薄桜鬼 真改華ノ章 12.斎藤一
cv鳥海浩輔
寡黙で生真面目で、職務に忠実で、表情も薄い、斎藤さん……。
この人は、ほんと、感情が読みにくいですねー。
風ノ章では、ちょっとした関わりを重ねる中で、少しずつ
心が通い合ってる雰囲気みたいなものが感じられて、
ちょっと、仄々としたささやかな温もりと思いがあって、ジンワリと
好き♡な気持ちを胸で温め育んでいったような、ちょっと地味な進行でしたが、
それでも、千鶴を守る為に羅刹になった斎藤さんとは、心の奥底で
繋がっているような印象を残して、華ノ章へ突入したわけなのですが。
なんか、しょっぱなから、妙に態度がこわい…………。
この華ノ章で、斎藤ルートで一番印象に残ったのは、
彼の「何故(なにゆえ)」のセリフかな~~~。
いや~、すっごい、多いよ~(^_^;)
何かと言うと、このセリフが出てくる。最後まで…………。
「何故、断りもなく勝手に屯所を飛び出した……」
から始まって。。でもまぁ、千鶴ちゃんもさー。
狙われてるのに、いいの~?一人で勝手に~~!!って突っ込み
入れたくなる事、度々だったんで、責められても仕方ないんだけど。
斎藤さんのルートは、土方さんとちょっと似てる。
新撰組を背負って、その重圧に耐えている土方さんと、
新撰組や土方さんの為に、身を粉にして休む間も無く働き詰めの斎藤さん。
二人とも職務に夢中で、女に関わってる余裕が無い。
なので、或る意味、千鶴の片思い、一方通行状態……のような。
勿論、水面下では両想いみたいなものなんだけど、なんせ、
二人とも、そういう気持ちを殆ど表に出さないじゃな~い?
特に斎藤さんに至っては、無表情が多いし、言葉は少ないし、
働きづめで、休むように勧めても、言う事、聞かないしね。
とにかく、仕事しか頭にないだろうってくらいなんで、
なんか、風の時に距離が縮んだと思ったのが錯覚だったんじゃないか、と
思うくらい、つれない。。。まるで逆行しちゃったみたいな。
千鶴も、そう感じたみたいだねぇ。当然だと思うけど。
で、結局、千鶴はよくある思考、、、あたしのせいで……と、
斎藤さんは命の恩人だから……となり、
斎藤さんは斎藤さんで、副長命令だから……と、なんていうか、
そういう大義名分が無いと駄目な人なんだよね。
まぁ、自分で自分の本心が理解できないようなんで、仕方ないと言えば
そうなんでしょうけどね。。。なので、色恋面では、ちょっと、もどかしく。
斎藤さんのキャラからして、もどかしい展開なのは、既に分かってるから、
良いのだけど、新しく挿入されたお話し関係は、自分的にはいまひとつな印象。
彼が会津に残るに至っての理由を更に強化する為に盛り込まれたと思われる
幾つかの伏線は、目的が読めちゃって……。お初の人にはより分かりやすく
なったとは思いますが。
今回、久々な薄桜鬼本編なわけだけど、全員やってみて、風間千景が
思いきり悪役って、斎藤さんルートだけなんだねー。
最初の頃は、土方さんルートでも、最後まで悪のイメージを保持してた気が
するけど、今回は、そこまでじゃなかったよね。
でも、斎藤さんルートでは、鬼の本分、超えちゃってる。
で、たった一人で風間を倒したのは、土方さんだけだったりする……。
斎藤さんですら、一人で彼を倒すのは無理だったのかぁ……。
と、改めて、ちょっとだけ、悲しくなったりしてしまった。
なんせ、斎藤ラブなものだから……(///▽///)
CGは、少し物足りなかったかな。いいシーンも勿論ありましたが。
寡黙で表情が薄い斎藤さん。頬を染めたりするシーンは可愛いけど、
もっと乱れた姿も見たかったな~~~。