るより明らかだろうに、

彼女に責任を押し付けすぎ。

それでも、意地悪なようでいて、さり気なく

サポートはしている感じなのは良いのだけれど、

肝心な主人公は、何かって言うと後ろ向きな思考になって

逃げ出しては戻ってくるの繰り返し..........。

この辺は、ちょっとイライラしましたね。

荷が重すぎるから、メソメソしてしまうのは理解できるけど、

引き受けておいて、それはないだろう、って。

一度は分かります。仕方ないでしょう。

でも、そこで戻って来たんだから、後は踏ん張るべき。

責任を放り出し、反省して、これからは覚悟を決めて

頑張るって言いながら、また同じことを繰り返す。

その度に、自分の覚悟が甘かった.....って。。。。

で、幸介も幸介だよね。

この人も、賭けは３月まで、って言っておきながら、

後半、自分の都合で主人公を追いやったり、引き戻したり。

すっごい、振り回されましたね。

ステキな人ではありましたが、結局、最初から最後まで、

何を考えているのか、よく分からない人だったと思います。

３０歳の大人の男らしくなかったかと。

矢島家全体が、主人公・りつが来てから変わっていく様は

とても面白かったですし、矢島家以外のサブキャラの

方々が結構、魅力的で良かったです。

なので、全体としての物語は面白くて楽しめたのですが、

乙女ゲームとしては、ドキドキや萌え感は低いし、

何より長すぎてダレ..........でした。

幸介さん自身も、ステキで魅力的な部分を持ち合わせながらも、

その魅力を発揮しきれずに終わってしまったように思えます。

特に個別は、萌えどころか振り回され感満載だったし、

エンディングも、ちょっとスッキリしなかったですね。。。

ツンデレ過ぎる性格もあるのかしら？