narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

GALTIA V Edition 5.ゼノ &総括

f:id:narico555:20180424172258p:plain cv:鳥海浩輔

 

暗殺などの後ろ暗い仕事を引き受けているギルドで

仕事をしている超一級の暗殺者。

だが、どこにも所属はしていない。

 

最初は謎の多い人物でしたが、ゲームを進めていれば、

自ずと、何となくでもシンの過去に関係している

人物って事は簡単に推測がつきます。

そして、ゼノはシンの事をよく知っているのに、

シンの方は全く知らない。

まぁ、そこは当然と言えば当然ですよね。

前世での事だろうって予測はつくので、覚えていなくても

当たり前でしょう、と思います。

けれど、ゼノにとっては、忘れられてしまう程の

存在ではない筈だと固く信じているだけに、その失望も

大きいわけで。

 

周回を進める程に、少しずつ謎も見えてくるのもあり、

毎ルート毎ルート、シンのゼノへの態度を見ていると、

段々とゼノが不憫に思えてきて、この最後のルートまで

きてからは、もう、哀れに思うばかりでした。

あまりにシンが頑な過ぎて。

どのルートでも、生意気なばっかりで甘ちゃんで、

考える頭を持ち合わせないだろう?と思うキャラでしたが、

ここでもホント、そう思うばかり。

ゼノの言葉に反抗するばかりで、「お前の事なんて知らない」

と繰り返すばかり。

過去の記憶を夢に頻繁に見るようになっても、

自身の自我とは乖離している他人を見てるように

思うばかり。。。

少しは疑うとか、これだけ言われてるんだから、

前世の記憶かも?とか少しも思わないのが不思議でしたね。

想像力が無さすぎじゃ?

 

そして、最後は思い出すわけですが、それでも相変わらずの

自己犠牲な思考パターン。

この人、いつでも、目の前の困ってる人を助ける事しか

頭にない。突発的に行動する。

そのせいで、最も大切にしている人を一番傷つけるって事を

微塵も考えてない。

人の命を大切に思う心持はステキだけれど、

物事を大局的に見れない困ったちゃんでしかないので、

このキャラには、終始イライラさせられっぱなしでした。

最初から最後まで、結局、主人公は好きになれませんでした..........。

 

ゼノは、本当に可哀そう過ぎでしたね。

最後の方は泣けちゃいました。

特に、バッドエンドの方では、ゼノのキレたような

自暴自棄な態度に共感しましたよ。当然でしょ、って。。。

長い時間、苦しんできたことを思うとね。

 

見て見ぬふりをできない性分。

それは大事だとは思うけど、自分の分を弁えた行動を

すべきかと。それを超える程の事をした為に、

結局、多くの人たちが巻き込まれて振り回されたって

気がしました。

 

 

と言う事で、これで全員終了しました。

割と重い内容でしたね。

国家間の問題と、地球の星としての問題と、

人間の強欲さや身勝手さなど、リアルにも通じる

問題を包括して示唆しているような内容だったと思います。

色々な問題や思惑が複雑に絡み合って構成されているので、

その辺は面白かったし、見ごたえもありましたが、

BLとしては、私はあまり好みではありませんでした。

自己犠牲の権化みたいな主人公だからこそ、の

内容だったとも思えるけど、性的な攻めが多いのは

好みじゃなく。。。

何と言っても、そこからの関係性の展開に関して

矢張りイマイチ納得できなかったんですよね。

あそこまでされて何故?って思うばかり。

特にクォーリー王ラウルス。。。

あと、バストゥーニ国王のジークに関しても、

魅力的ではあったけど、やっぱり過程にイマイチだし。

 

それから、いくつも張ってあった伏線も、回収しきれてい

いない気が。

ディアゴが研究していた、王に選ばれる理由とかね。

ラウルスと過去に何か繋がりとかあったの?

サイラスとの関係も、もう少し詳しく描いて欲しかった。

そして、聖剣の成り立ちも。

色々と匂わせておいて、明確にはなっておらず.....。

所々、強引で無理な展開でしたね。

まぁそれでも、全体としては面白くはありました。

 

自分的には、性描写はあまり無くても良いと思うので、

Vita版で良かったです。それでもこのゲーム、かなり

描写は際どかったです。テキストが。

よくここまで描いたなと思います。ギリギリまで

攻めた感じ?ザックリとカットされていないようなのは

良かったです。もう少しカットされていも良かったとは

思いますけど、全カットとかされちゃうと、雰囲気とか

キャラの心情とかも全く伝わってこなくなっちゃうので、

ある程度は必要ですよね。

 

それから、サブキャラ達がとても良い味を出していました。

正直、サブキャラ達の方に魅力を感じてます。

特に、ディアゴの部下のリヒト。

クールで頭が良く、腕もたち、カッコ良かったです。

各陣営もそれぞれサブたち、際立ってましたし、

陣営内での人間関係とか、とても面白かったです。

 

これで主人公がもう少し共感できるタイプだったらな、と。

言ってる事とやってる事に矛盾を感じるし、

若いくせに柔軟性に乏しいのもイライラするしで。

 

プレイ順は、これで良かったかな、と思います。

最初のセンリで少々退屈で寝落ち数回でしたが、

ラウルスなんかを初っ端にやったら、続ける意欲が

無くなっていた気がします(;^_^A

ゼノは、4人全員終わってから解放されるので、

必然的に最後。

4人での内容を知っているからこそ、哀れさが

募るように出来てるんですね。。。

 

結構、長かったので、疲れました。

終わって、ヤレヤレな気分です。。。。

評価としては、3.8 くらいかな。まぁまぁではありました。

 

 

 

dramaticcreate.com