猛獣たちとお姫様 4.ヘンリク
ユーリアの従兄妹であり、国王夫妻を殺害したフベルトの一人息子。。
いつでもユーリアの味方であり、彼のお陰で幽閉中も月に1度、
城の散策ができ、手先の器用なユーリアが作る洋服を彼が街で売っていました。
国王夫妻が自身の父によって暗殺され、尚且つユーリアにも
危険が迫っている事を知らせてくれたけれど、それ以降は
存在が薄かったヘンリク……。
このルートでも本格的に登場するのは2章の最後の方からで。
でも、このルートは割と面白かったですね。
さすがに王子だけあって、性格は良いんだけど、とっても偉そうで、
上から目線……。でも、お育ちの良さのせいか、ほんと世間知らずの
ボンボンって感じで、いちいち言動が笑えるの。。。
やっぱり、このヘンリクとユーリアの取り合わせが、一番しっくり来ると言うか、
普通のコースですよね。
幼馴染みでもあるし、お互いを想い合うのも自然の成り行き。
って言うか、既に、その土壌は十分育ってる感、満載。
ただ、当人同士が気づいていないだけで。
なので、ラブストーリー的には、殆ど意外性もなく、予想通りの展開でした。
物語的にも、この二人の取り合わせならではの進行で、やはりこちらも
意外性はなく、順当な感じでした。
面白いのは、ヘンリクのキャラと、周囲とのやり取りであり、
物語そのものは、大した事はありませんでした。
世間知らずのボンボン王子が、ピスキスで色々と見聞きしたり経験したりして、
しっかりした王子に成長していくのだけれど、他の動物達の時よりは
仕事ぶりは文字のみでしか描かれて無いし、簡単な感じでした。
ユーリアも、動物達との暮らしの時には、矢張り嬢ちゃんからしっかり者へ、
って感じだったけど、このルートでは、なんか知らんけどヘンリクの事ばっかり
心配したり考えたりして、いまひとつな印象でした。
二人で力を合わせて自国を取り戻すって流れなのに、ちっとも苦労が見えない。
そういう所からしても、本当に簡単にメデタシになっちゃうんだな~と、
今回も思いました。
なんなんだろう?この、うわっ滑りな感じ…………。
雰囲気だけで誤魔化されているような…………。
ヘンリク、カッコイイのに、妙に面白味のあるキャラで、
それなりに面白くはあったけれど、ただアハハと、その場限りの笑いで
終わってしまったように思います。。。