里見八犬伝~浜路姫之記(PSP) 7.犬坂毛野 &総括
cv 立花慎之介
妖しい女田楽師……
攻略対象の中で一番好きです。
復讐の為に女として生きて来た毛野ですが、それも前作で果たし、
現在は、八犬士の一人として里見に仕えているものの、
自身が男である事を誰にも明かしていない状況で。
毛野は、他の人のルートの多くにかなり絡んで来てて、
彼の絡みシーンは、どれも面白かったんですよ。
毛野があまり絡んで来ないルートは、地味で物足りないくらいでした。
ちょっと意地悪で、いい性格してるし、妖しい雰囲気にも
ドキドキだったので、このルートはとても楽しみにしていたのですが。
予想外に重くって、ちょっと驚きました。
彼自身の生い立ちに関する悩みと言うか、女として生きて来た
自分と、男である自分との格闘とでも言ったら良いのか……。
前作では、そこまででは無かったように思うので、
そんなに気にしてたんだぁ……とビックリだったし、
思っていたスジではなかったのが肩すかしな感じでした。
もっと、ドキドキさせてくれるのかなぁ~って期待してたので(^_^;)
ストーリー展開は皆、同じなので、個別ルートで個々の抱えている
問題をやるのは歓迎なのですが、それにしても、ちょっと
ダラダラとしていた感があり、面白いって思えませんでした。
しかも、信乃が、ここでもウンザリする程、鈍感だし、
思考回路や言動に共感できない事が多くて、イライラ度が
高かったから、尚更、面白味が半減……。
毛野さん、大好きだからこそ最後にもってきたのですが、
内容的に見ても、最後じゃない方が良かったのかな~。
いずれにしても、前作が良かっただけに、残念でした。
そして、総括ですが。
やっぱり、この作品は三部作の為の中継ぎ目的で、ザッと
作ったって印象が大ですね。
正直、存在の意味が理解できないと言うか、無くても全然、
構わないように思えました。
前作では、大筋は同じなものの、八犬士それぞれの事件を
追っていたので、楽しめました。
でも本作は、旅する相手が変わっただけで、ほぼ内容は同じ。
相手が違うから、その相手との絡む内容が違うだけ。
しかも信乃は、やたらと自分を男女だの、もっと相応しい相手が、、
だの、卑屈だし、前作で死なせてしまった人達や浜路の事で
うじうじしてばっかりで、イライラするキャラでした。
皆から『男前』って言われてるけど、どこがぁ??って感じで。
自分の意志で男として武士として生きるって決めたのに、
自分を男女とか言ってる事が可笑しいし。
もっと、きっぱり堂々としてて欲しかったですね。
過去の事件で傷心していても、後悔とかあっても、
ウジウジはやめて欲しい。
信乃の魅力が全く感じられなかったので、八犬士のみんなが
好きになる訳が、分からなかったです。
とにかく、全体として、内容は浅いのに、くどくどしくて
ただムダに長く引っ張っている感が強い本作でした。
星評価は、★★☆☆☆ 2つでしょうか。
あと、エロ度が前作より低かったですね~。
絵も魅力イマイチ……。CGシーン、どれも酷かった。
構図からして、なんだこれ?って感じだし。
もともと、衣装とかダサダサなだけに、尚更、変に思えました。
さて。
まだ、次の新作まで時間があまり過ぎているので、
このまま、三部作最後の『村雨丸之記』にいこうと思います……。