narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

PersonA~オペラ座の怪人

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前回やった、仁義なき乙女と同じ、美蕾さんのゲーム。

 

19世紀のフランス・パリのオペラ座が舞台。

プリマドンナになることが夢の、ヒロインクリスティーヌを

めぐる、愛とサスペンスな物語……。

 

自分的には、すっごく面白かったです。

めちゃハマりました。

前回のも個性的でコメディタッチなところもあって

とても面白かったけれど、如何せんヒロインが女子高生だったせいか、

今一つ、夢中になりきれず、俯瞰的な視線でしたが、

今回は洋物でありながら、すっごくツボでしたね。

 

理由のひとつとしては、絵柄でしょうか。

絵がとても好み。皆さん、とても美しい。

ヒロインも可愛いし。

そして、声優さんも好きな声優さんばかりだったのと、

キャラが良かったですね、それぞれに。

ストーリーも重厚でした。

エンディングの数も、多かった。仁義……ほどではなかったけれど、

やりごたえのある内容でした。

 

惜しむらくは、謎が完璧に明かされきれてないと、

最終的には感じたところでしょうか。

あ、あと、絡みシーンが、マンネリ的と言うか、単調な

内容のように思えました。

やる事決まってて、どの人とも結局は、内容的には変わらない

感じがして、ルートによっては飛ばすように見てたのもありました。

 

では、プレイ順に追って感想を。

 

f:id:narico555:20170302191237p:plain ラウル・ド・シャニー CV:空野太陽

 

海軍の軍人で、シャニー家の次男の子爵さま。

幼い頃に、親戚の家へ遊びに来て、近所のクリスティーヌと

仲良しに。お互いに初恋の相手。

 

この人、絵に描いたような、典型的な優しくて爽やかな

王子様タイプでした。まさに王道を行くような恋模様でした。

絵的に、凄く素敵でした、この人は。瞳がとても綺麗で

魅力的で、非の打ちどころが無い感じ。

子供の時からクリスティーヌがずっと好きだったようで、

再会してからの彼からのアプローチは、もう、ドキドキキュンキュン。

最初から最後まで、とても萌えさせてくれました。

貴族だけに身分違いという障害も、なんのその。

全くめげなくて。この人と一緒になったら、絶対に

幸せにしてくれること間違いナシって感じの人でした。

……そんな明るい王子様系ですが、怪人との件で病み系へ

走るエンドも用意されていて……。

おとぎ話のような幸せなお姫様ストーリーじゃ、物足りない!って

人の為に用意されたんでしょうかね?私は無くても良かったエンドと

思いましたが。。。

 

f:id:narico555:20170302195837p:plain フィリップ・ド・シャニー CV:青島刃

 

シャニー家の当主で伯爵さま。

ノルマンディー地方の領主で、オペラ座パトロンでもある。

 

ラウルのお兄さんなのですが、ラウルの時には、身分違いを理由に

散々と二人の結婚を反対していたお兄様だったのに、

自身のルートとなると、まぁ、クリスティーヌまっしぐらな感じで

正直、驚きました。

かなり後半まで、私、この人の気持ちを疑ってました。

どうせ、貴族の遊びだろう。

散々、甘いことを言って、やって、そのうちにポイするんだろうって。

と言うのも、この人、家同士の政略で婚約者がいるんですよね。

貴族の結婚としては、当たり前の事で、本人も当然と思ってる。

なのに、なんでこんなにも、クリスティーヌにちょっかい出すの!

って思うばかりでした。クリスティーヌ自身も、フィリップの気持ち、

信じてなかったし、それもまぁ、当然ですよねぇ。

でも、段々と、どうやら本気らしいと分かってから、

安心して萌えられたと言うか、楽しめました。

この人もラウル同様、滅茶苦茶甘いルートでしたよ。

ラウルが爽やかな好青年なら、この人は妖しい魅力を持った、

色気のある青年実業家、みたいな……。

伯爵さまですから、言葉使いも物腰も優雅。

でもって、大人。

しょっぱなラウルに持ってかれて、これが王道だ!と

思った想いを、すっかりフィリップに持っていかれてしまいました。

ラウル、ほんとに良かったんですよ?

彼の明るい瞳を見るたびに、あ~、綺麗で素敵な人~♡♡……

だったのに、ちょっぴり切ない大人の魅力にすっかりやられて……。

兄弟二人の間で揺れるルートもあるのですが、その時はもう、

クリスティーヌ同様、すっかりフィリップの虜となって

しまっていたので、ごめんねラウル……と内心で謝ってました。(;^_^A

 

f:id:narico555:20170302201157p:plain フィルマン・リシャール cv:桜ひろし

 

オペラ座の新しい支配人で、有名な音楽家。

親切丁寧な物腰での応対と相反した、冷酷な性格。

容赦のない、意地悪な人。。。

 

見た目通りのツンデレタイプでしたね。

この人、本当に意地悪な人でした。

本人ルートでも、かなり意地悪。

それでも、ストーリー的には良かったです。

なんせ、プリマドンナを目指しているのに、

貴族の兄弟との恋愛比重が強かった、前2つのルートの後。

それだけに、舞台の成功とオペラ座が儲かる事を第一に

考えているリシャールと、プリマドンナを目指している歌手との

しのぎを削るような展開の方が、しっくりくると言うか。

それと、怪人の問題が、ここでは大きかったですね。

そして、リシャールと秘書のレミィの隠された姿……。

ミステリー色、サスペンス色が一挙に濃くなり、

また、意地悪なリシャールとの恋愛模様もドキドキで、

予想以上に楽しめました。

声の桜さん、凄く好きなのですが、リシャールのキャラとしては

攻略相手的に少し地味かな?と、本人ルートに入るまでは

物足りなさがあるような印象でしたが、実際は、違ってました。

キュンとする表情に魅せられもして、意地悪に泣かされる事もあり、

あ~、この人、かなりイイかも……(*^^*)と思わせてくれました。

 

f:id:narico555:20170302202353p:plain レミィ CV:先割れスプーン

 

リシャール家の執事長であり、オペラ座の支配人秘書もやっている。

寡黙で有能。リシャールの片腕的存在。

常にクールで表情を崩すことが無い。

 

クーデレキャラな印象ですが、クーデレとはちょっと違ってましたね。

ヒロインには、とても優しくて親切です。

この人の推薦で、オペラ座の入団オーディションを受けることになった

クリスティーヌ。 入団後も、何かと気にかけてくれて。

厳しくて冷たいと周囲からは噂されてるのに、クリスティーヌには

そうでもないので、一体、どういう訳なのだろう?何かあるに

違いない……と思ってましたが、まさかのまさかでした。

いや、よく考えれば当然なオチとも言えるのですけどね。

そして、イレギュラーなオチもなく……。

この人が攻略相手であることが、生理的に嫌悪を覚える人も

いるかもしれません。

私も深く考えると、どうなの?と思いましたが、それでも

このレミィさん、私最初から結構好きだったんですよね。

表情薄いけど、微妙に変化してるんですよね。

表面的にはクールな顔つきではあっても、内面では

色々と葛藤しているのが伝わってくるだけに、

もう、その心の内や感情を知りたくて知りたくて

たまらなくなりました。

それに、クールな表情なのに、なぜかセクシーに感じもして。

そして何より、声が最愛のお方だし……。

執事で秘書だから、物腰も言葉遣いも丁寧でウットリしました。

だけどね。

正体が正体だけにね。

もう、とっても切ない内容でした。

この人のエンドは他の人より多かったのですが、結局は、

この人の背景がネックで、胸が痛かったです。

あ~、ただの秘書と歌手であれば良かったのに……( ;∀;)

と思うばかり……。それでも、この人が一番好きでした。

顔を見るたびに切なくなり、声を聞くたびにキュンキュンでした…。

 

f:id:narico555:20170302203646p:plain オペラ座の怪人 CV:大石恵三

 

クリスティーヌをオペラ座プリマドンナにするよう、

再三要求してくる、謎の仮面の男……。

 

愁いを秘めた、このお顔、大好きです。

声もね。。。大石さん……。低くてセクシーで悩ましい感じが最高でした。

他のキャラ全員を攻略後に、やっと開放されるのですが、

ここまでのルートでは、本当によく分からない人でした。

この人が誰なのか、ほぼ最初から予想はつくのですが、

それでも、その人物の情報は殆ど明かされないので、

一体彼がどういう人物で、本当の目的は何なのか、ずっと分からず。

しかも、ものすごーく、クリスティーヌに執着してて。

「お前は私の物だ!絶対に誰にも渡さない!」と、

どのルートでも、必ずそう言ってクリスティーヌを自分のものに

しようとしてくるんですよ。

クリスティーヌとしては、会ったこともない知らない人だけに、

何故そこまで執着されるのか、さっぱり???

ただ、クリスティーヌに相当惚れていて、彼女の願いには

逆らえないような……???

そんな怪人のルート。

やっと、色々と分かってきましたが、これまでの所業からは

想像できない、優等生的な行動と態度には、ちょっと驚き。

これまで随分と強引なことをしてきた割には、妙に臆病で

控えめで遠慮がちな内容に、少々じれったく感じましたね。

そして、ストーリー的には大本命なポジションなんじゃないの?

と思っていたのに、そうでもないような、案外あっさりした内容で。

ちょっと拍子抜け?

事前にレビューを見て、怪人ルートは今一つ的な書かれ方を

していたので多少覚悟はしていましたが、やっぱり……な感じでした。

彼の過去の経歴とか、もっと深く掘り下げて欲しかった。

それは、レミィにも言えることでしたが。

ペルシャやダロガとの関係も、説明が無いまま終わってしまったし。。。

そして、一番可哀そうな人だっただけに、本当のハッピーエンドが

用意されてなかったのも、悲しかったな。

二人の幸せな光景を見たかったです。

 

このゲーム、攻略が進むほどに、好き度も進むと言うか

変化していったように思います。

ラウル<フィリップ<リシャール<レミィ<怪人

と、最終的にはなってしまいました。

怪人、やっぱりステキ。あの表情がたまらないのです。。(♡////♡)

そして、切なげで物憂げな感じの声音と喋り方。

終始、悲しげな雰囲気が漂って、胸が痛くなってくるルートでした。

 

 

と言うわけで、どっぷりと、甘くて切ないサスペンスミステリーな

物語にハマらせてもらいました。

すっごく、すっごく、ツボでした。

絵、キャスト、ストーリー、みんな良かったです。

まぁ、ストーリーは多少突っ込みどころ、ありますけどね。

 

また、こういうの、やりたいな~。。。