逢魔時~怪談ロマンス~(PSP) 3.遠野篤郎
■遠野篤郎(とおの・あつろう) cv:諏訪部順一
主人公と同じ2年生でクラスメイト。
所謂、不良で番町格。喧嘩が強くて、しょっちゅう
主人公と喧嘩している。
このルートは、なんとも微妙でした。
映画を観に行ったら、たまたま隣の席で、
しかも感想が全く同じで、好む物も全く同じだった!!
……って事で、普段から喧嘩ばっかりしている二人でありながら、
映画に関しては、こんなに気の合う人はいないと分かって、
反目し合いながらも映画だけは一緒に観る事になった二人.....。
まぁ、ここまでは良いんですけどね。
で、それがきっかけで徐々に慣れ親しんで恋愛に発展...
って、ありがちな流れになるのだろうと思えますが。
実際のところ、基本的には、そういう流れだとは思うんです。
勿論、ベタな展開とはなりませんが、互いに惹かれ合っていくのは、
間違いではないんですけどね。
なんなんでしょうね。
展開が超のろい。
でもって、気持ちの発展過程が良く見えない。
どうも、遠野の方は段々と彼女を憎からず思いだしている様子が
窺えるのだけれど、ヒロインがね。
静が遠野との関係が進むのに抵抗を感じるのは、
まぁ分かるんですよ。その理由は、彼女の過去にあるわけで、
ただ本人は、その辺が分かってないので、何となく嫌な
感じがするってだけなのですが、それなら和泉ルートで
和泉に対して同じように感じても良さそうなのに、って
思いました。何だかんだで和泉とは自然に恋愛関係になったのに、
このルートでの嫌がりぶりが相当で、かな~り最後の方まで
それを引きずってて、ジレッタイこと、この上ナシ。
それでも、そういう抵抗があるのは、まだ理解できるけれど、
何がイライラするって、静の遠野への態度や言動でしょうか。
本人は軽口のつもりのようですが、軽口なんてもんじゃない。
もう完全なる毒舌だし、嫌みや皮肉のオンパレード。
あれだけ口が悪くて言いたい放題なのに、よく好きになるな~と、
遠野の気持ちが理解できませんでしたね。
特に告白してから、何度も何度も断られ嫌がられ
拒否られてるのに諦めない。しつっこくて、驚きです。
そんな二人の関係が最後まで続いて、最終的に受け入れるのが、
なんともね。これまた違和感っていうか、しっくり来なくて。
和泉ルートが、それなりに甘かっただけに、ちょっと残念でした。
諏訪部さんの遠野は、とっても良かったんです。
無頼っぽくて、漢って感じで。
好きになった女に一筋で真っすぐで情熱的で。
ストレートに想いをぶつけられ、周囲にも目を光らせて
守ってくれる、男の中の男って感じで、本当にカッコ良くて
素敵でした。そんな遠野@諏訪部さんに対する、
主人公・静の仕打ちは、見てて腹が立っちゃいました(;^_^A
だからこそフラストレーションが溜まりまくりだったし、
そして最終的にそれが解消しきれずに終わってしまって、
少々残念なルートだったと思います……(´;ω;`)