narico555のブログ

乙女ゲームの感想や声優さん、アニメなどの話題が中心です。

クランク・イン 6.徒野真澄

f:id:narico555:20170912161910j:plain 中学編

f:id:narico555:20170912161921j:plain 青年編

cv:小野友樹

 

エドワード組の一人。ヒロインより1つ上。

女の子に優しいフェミニストながら、

何を考えているのか分からないタイプ。

 

いつも優しくて、フェミニストって言うより

プレイボーイなんじゃ?と思うほど、

女の子には甘いセリフを平気で吐く人だけに、

色々言われても、どこまで本気なのかサッパリ分かりません。

ただ、映画製作に初めて関わる文月を、よくサポートしてくれて、

優しい人だな~とは思います。

他の人のルートでも、何かと優しかったです。

まぁ、そういう人ほど、裏に何かあるパターンが多いですが、

やっぱり、そうでしたね。

けれど、すっごく謎めいていました。

多分、金持ちならではの悩みなんだろうとは思いましたが、

他の二人も金持ちのボンボンらしい内容でしたが、

徒野クンは上回ってましたね。

 

中学編では彼は中3だけど、なんか既に人生を達観してると言うか、

諦観してる雰囲気がビンビン伝わってきて、

妙に大人っぽくて飄々とした感じでしたが、

青年編ではも、完全に壊れてしまってる感が…。

ヤバい感じでしたねぇ~。ここでも文月ちゃん、よく付き合った、

と思っちゃいます。

と言っても、付き合わずにバッド……な展開もあるわけですが。

 

ん~~~~、、、途中、ハラハラドキドキするシーンが

ありつつも、総合的にみると、このルートは今一つだったかも……。

回収されてない伏線もアリ……。

この人の人生の悩みの具体的な部分が、結局よく見えないままで

終わってしまった気がします。

えっ!?これで終わりなの??? って、拍子抜けした感じ。。。

分かりにくかったですね。

 

さて。次はいよいよ、家庭教師の先生……。

楽しみですね♪

 

 

 

クランク・イン 5.逢坂忍

f:id:narico555:20170911214649j:plain 中学編

f:id:narico555:20170911214711j:plain 青年編

cv:千葉翔也

 

エドワードの仲間で1学年年下の、俳優。

 

とってもとっても、ツンデレさんでした。^^

特に中学編では、まぁ偉そうと言うか、態度デカいと言うか、

毒舌?意地悪?

スカウトしたのは監督の村雲クンとは言え、

初対面から当たりがキツい忍クンですが、

別に意地悪な性格でも何でもなく、ただ演じる事に

ひとかたならぬ思いの強さと、ストイックなまでの

努力家ゆえに、ついキツく当たっていただけで、

優しい人でしたね。

まぁ、中1ですし、女の子相手に、ついつい冷たい態度を

取ったり、天邪鬼な言動だったりは、よくある事だし、

かえって、そういう所が可愛かったです。

段々と軟化していく様子も微笑ましかったし。

一生懸命さ、ひたむきさが、若者らしくて良かった。

 

…………けれども…………。

青年編に入って、雰囲気が一転。驚きました。

まさか、このような展開になるとはっ!

胸がかきむしられるような、つらくて切ない内容で。。。。

しかも、アナザーエンドには、超ビックリ……Σ(゚д゚lll)ガーン

なんだかんだで、明るいラブコメって思っていたから

余計にショックでした。

正直、このルート、後半の青年編は泣いてしまいました。

ってか、気づいたら涙がホロリ……と。

忍の気持ちは分かるけれど、ちょっと後ろ向き過ぎでしたね。

ここまでとは。。。。

こういうストイックタイプだからこそ、悪い時の落ち込みも

半端ないんだとは思うけれど……。

文月ちゃん、よく耐えたなと思います。

私なら無理だ、、、きっと……。

 

中学編でのキャラがきつい為、始める前は少々心配だったけど、

始めてみたら案外、面白くて、イイ感じ♡と思って、

青年編では俳優と女優として切磋琢磨していくのかな?

なんて予想してたら、とんでもなくて……。

いやはや、せつな過ぎでした~~、ほんと。。。

ハッピーエンドで終えた今でも、まだちょっと胸が痛んだままです(;^_^A

 

クランク・イン 4.村雲朔

f:id:narico555:20170911095511j:plain 中学編

f:id:narico555:20170911095529j:plain 青年編

cv:新垣樽助

 

エドワード学園、映研部の監督。

ヒロイン・文月と同じ学年。

 

このルート、自分にはメッチャ面白かったです~♪

何て言うか、自身が中学生だった時に好きだった男子が、

村雲クンみたいな、メガネで優等生っぽい子だったのもあり、

基本的にタイプだからなのかな~?

真面目で、ちょっとクールっぽくて、お堅そう…って

感じる最初の印象とは、ちょっと違ってました。

何て言うか、ちょうど良いホドホド感とでも

言ったら良いのか…、こういうタイプって、結構、面白みに

欠けてたりするキャラが多いのに、そうでもないんですよね。

 

周回で、キャラ視点が挿入されて、それを見ると

恋愛要素が滅茶苦茶低い感じの中学編も、やっぱり内心では

違ったのね…(^m^)ムフフ……って感じで、

全体として仄々感がありました。

映画製作への熱意が熱く、映画の事しか頭に無いって所は

緑ヶ島の悠真と同じだけど、名門の監督らしい繊細さが

案外ツボでした。

それと、映画製作の過程も、さすが名門校だけに

本格的で、これも面白かったです。

緑ヶ島は素人くさくて、優勝とか笑えるってか、

ツッコミどころ満載だっただけに、余計にね…(;^ω^)

 

でもって、青年編は、これまたビックリ。

そもそもビジュアルが凄すぎる。別人っしょ!

いや~、なんでこんなに変わっちゃったのぉ~~?

アタシ、個人的には黒髪の方が好きなのになぁ…………(;^_^A

キャラも、いい意味で大人っぽくなって、いい意味で

男くさくなってました。

恋愛方面では、物凄く不器用なタイプのように思ったのに、

何て言うか、変な気負いとかが無く、自然でしたねー。

でもその分、恋愛面でグチャグチャしなくて私は好きでした。

この人の悩みとか葛藤とか、良い感じで応援している

文月も良くて、ステキなカップルだったと思います。

いいルートでした♪

 

クランク・イン 3.逢坂聖

f:id:narico555:20170905205125j:plain 中学編

f:id:narico555:20170905205135j:plain 青年編

CV:花江夏樹

 

緑ヶ島中学、映研3人組のひとり。

ヒロイン・文月より1つ年下。

主に脚本を担当している。

 

この子、とっても良かったです。

最初から文月の事を慕っていて、

その気持ちがよく伝わってくるんですよね。

優しくて謙虚で健気で頑張り屋で。

優し過ぎる分、ちょっと気弱な感じもあるけれど、

真っすぐでひたむきで、純粋な感じが心温まると言うか。

ほんわか、した感じ。

中1の年下キャラなので、最初はどうかな?と

心配だったけど、子供っぽいショタキャラじゃなく、

男らしくあろうと頑張ってる感が胸キュン。

おまけに、まるで女神を崇めるような眼差しや

言動はくすぐられましたね。

 

青年編になっても、良い感じで大人っぽくなって、

でも根底は変わらないと言うか、相変わらず

崇拝してくれてる感じがステキでした。

脚本家って事で、劇団員になってる文月とは

自然な形で親密度が増していく様子も良かったです。

 

それと、声の花江くんがイイ。

今年に入って、ゲームにアニメに大活躍ですね。

遭遇率が高いわ~。

少年役が多いから、最初はあまり興味なかったのですが、

少年ヴォイスでありながら、どこか愁いを帯びてる感じで、

可愛いショタ感が無くて、嬉しいです。

自分的に予想外にキャラ萌えさせて貰ってる感じです。

 

……これで、緑ヶ島中学は終わりました~。

公立中学校らしい素朴さがあって楽しかったですね。

次は、聖エドワード学園……。

初手は誰で行こうか迷い中です。。。

 

 

 

クランク・イン 2.周柊

f:id:narico555:20170904181456j:plain 中学編

f:id:narico555:20170904181509j:plain 青年編

cv:逢坂良太

 

緑ヶ島中学映画研究部のメンバー。

中学2年生で、ヒロイン・文月と同学年。

 

映画バカで映画の事しか頭に無いって感じの神楽坂悠真と違い、

この子とは、中学生らしい、初々しい感じのふれあいが

多くて、なかなか楽しかったです。

一見、体育会系でやんちゃっぽい印象でしたが、

実際は割と冷静と言うか、緑ヶ島の3人組の中では、

一番、常識的と言うか、大人っぽい感じがしました。

ざっくばらんで親しみやすくて、友達になりやすい男子。

なんとなく気が合って、普通にありのままで付き合える、

安心感のあるタイプ。

それだけに、そのまま友達として終わってしまうかもって

タイプでもあるけれど、中学編では、お互いに相手を

異性として意識している感じで、ドキドキ感、あったと思います。

 

ただ、青年編に入ってからは、ちょっと……でしたね。

自分的には、あまり好きじゃなかった。

新たに登場した、柊の友達でバンドの相方である拓人クン……。

カッコイイから好きになる人、多いんだろうなと思いますが、

自分は好きじゃなかったです。

正直、ウザかった……。

この人のお陰で、胸糞悪い展開で、どうも。。。

なんか、中学編までは爽やかで良い感じだったのにぃ~~~。

当て馬を登場させての三角関係。。。

ここから先のヒロイン・文月が、とってもイヤでした。

イライラした。ハッキリしなくて。

ハッピーエンド以外は、私は受け入れられませんでした。

だって、拓人の事をホントに好きになるなら全然OKだけど、

そうじゃないんだもん。

心の中では柊を想っているのに、その選択は無いだろう、

って思うばかり。

おまけに、キスだって危うく受け入れる所だったしね。

これはムカついた。ファーストキスなのに、なぜ拒否らない?

 

それに、柊にもムカついた。最後の方ね。

ハッピーエンドでも、直前までの行動には腹立ったし。

なんで自分の気持ちを大事にしないんだろう。

友達を傷つけたくないから自分を誤魔化すってオカシイし。。。

 

と言う事で、もう少し、みんな正直になった方が良かったと思います。

このグダグダした展開に、少しガッカリしました。

ビジュアル的には悠真の方が好きだけど、

キャラ的には柊の方が男の子らしくて好きなだけに、

3人で仲良く~~~みたいな終わり方は、興ざめでした。

それと、緑ヶ島組再結成にならなかったのも残念だったかなー。

いきなり出てきた新キャラが幅をきかせて、

戸惑っているうちに、全く違う物語に転換されてしまったような……。

 

本来なら、二人の男子の取り合いで美味しいと感じられるような

シチュエーションなのかもしれませんが、そもそも柊が

遠慮しちゃって、取り合いになってないしね…(-_-;)

 

あとそうそう。髪型がイマイチ~。

って思うのですが……(;^_^A。。。。

まぁ、たいした問題ではありませんけどね。

 

 

クランク・イン 1.神楽坂悠真

f:id:narico555:20170902165354j:plain 中学編

f:id:narico555:20170902165415j:plain 青年編

cv:前野智昭

 

 

 主人公は、ごく普通の中学生。
 ある日、手違いで映画のオーディションにエントリーされてしまい

 審査の舞台に立つが、緊張で、思わずその場から逃げ出してしまう。
 そんな彼女を、オーディションの様子を見ていた少年たちが

 「自分たちの映画に出てほしい」と、彼女をスカウト。

 彼らが通うのは、ごく普通の公立中学で、映画に対して熱い情熱を

 持つ、「緑ヶ島中学」と、有名なエリート校で、映画コンクールでも

 常勝校の「聖エドワード学園」。

 

と言うことで、映画作りに熱心な少年たちと少女の

青春ラブストーリーな作品でした。

 

このゲーム、発売前はちょっと興味が薄かったです。

何故なら、登場人物たちが中学生だったから。

絵も、その通りな感じで幼いし、年寄りな自分としては、

いくらなんでも中学生は無理だろうなぁ……と思ったので。

ただ、暗いゲームが続いていたので、この辺で

明るく楽しそうなゲームをやりたいな、と思っていたので、

お勧めもあって、珍しくのDL購入。

初回は悩んだ末、筆頭攻略キャラらしい、神楽坂さんで。

 

まず、最初ちょっとビックリしたのがテキスト文字の小ささ。

小さすぎ~~~。

少し前に、無双☆スターズで小さくて文句言った記憶がありますが、

それに匹敵するほどの小ささ。

対象が若い人であっても、これは小さすぎないですか?

非常に見にくかったです。

喋ってくれる人たちはまだしも、声無しのテキストで

読むのが辛かったです。目が悪いので…...(-_-;)

今時の文庫本でも、ここまで小さく無いでしょう。

辞書並みか?

 

絵はそれなりに綺麗で、ヒロインは可愛かったです。

目ぱち口ぱちは無いけれど、デフォ呼びはアリ。

ボタンの操作性は使いづらかったです。

プチレーヴさんですが、オトメイトに慣れ過ぎてるのもあって、

戸惑いました。クイックセーブやスキップのボタンが。

攻略も、少し面倒でしたね。

分岐選択できる場所とか用意されてるものの、

好感度等の設定ができるわけではないので、

役に立ちませんでした。

テキストのタイプミスも若干アリ。

 

今回、お話しが中学編と青年編となっていて、

条件をクリアしないと青年編へ進めません。

好感度も普通の好感度とは違っていて、

映画って事もあってか、好感度の他に女優度もあり、

全部回収するのが、少々面倒でした。

 

ストーリーは、あっさりしてました。

中学編の比重が大きくて、こちらが9章で、

青年編は5章まで。

中学編では、コンクールでの優勝を目指して

みんなで映画を作るお話しで、恋愛度は薄かった。

ただ、一つの目標に向かってみんなで頑張る姿は、

青春してるな~って感じで楽しかったです。

ただ、話の運びはあっさりし過ぎな感じでした。

神楽坂さんは、家業の事で悩みがあって葛藤するのですが、

真っすぐで情熱的な熱血漢のタイプの割に

一人で抱え込んでしまう性格のようで、

その辺が、ちょっとジレったかったですね。

結局、一人で悩み、一人で乗り越えてしまった感。

勿論、ヒロインちゃんも多少の応援はあったけど、

結局、なんか勝手に進んでしまってて事後報告的な?

あまり深刻でドロドロになるのは嫌ですが、

それにしても、あっさりな……。

映画作りに関しても、演じる事に関しても、

なんか簡単だな~って感じましたし。

 

でも、キャラ達は可愛くてイイ感じではありました。

神楽坂さんは、ちょっと中学生の時は可愛すぎってか、

幼い印象が強かったですね。

中3のようですが、時々小学校高学年のように

見える事もあって、あまり萌えれませんでした。

声はマエヌで、ステキだったんだけど、それだけに

幼い容貌とちょっと違和感……。

青年編になって、やっとシックリした感じでした。

でも、青年編になっても、あまり恋愛的な進展は

無かった感じですねぇ。

最後のハッピーエンドはお決りな感じでしたが。。。

 

今時の十代若者とは思えないような、

ウブ~~~な感じの、青春ストーリーですね♪

気負いなく、楽~に楽しめる感じです。

 

三国恋戦記 魁 5.華陀 &総括

f:id:narico555:20170831171537p:plain cv:花江夏樹

 

街の名医と言われている謎の人物。

 

攻略制限が掛かっていたようで、他4人終了後に、

最初の選択肢から選べるようになりました。

 

このルート、なんかとても短かったと思います。

奉先のルートで遭遇していましたが、その時点で

怪しかったし、もしかしたら?と思っていた通りでしたね。

始まりは奉先ルートと被っていたので、途中まで

同じかと思っていたら、予想以上に早く奉先から離脱。

奉先、命の恩人って連れてきながら、本人ルートでは

客人扱いだったのに、ここでは使用人……。

この落差には、ちょっと唖然でした(;^ω^)

 

その後は華陀と行動を共にするのですが、正直な所、

あまり面白く無かったですね。

関わりが短すぎて、互いの気持ちの過程が伝わって来ず。

いつの間にかって言うか、いきなり大事な存在になって

しまってる感じで、ピンときませんでした。

 

華陀は三国志で確かに名医として登場していますが、

結構、謎の多い人物。

いきなり現れて、フッと消え……、、、みたいな。

当時にしては珍しい外科医って事もあり、

色々エピソードがあって、それを上手く取り入れてるな、

とは思いましたが、なんでこの人なんでしょうね。

神出鬼没で謎が多いからこそ、こういう設定に

しやすかったから、と思えなくもありませんが、

物語の表舞台には、あまり登場してこない、

歴史の動きには殆ど関係してこない人物だけに、

ここでも、話が今一つで、ふたりの退屈な日常って

感じでした。

それだけに、短いのも頷ける感じではありましたが。

 

せつないのは、エンディングの少し前あたりからですね。

終焉に向けて、一気に暗くて悲劇色が強くなりました。

ハッピーエンドは、大体予想通りでした。

一番、何の愁いも無い終わり方だったかと思います。

この人の設定上、当然かな、とも思いますが。

それにしても、全体的にモヤモヤした印象だったかなぁ~。

この人物の隠された謎が、このキャラの行動に

足枷となってるようなので、はっきりしない態度と行動で、

お互いに惹かれる理由が分からなかったです。

魅力があまり伝わってきませんでした。

自分はそう感じました。

最後は幸せになれて良かったな、とは思いますが。。。

 

 

……という事で、これで全て終了しました。

フルコンプしても、おめでとう♪的なCGが追加されただけで、

特にこれと言ったオマケもなく、なんか、物足りな~~~~い(-_-;)

初回でも書きましたが、これで定価8300円は、

いくらパソコンゲームとは言え、高すぎると思います。

そもそも、この時代で設定した事に無理があったのではないか?

攻略人物が5人しかいないのも、他に見当たらないのでしょう。

華陀なんか、謎が多い分、使い勝手が良いのかもしれないけど、

最初に名前を見た時、はぁ???って思いましたもん。

三国志の中では、サブにもならないようなキャラだと思うし。

 

何にせよ、非常に評価に苦しむ作品だったと思うばかりです。

システム的には良かったと思います。快適でした。

名前もデフォ呼びだったし。絵も綺麗でした。

華陀がちょっと変って思うのがあったものの、全体的に

攻略キャラはみんな綺麗でステキでした。

ただ若干、タイプミス?脱字がチラホラ散見されましたね。

 

シナリオ的には、史実や『三国志演義』等を上手にアレンジしてあり、

その辺は、さすがだな、と思います。

でも、何て言うか、結局、前宣伝から連想された内容とは

大幅な乖離が感じられ、だからこそ、前作ファンの多くが

ガッカリしたんだろうと思いますね。

確かに、前作から考えると、まるで真逆の別物でした。

共通点は、本によって、三国志周辺の時代に飛ばされてしまい、

本の空白が埋まるまでは帰れないって所だけ。

公式での紹介文にあるような、恋愛を育むとか

ヒロインの行動も千差万別とか、、え?どこが?って思います。

具体的に指摘して欲しいくらいです。

 

前作とは大きくコンセプトを変え、戦乱の世で散っていく

ヒーローたちの悲劇の物語をヒロインと一緒に追うゲーム。

その中で、彼女、彼らは史実通りの結末を迎えるのか?それとも…………。

 

ってのが、正しくないですかぁ????

 

外伝的な扱いが良かった気がします。

前作のように、歴史改変に頑張るゲームじゃないよ、

攻略キャラ達にヒロインが寄り添って、悲劇をなぞっていく、

暗い悲恋物語だよ、ってハッキリ前もって教えておいてくれても

良かったかもね~。でもそれじゃぁ、身も蓋もない?

 

全くの別物と考えるなら、それなりに楽しめる内容ではありました。

三国志』を読んで知ってる人には、上手にアレンジしてあるな、と、

そこそこ面白く見れたと思いますが、全然知らない人なら、

訳分からない感じでしょうか。

希望が無いし、救いも感じられないし、暗くて、乙女ゲームって

感じが薄いし。

評価は、自分的には ★★★☆☆ 星3つって所かな。

なんとも微妙なんですよね。

人数や時間は物足りないです。

シナリオは、単作と思えば、わりと楽しめました。

ただ、ヒロインが思いのほか後ろ向き過ぎて。

歴史改変ではなくても、諦め傾向にあるのは、いただけません。

これじゃぁ、不幸になって当たり前。

頑張っても頑張っても、不幸の渦へ~~~なら、

もう、涙ボロボロ、滂沱~~~って感じになるし、

共感も感動もできるのではないかと。

 

あー、それにしても、なんかやっぱり残念感。

攻略キャラの方々は、みんな良かったのになぁ。。。。。

 

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http://www.daisy-daisy.in/products/sangoku2/index.php

 

三国恋戦記 魁 4.袁本初 

f:id:narico555:20170830183941p:plain cv:興津和幸

 

名門、袁家の嫡男。

 

仲穎が陰鬱クンなら、本初はジメジメクンでしたね。

 

御曹司ならではの、おっとりさんなのか。

まぁ、出自に関する劣等感の強さもあるのでしょうが、

繊細過ぎの優し過ぎの覇気の無さ過ぎ……。

この人はホント、平和な時だったら名君だったろうって

思うけれど、時代の変化に機敏に対応できるタイプでは

無かったですね。

それだけに、もう、何て言うか、真綿で首を絞められている感じで、

じわりじわりと、悪い方へ悪い方へと進んでいく……。

 

このルートが、一番、後ろ向きで、歴史の流れ通りに

逆らう事なく進んでいった感じです。

主人公がねぇ…。あまりにあまりかな。

他のルートでは、ここまで感じなかったけれど、

ここでは、繊細な本初の心を大事にし過ぎて、

言うべきことを言わな過ぎ。

でもって、結局、変わらなかった、変えられなかった……って、

失意の連続。。。

そりゃそうでしょう。全く変える為の行動をしてないんだもん。

なんか、二人して諦めちゃってる感じ。

行き着くところまで行きついて、やっと……。

でも時は既に遅しですよね。

 

このゲームの作り手が、歴史を変えるつもりが

全く無いのは、もう初回ルートからお決りの事で

分かっているので、ただただ本初が追い詰められていく様を

見せつけられているのを傍観するのみ……。

 

この本初のシナリオ、可哀想なだけにせつなくて

報われたとは言えないハッピーエンド以外は人気のようですが、

自分的には、少々退屈に感じるルートでした。

あまりにお決りのように進んでいくので、面白くなかった。

 

孟徳や孟卓との絡みは面白かったですが、

主人公の巴が、あまりに裏方過ぎて、

表で何が起こっているのか、あまりよく分からない上、

本は全然、見ないし。

気づいたら事態は良くない事になってたりして、

淡々と進んでいった感じがしました。

 

結局ねぇ。

本初は機を見るに敏でも無い上に慎重過ぎるから、

大事な時をいつも逃してる。

優柔不断で決断力に欠ける上、丸く収めようとし過ぎて

却って周囲の反発を呼ぶ。

ずるがしこさに欠けるから、歴史書を見ても裏を読み込めない。

そして何より、時節をまるで読めていない…。

こういう本初の特徴を、うまく描いていたとは思います。

元々、こういう人なんですよね。

だから早くに滅んだのも納得なお方。

 

本来の三国恋戦記であるなら、そんな人物をどうにか

動かして歴史を変えちゃうべきだったと、

みんなは期待していたんだと思います。

病気に関しても、物凄いプレッシャーの連続が一因に

あっただろうと思うので、もっと大胆に変えてあげれば、

病気にならずに済んだかもしれないし。

 

結局、悲劇、悲恋が、コンセプトなんでしょうね。。。

ハッピーエンドくらい、なんか特効薬でも出してくれたら

良かったのにねー。

大きく歴史を改変しないなら、それはそれでも構わないけど、

ハッピーエンドくらいは、すっきり幸せにして欲しいものですね。

全ルートでね。

 

余談ですが、興津さんの「うむ」「……ううむ……」「……むぅ」等、

すっごく多かったのですが、鳥さんの時の「…………」と同じく、

ニュアンスの種類が多くて、楽しかったです♪

 

育ちの良い、ステキな貴公子然な本初@興津さん。

セリフ聴く度に、萌えでした。素敵なお声でした♡

 

三国恋戦記 魁 3.董仲穎 

f:id:narico555:20170829165608p:plain cv:鳥海浩輔

 

国史上もっとも冷酷無比と言われた男。

漢王朝を乗っ取り、滅ぼした。

残虐の限りを尽くす……。

 

いやぁ~~~~、、、(;^_^A

自分的には、ツボでした。。。

 

黄巾の乱が収まったと思ったら、今度はとんでもない

残虐極まる男が専横を尽くし、散々権勢を極めて

滅びの一途だった漢王朝にトドメを刺したと言っても

良いくらいの、史上名だたる董仲穎。

ビジュアル的にも醜いのが定番だけに、

ここでの美しい姿にはビックリだったのですが、

なかなか面白い設定にしてありましたね。

 

奉先のルートで謎めいた存在だった仲穎だったので、

本ルートで非常に興味がありましたし、

また、見た目の謎は何かの呪いか何かだろうと

推測してましたが、似たような感じでしたね。

 

それにしても、終始重たくて退廃的でした。

気だるく陰鬱な雰囲気で、破滅願望アリアリで、

どうにも手におえないような人物像……。

でも、なんか良かったです。

言葉で的確に表せないキャラのように思いますが、

せつなかったです。

この話の流れだと、本の力を十分に発揮しようもない。

だって、仲穎の望んでいる事と巴が望むことに

大きな開きがあり過ぎて。

ああいう難しい人のそばで、一体どうしろって言うんだって

思っちゃいました。

まぁだから、結局は流されるように進んでいった訳で、

そこをもどかしく思ったりもするんでしょうけど、

ただもう、固唾を飲みながら傍観しているしかない感じ?(;^_^A

破滅までのカウントダウンを。

 

暴虐の限りを尽くすところまで行きついちゃったら、

後はもう、本当の意味でのハッピーエンドなんて

望めないのも当然かな~って思います。

このゲームは、結局、行き着くところまで行かせちゃうように

作ってあるんだもん、、、哀しいかな。。。

いっそ、一緒に現代へ飛んじゃえば面白かったのに……、

とも思ったりしましたね。

 

それにしても、愛しの鳥さんは良かったです。

久々の低音ボイスのダーク系キャラ。

結構、寡黙なキャラだったので、

「…………」が多かった。勿論、声はあるけれど。

ここから感じさせるニュアンスの違いが、オツでしたね。

それと、気だるい喋りには、ゾクッときました。

撫でられる感じ? 雰囲気がたまりませんでした。

最初の第一印象は、『十三支演義』の曹操を連想させましたが、

もっと深い闇を感じさせる、破滅的な雰囲気が

グッと来て、怖いのに見捨てられないハマる魅力が

あったように思います。

あ~、この深みにズブズブと沈んでいきたい……

って、思わされたキャラでした。

 

 

三国恋戦記 魁 2.呂奉先 

f:id:narico555:20170829082833p:plain cv:小西克幸

 

国史上最強と言われている武将。

三度の飯より戦が好き。

暴虐の限りを尽くす仲穎の養子。

 

思いのほか、楽しめました。

イイ男でしたね。

強いばっかりの脳筋タイプな奉先なのに、

なんか、爽快感と迷いのない強さが、荒々しくて狂犬な従来のイメージを

上回って、とても魅力的だったと思います。

 

主人公も、得意な弓で彼をサポートして、

それなりに悪く無かったかと。

鏃を外して相手を殺さないように……って気づかいは

甘ちゃんっぽくもあるけれど、そんな精いっぱいの

抵抗をしながら、自身で出来るだけの事はしようとする姿は

好感を持てました。

生きるか死ぬかの世界の中ではあっても、

現代の若い女の子が、そんなに簡単に

切り替えられるものでもないと思うので、

私は特にその辺は抵抗ありませんでしたね。

 

ただ後半、長安へ遷都してからの内容は、

待つばっかりの彼女のウジウジさには、

ちょっとイライラ。

王允の言う通りに弓の稽古をやめちゃうとか、

変な所で素直というか、違和感でした。

仲穎との件は、ちょっと笑った。

これって、貂蝉がらみの話だよね。

なるほど、彼女を貂蝉に見立てたんだ~と、

いやに王允と仲良くなる訳がここでハッキリした感じ。

貂蝉の話自体もフィクションだけど、

このゲームのストーリー、一応、元の三国志

踏襲しながら作ってるから、結局、最後も、

ああいう形になるんだな~と、改めて納得した感じ。

 

伯符の時もだけど、結局、この時代は、

タイトルにある通り、三国志の先がけなんだよね。

ほんの序の口。

政治が乱れて、国も乱れて、あちこちで反乱が起きて

群雄が割拠して、それが統一へと進むには、まだ機が

全然熟していない中で、死んでいった人たちが主人公に

なっている為、死なずに生き残ったとしても

普通に幸せな暮らしにはなれないし、その後がどうなるのか

皆目見当も付かないし、つける気もないから、

ああいう、曖昧な終わり方でお茶を濁しちゃってるんでしょう。

 

それにしても、戦う巴ちゃんは良かったけれど、

あまりに本の出番が無さ過ぎですね。

全然、見ないじゃん。

見るにしても、もっと早く見ろよ!って

内心ツッこむ事が度々でした。

怖がって見ないとか、見ても『嘘だ、信じない』とか、

何を馬鹿な事を…って。それまで信じてきて、一番大事な時に

なんだ?それ?……。

 

まぁ、この本ですけども。

前作の時だって、よくよく考えれば、

大して歴史は変えてないんだよね。

軍略の内容に関しては、本来の軍師たちが献策した内容を

花がしちゃっただけだし、結局、史実通りに話は進んでる。

変わった事って言えば、関・張が死ななかった事くらい?

あとは三国が鼎立して丸く収めちゃったって事で。

実際は、その後も戦ってばかりだったのを、平和に収めたって所は

ゲームらしい自然なフィクションだったかと思います。

で、今回は、三国志の内容からして、あまり本の出番が

求められる展開ではなかったんですよね。

それを敢えて、この時代でやるのなら、

三国志と良く似た世界と銘打ってるわけだし、

本当の史実とは違うわけだから、前作よりも大胆に

改変しちゃっても良かったんじゃないのかな、って思います。

そしたら、その後の三国志も大きく変わる筈だし、

それがどう変わっていくのか、面白そうって思えるような、

そういう作りにしてくれたら良かったのにねぇ…。

 

と言うわけで、奉先のお話しは面白かったですが、

やっぱりこのゲームは、前作とは切り離した方が楽しめるかと

改めて思いました。

出す順番が逆だったら、みんなスンナリ受け止められたかも。