蝶の毒 華の鎖 ~大正艶恋異聞~ 3.尾崎秀雄
cv:須賀紀哉
男爵家の長男で陸軍少尉。24歳。
真面目で固い性格で、潔癖症。
主人公とは幼馴染だが、最近は冷たい。。。
ヒロインの派手な誕生会が開かれる所から
始まる、このお話し……。
この催しで、メインキャラ全員が順次登場してきて、
何となく、主人公との関係やキャラが分かるように
なっているのですが、この尾崎氏は、
幼馴染って割には、態度が冷たい。。。
ただ、その癖、結婚相手を探す為の誕生会だと知った
ヒロインが渋るのに対して、一緒に逃げないかと誘うような
発言をしてきたりと、しょっぱなから、ちょっと意味深でした。
そういう態度から、この人、彼女が好きなんだなって
何となく察せられるけれど、百合子には分からないんですよね~。
まぁ、常套ですが。
しかも、一緒に連れてってとか言っちゃうんだ、これが。
普通に考えれば、駆け落ちみたいなものなのに、
そんな考えは全く無いって分かる尾崎さんは、
ビックリだし、ガッカリだよねぇ…。
そんな風にして始まった二人ですが。
次々起こる事に、幼馴染の彼がそばで何かと力になるように
進んでいくので、関係が近づいていくのは自然な
成り行きだったと思います。
そして、幼馴染らしい、互いに素直になれずに
喧嘩ばかりしつつも、気になる……って展開。。。。
主人公の百合子は華族の令嬢らしくなく、お転婆で
結構、強気な性格の為、すぐに衝突しちゃうんですよね。
尾崎は尾崎で、お堅くて……。
でも、お互いの縁談が進みだし、断れない状況へと
追い込まれていく中で互いへの想いが強まり、
段々とせつない展開に。。。
この辺、やっぱりメロドラマっぽかったです。
ただ、ベストエンドでは、積み重なった借財がどうなったのか、
よく分かりませんでしたね。
尾崎家がその後の面倒を見てくれてるとはあったけれど、
莫大な借財に関しては特に記述なく。。。
あと、あれほどしつこく求婚していた斯波が、
最後はぱったりと出て来なくなって、ちょっと疑問。
諦めるしかない状況ではありましたが、どうしたのでしょうね?
堅物で見るからに冷たそうな尾崎ですが、
案外それほどでもなく、メガネを外した顔なんかは、
女形みたいな綺麗な顔で、ちょっと萌え♡でしたが、
全体的には、自然過ぎて盛り上がりに欠けていたように
思います。それでもまぁまぁ、楽しめたので良かったです♪