narico555のブログ

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花朧~戦国伝乱奇~ 総括

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http://www.otomate.jp/hanaoboro/

 

戦国時代を舞台にし、織田と徳川が清州同盟を結んだ暫く後の

尾張国から物語は始まり、歴史上に登場した人物や独自の登場人物が、

史実に沿いながらも新たな戦国時代を描く、、、、

 

との事らしいのですが。

 

なんとも、中途半端~な後味だったと思います。

 

かなり前から、この作品はとても楽しみにしてたのですよね。

歴史好きなのもあるし、伝奇ファンタジー系も好きだし、

世界観が面白そうって思ったので。

 

だから、すごい期待してたのに、蓋を開けてみれば……。。。

 

美味しい要素はたくさんあったと思います。

世界観に設定も悪くなかった。

各攻略キャラも、多少の好みの差はあるけれど、良かったです。

各人のエピソードも面白いエピソードが多くて悪く無かった。

ボリュームも十分でした。

 

それなのに、なんだかピンと来ないのは何故なのか……。

 

思うに、たくさん詰め込み過ぎて、統制が取れてないと言うか、

纏まりに欠けると言うか、散漫と言うか。

 

長すぎるってのも、あったと思います。

それこそ、1年かけて大河ドラマで描けるほど、

怒涛の時代なんですよね。

ゲーム上では、時の流れが全然感じられないビジュアルですが、

実際には20年くらいの時間が、流れてます。

それくらいの月日の出来事を6章くらいで描いてる為、

内容的に端折ってますよね。それでも長い。

端折って長いから、妙に退屈……。

 

未来を変える、ってのがテーマとなるのかな。

運命を変える、とか。

ちょこちょこと、いいセリフはあるものの、どうも

やってる事は簡単と言うか単純で、

後代返しの代償も、なんか結果との釣り合いが

取れてないと言うか、失う物の価値の大きさが

いまひとつ理解できなかったし。

 

髪の毛1束とか、小指が動かないとか、思い出が

無くなるとか、一番大事な物を失うとか、

酷いのもありましたが、これで、それなの?って

思う事が多かったです。

 

あと、黒と玉の存在も、なんだか分かったような

分からないような説明だったのですが、私が単に

理解できなかっただけなのかな?

この2匹の存在意義も薄く感じたのですが。

だって、あまり役にたってなかったように思ったのですが。

コンシェルジュかサポーターか?みたいな……。

案内とか説明とか、チャチャ入れるとか、ツッコむとか、

そんな存在でしたよね。

空飛んだり後代返しする時くらいしか使えない。

それに黒は、市が問いかけても、はっきり答えないことが

多かったですよね。言葉を濁したり。

何のためにいるんだって、結構、思う事が多かった。

 

信長との時は、逆に余計な事を言ってるし。

信長を追い詰めるような……。

 

そして、幸魂の件……。

結局、序章で無くして以降、長政ルート以外では放置状態でしたよね。

 

なんか、長かっただけに、余計に色んな事が消化しきれずに

終わってしまったような印象で、モヤモヤ感が残ってるように

自分は感じています。

 

要素的には面白いのに、非常に残念。。。

 

 

そんな中で、ルートとしては、勝家ルートが

一番、面白かったです。

このストーリーは斬新だったと思います。

全体的に長すぎるのが難だと思うし、このルートも

長すぎて途中ダレましたが、魅力的な勝家で良かったです。

 

1位 勝家ルート

2位 信玄ルート

3位 信長ルート

4位 長政ルート

5位 半兵衛ルート

 

な感じですね。あくまで、ストーリーの内容としての

順位と言うことで。

長政ルートは微妙なのですが、比較的まとまり感は

あったと思います。

 

総合評価点は、3.5 かなぁ……。

 

ほんと、微妙です。

 

対武将って設定も、よく理解できないし。

ただ、彼らの短い後日談は、あって良かったと思いますが、

内容的には、差があったように思います。

真田幸村は、予想外につまらなかった。

可哀そうだったアランは、やっぱり可哀そうでしたが、

ちょっとだけ光明が感じられた、のかな?

光秀も、ここまできて、やっと同情……な内容でしたね。

どのルートでも、このゲームでの光秀はイヤだな、と

べーさんなのに思ってて、ちょっとそれが悲しかったのです。

個人的には、光秀は嫌いじゃないので。

 

なんにせよ、共通ストーリーでの、尾張での日々は、

面白かったと思います。

実際には、他国の城に他所の国の殿様が直接訪問、

なんてあり得ないので、すっごい違和感だったのですが、

ゲームだと割り切って見れば、この辺の登場人物たちの

交流は楽しかったし、織田家中の雰囲気も良かった。

市だけが、受け入れがたかったですが。

 

思うに、どうせ端折らなければならないのだから、

もっと大胆に端折って焦点を絞った方が

もっと楽しめたんじゃないのかな~。

時間の流れを思えば、壮大なドラマになった筈なのに、

そうならなかったのが、もったいなかったですね。