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里見八犬伝~村雨丸之記(PSP) 7.犬江新兵衛及び総括

f:id:narico555:20161217125105j:plain cv 石川界人

 

仁の珠を持つ、最年少の八犬士……。

 

小文吾の甥で、実年齢は十に満たぬ少年ながら、

伏姫の力で大きくなって、最後の決戦に参加する事に……。

 

いやぁ~~~、ビジュアル的には美青年としてのご登場だけど、

実際の年齢を思うと、自分的にはどうにも萌える事が

できない人でした……。

 

まず、攻略制限がかかっていて、6人中5人を終えないと

攻略できないようになっていて。

制限かかるのはいいんだけど、何とも中途半端ですよね。

それなら、いっそ最後にすればいいのにと思いました。

どっちにしたって、最後か最後から2番目のポジションなんだし。

でもって、そういう位置にありながら、内容的には

薄味だったように感じました。

 

最後の最後で、細かい色々なエピソードが含まれているのは

良かったのですが、それはあくまでも全体の中の補完的な感じだし、

ベストエンドにしても、原作の最後に準じた内容になってましたが、

原作ほどスケールが大きかったわけでもないので、

コミカルな落ちみたいな感じになってしまってましたしね。

 

そもそも、新兵衛が相手って、ちょっと役不足感というか、

簡単に好きになっちゃうのね~と、半ば呆れ感も生じてしまい……。

 

見た目だけでなく、中身まで、実年齢にそぐわないような成長ぶり。

生意気な年下の男の子って感じなのが、どうにもピンと来ず。。。

何かというと「お姉さん」と呼ぶのも、癇に障りました。

 

それに、ここまで生死を共にした仲間を差し置いて、

新兵衛を好きになるって、考えられないっていうか。

まぁ、攻略対象になってしまってるので、仕方ないのですが、

矢張り、新兵衛は無くても良かったかも。

 

物語の内容とは別の、新兵衛との内容に関しては、

どうにも萌えられなかったし、7人目ともなると、

本筋は変わらないだけに飽き感もあったし。

最後の方に持って来てるのだから、もう少し工夫があっても

良かったと思います。二人だけのやり取りは、もう年の差が

ネックになってしまっていて、信乃がそれを気にしてばかりで、

面白味に欠けました。

女性が上の年の差カップルにありがちな不安な悩みですが、

自分を卑下して後ろ向きになる傾向の信乃らしく、

何かと言うと、それなんですよねぇ……(-_-;)

 

何と言っても、この時点で初恋になってるので、

前2作で他の人達との恋の葛藤を、そのまま踏襲して

またその問題で見せられるのか!って、ちょっとウンザリ感も

生じたりもしたし、大きくなっても10歳未満の子どもって事が

頭から離れないのもあって、ほんと、悲しいほど、楽しめなかった(×_×;)

その辺は、かなり個人差あるでしょうね。

気にならない人の方が多いかも……ですが、私は駄目でした。。。

 

 

さて。そんな訳で、全て終わりました。

ヤレヤレですね。ここまで来ると。

 

全体としては、この村雨丸之記は面白かったと思います。

各ルート、それぞれの特色がよく出ていて、主スジは同じながら、

それぞれの角度からのアプローチだったのが良かった。

そして、各人の魅力もよく伝わってきていたと思います。

恋人関係となった二人の物語。

色々な事を経験しながら、想いが深まり関係も深まり、

最後は国の平安と個人の幸せの両方を掴み、めでたしめでたし。

 

奇想天外な原作を、まぁ上手に、ラブストーリーを絡めながら

作ったなぁ~と、感心ですね。

ただ、乙女ゲームにする事で、かなり無理やりな部分もありますが。

 

それにしても、元々が長い物語なだけに、3部作となったのも

当然かとは思うけれど、攻略人数が7人って、多いな~と……。

八犬士だからねぇ。しょうがないけど、長い物語だけに、

攻略人数も多いと、後半はダレるし、疲れますね。

冗長的な部分もあったので、十章程度で十分だったかな。

 

あと、やっぱり、絵がちょっと……。

今回のは、CGは画質も綺麗で良かったと思うけど、

そもそものキャラデザがイマイチ。

何より、服装がっ……ダサ過ぎる……。

特にヒロインの信乃。。なんだ、あの格好は!

他のキャラ達も、???な格好ばっかりで。

髪型もねぇ……。

あまりに時代に即して無さ過ぎ。っていうか、即して無いのは

ゲームだからアリだと思うけど、中途半端なんだよね。

クインロゼのゲームは、そういうの多いよね。

既に無い会社に、どうこう言うのも無駄だけど(^_^;)

 

そんな、ビジュアル的には少々残念ではありましたが、

そんな中でも、毛野と道節には十分楽しませて貰えました。

この二人、サイコー。

この二人の取り合わせ自体、ベストカップルって気もしたりして。

よく二人で将棋を指したりしてたし、今回の任務でも

二人で潜入したりして、良いコンビかと。

境遇が似てるからか、どこか分かりあえる部分がある気がします。

 

各人、それぞれ色々な背景があり、それらを抱えながらも

仲間と廻りあい、絆を結び、自分の居場所を見つけて……。

鈍すぎるヒロインには共感できない事も多かったけれど、

他の犬士達の物語は、良かったな~と思います。