花朧~戦国伝乱奇~ 2.柴田勝家
cv櫻井孝宏
織田家古参の家臣。以前は信長の弟・信行に仕えていた。
女と酒が大好きで、信長に対してタメ口で話す。
この人のルートは強烈でした。
すごく面白かったです。
最初は、史実の勝家らしくないキャラなので、不思議な感じでした。
豪放で大雑把なのは良いのだけど、もっと無骨で頭の堅い人だったので、
これほど軟派で派手な人って、らしくなくてピンと来なかったのですが。。。
そういう元のキャラを思わなければ、ここでの勝家はとっても
魅力的。櫻井さんの演技も、すごく新鮮で良かったです。
史実的には勝家は全く好きではないので、複雑な思いながら、
話の内容には夢中になりましたね。
史実では、長政と死別後に再婚して共に北之庄で亡くなるわけですが、
ここでは、どこまでやるのか?どういう結末になるのか?
興味津々。それに、長政との関係も気になりましたが、流れ的には、
全部やって本当に史実の最後までだった為、えらく長く感じたし、
やりでもありました。
二人の関係も良かったです。
勝家の、市への距離感も絶妙でしたね。
意外に思ったのは信長。
なんせ、長政ルートで、狂気に落ちたサターンのような信長を
見た後だけに、ええ~?いいの~?って思うことしばしば……。
そして、秀吉…。
いや~、こうやって織田家サイドから見ると、秀吉って悪いヤツだよね。
百姓から成りあがったせいか、いまだに人気者だけど、
よくよく見れば、漁夫の利を得たズル賢い簒奪者…。
この人、人格がこの時変わったよね。
そして、晩年更に変化して。。
そんなことを思いつつ、何より一番驚いたのは、勝家本人でした。
何か裏があるのだろうと、思ってはいたけれど、
まさかのまさか。。。
これには驚いたし、また面白かった♪
ただ、この正体、、、史実的には後年秀吉に…って結末が
待っているわけだけど、どうなんでしょうねぇ……。
さて。
ストーリーは面白かったのですが。
長政の時にも思ったのですが、時の流れが全く登場人物に
反映されていない!!
まぁ、主人公たちがビジュアル的に歳を取らないのは良いとしても、
周囲のさぁ~。子供とか。
なんで、最後まで子供のままなのでしょうね?
何年も経っている筈なのに。
すっごい、違和感。
それから、後代返しもねぇ。。。
1周目の長政の時はチャチな印象でしたが、今度は凄すぎる代償。
正直、代償が凄すぎる割に、思わしい結果が得られていない。
見える未来はほんの短時間で、前後の状況がよく分からないし、
長い時間の中で切り取られたほんの短い出来事を阻止したからって、
その結果がどうなるかも分からない。なのに、大きな代償を
求められるのってね。使う意味があるのかな?やり方を間違えれば
更に悲惨な結果になりかねないし、実際、そうなってるエンドもあるわけで。
なんだか却ってすごく不条理に思えてしまいました。
後代返しなんて、なくても良かったかな~。
黒狐の黒い炎が使えれば、それだけで十分でしょうに。
ああ、そうそう。
長政がね、このルートでは不憫で可哀そうでしたね。
史実通りにここでは政略結婚しましたが。
その時に、蒼い玉も戻ってくるのかな?と思ったけれど、
それもなかったですね。あれは長政ルートだけなのでしょうか。
それにしても、ここでの前半の市姫は、まるでストーカーのようでした。
いやほんと、姫らしくなさ過ぎるキャラでしたが、
長政ルートよりは気にならなかったのは、勝家の魅力のお陰かもしれません。
それほど、強烈な魅力を放っていた勝家さんでした。